2013年に見た映画グランド大賞

2013年12月30日 月曜日

昨年、2012年は一日一本位で映画を見まくってしまい、更にTVドラマも見ていたので、何をするにも時間が無くなってしまうので今年は見る量を減らそうと実行。2012年は全部で307作だったけれど、今年2013年は去年の約半分の148作を見た。やっぱり見た本数とここに書いた本数はちょっと違うけれど。

映画以上にテレビドラマが多かった。以下、2013年に見たTVドラマ。

ER 56・7・89
CSI 科学捜査班 1・2・8・9
CSI:ニューヨーク 4
LOST 3・4・5
ライ・トゥー・ミー 3
バーン・ノーティス 3・4
ラスベガス 1
プリズン・ブレイク 1
ホワイトカラー 1・2・3
NIKITA / ニキータ
特攻野郎Aチーム
ホームランド

以下のドラマはつまらなかったり、時間的に無理だったので諦めたりで、途中で見なくなったモノ。

NCIS ネイビー犯罪捜査班
ゴースト 天国からのささやき
リベンジ
クリミナル・マインド
BONES -骨は語る-
ワンス・アポン・ア・タイム

全部で400話位か。
結局は「ER」や「CSI」がやっぱりおもしろかったという結論。
 
 
で、映画の方は、今年も古今東西の映画見たけれど、当然おもしろいモノからつまんないモノまで。去年から各映画の評価として五段階で星を付け始め、それの集計を以下に。元々は五段階だったけれど、星無しも出現し、結局六段階に。白星が金星。黒星が多い方が負け越し。

☆☆☆☆☆ 4作

☆☆☆☆★ 10作

☆☆☆★★ 26作

☆☆★★★ 46作

☆★★★★ 53作

★★★★★ 9作
 
 
最もおもしろかった☆☆☆☆☆の映画4作。

クリムゾン・タイド
裏窓
ファンタジア
メメント

どれも確か昔に一回は見たはずで、初見の映画は無かった。去年のグランド大賞「グランド・ホテル」や「吸血鬼 ボローニャ復元版」の様に、初めて見ての感激は無かったが、しかし、どれもおもしろく、息をのみながら、感嘆のため息が出る映画ばかり。

で、今年の最高の一本は「ファンタジア」。「裏窓」も舞台設定、人物設定、舞台装置、脚本のどれもが上手い事絡み合った素晴らしく、物凄く好きな映画だけれども、終始唸りながら見て、泣きそうになったのが「ファンタジア」だった。この映画のアニメーションの表現にはしびれるばかり。表現で笑って、泣いてという映画って他には無いのじゃないだろうか?
そう言えばこの映画は1940年公開で、去年のグランド大賞「グランド・ホテル」は1932年公開で、古い映画ばかりだな。
 
 
一方、つまんな過ぎた★★★★★の映画9作。

アイズ ワイド シャット
サイレント・ワールド 2011
ライラの冒険 黄金の羅針盤
プリティ・ブライド
続次郎長富士
大海原を行く渡り鳥
てぃだかんかん
沈黙の奪還
雷神 RAIJIN

見事にスティーヴン・セガール映画が二本。「続次郎長富士」や「大海原を行く渡り鳥」は前作が☆★★★★だったので、それよりもおもしろくなかったので自動的に★★★★★になってしまった。

で、今年の最低の一本は「てぃだかんかん」。話の題材どうこうよりも、グダッとした脚本、テレビのバラエティみたいな酷い演出等々で、久々に最後まで見切るのを止めようかなと思った映画だった。けれどもそれ以上に、十年以上の「ナインティナインのオールナイトニッポン」のヘビーリスナーとしては、この映画が岡村隆史の休養の原因の一つともなり、ラジオが終わっていたかもしれない、ナインティナイン自体が終わっていたかもしれないと思うと、この映画は色んな意味で見れたモンじゃない。
 
 
作品の次は監督。

今年見た映画の中で一番監督を意識したのは、「ベルヴィル・ランデブー(☆☆☆☆★)」のシルヴァン・ショメ。ディズニーの「ファンタジア」とはまた違う方向性のアニメーションで、「ファンタジア」もそうだけれど、この表現の為のこの手法というのがはっきりと分かり、画面の雰囲気の作り上げが素晴らしい。
そんなにアニメーションは見ないのに、何故か作品・監督共にアニメーションになってしまい、不思議。

一方駄目だった監督。

ライラの冒険 黄金の羅針盤」の監督・脚本クリス・ワイツ。この監督2012年のグランド大賞でも最低の★★★★★だった「ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々」で脚本を書いていた人なんだよなぁ。
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」は児童文学の映画化は分かるけれど、話を端折り過ぎて、まるで連続TVドラマの総集編みたい。見ている方はドンドン置いてけ堀の都合の良過ぎる展開ばかりなのに、何も話がまとまらず「次回へ…」という幕切れ。しかも、その続編はこの映画の出来が悪過ぎたからか、作られ仕舞いのままの投げっ放しジャーマン状態。
 
 
監督の次は役者。

去年と同じく、やっぱり市川雷蔵眠狂四郎シリーズを見たので、やっぱり市川雷蔵はカッコ良い。眠狂四郎の様なニヒルな役もすれば、「濡れ髪三度笠」の様なチャキチャキの江戸っ子で笑いも取るし、「殺陣師段平」の様な物静かな書生風の役まで演じ、それがどれも一瞬見た感じだと「えっ、市川雷蔵?」と確認する位見た目が違い、本当に素晴らしい役者だったのだなと思う事仕切り。

一方駄目だった俳優。

★★★★★に二作も入っているスティーヴン・セガール。10作程見たけれど、どれも当たり無し。特にブクブクと太った近年の、ほとんど動かずに敵を倒すの編集で誤魔化しまくっているだけの省エネ・アクションは酷い。同時期辺りに、同じくアクション俳優として出て来たジャン=クロード・ヴァン・ダムは、今年見た最近の映画でも結構おもしろいのに、この差は何だろう?スティーヴン・セガールの小銭稼いでいる感が凄い。
 
 
今年はついでに音楽も。

映画自体は前半はおもしろかったけれど、後半はつまらない恋愛映画になってしまった「ラブソングができるまで」。この映画の始まりで、主人公の一人ヒュー・グラントが1980年代にPoPというバンドで大ヒットを飛ばしたかつてのスター役というのを見せる為、そのPoPの大ヒット曲「Pop! Goes My Heart」のプロモーションビデオを80年代風で作って流している。この「Pop! Goes My Heart」にはまってしまった。ヒュー・グラントが80年代風のポップ・スターを演じながら歌ってのPVなのも面白い所ではあるけれど、このPVがちゃんと良く出来ている。妙に切なく、変なこっぱずかしさがあるWham!風80’s Popを良く再現している上、この曲普通に良い。「♪I said I wasn’t gonna lose my head, But then pop! Goes my heart.」と歌える位何度も聴いてしまう位好き。
 
 
今年の映画は、結構シリーズモノを見たけれど、当たりは眠狂四郎シリーズ位で、何本も続編が作られているシリーズなのに外れが多かった。「ダーティハリー」の35とか、後半に行くにつれ落ちて行くのは分かるのだけれど、小林旭の渡り鳥シリーズは毎回同じ役者が違う役を演じ、ほぼ同じ展開を繰り返すという、見ているとデジャブ感の連続でクラクラして来る謎のシリーズでつまんなかったのに、最終作「渡り鳥北へ帰る」が意外とおもしろいという変なシリーズ。
あと、スティーヴン・セガールの沈黙シリーズは、アメリカでは全然別作品なのに、日本で勝手に「沈黙」を付けてシリーズ風に見せるという、シリーズなのか、何なのか訳の分からないシリーズもどれも外れ。
それに、やっぱり映画を沢山見れば見る程、二時間前後で完結する映画は短編に思ってしまう感が増し、連続して見せ続けるTVドラマの方が見たくなる不思議。二時間かけて見る映画に回す気力は結構入り、TVドラマの方が毎週軽い感じで見続けられて満足があるのも変な感じ。何よりもっと映画を選別して見ないと、全体の割合として駄作が多いと、やっぱり映画見る気が減るよなぁ。
 
 
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