今期のドラマはERとCSI

2013年09月29日 日曜日

今期のテレビドラマは、前半は盛り沢山、後半は少な目だった。
前期から続けて見たのは、地上波では「CSI 8・9」。衛星放送で「ER 9」「LOST 34」「プリズン・ブレイク」「ラスベガス」「バーン・ノーティス シーズン3」「ホワイトカラー 12」。
ただ「ER 9」はWOWOWで無料で連続放送していたけれど、第9シーズンで終了。「プリズン・ブレイク」も第1シーズンだけで放送終了。「バーン・ノーティス」もシーズン3終わったらシーズン4放送するのかと思ったら、シーズン3の再放送に。

それに加え、新たに始まったので見てみたのは、地上波で始まった「NIKITA / ニキータ」、衛星放送で始まった「特攻野郎Aチーム」「ワンス・アポン・ア・タイム」、Dlifeで第1シーズンから始まった「CSI」。

これまでのドラマはここで。新規に始まったドラマは個別の記事で。
 
 
ER 9

グリーン先生がいなくなり、「君が中心になれ」と残して言って出て行ったように、ジョン・カーターが中心に。オープニング・クレジットもカーターが一番初めに。しかも、グリーン先生と同じように椅子に座って回転しての紹介で、まさに後半戦。
ERもケリー・ウィーバーが部長、スーザン・ルイスがベテラン、外科はエリザベス・コーデイと完全に女性が仕切る体勢に。
そして、これまで時々優しい顔を見せはするけれど基本的にヒールで、その悪役っぷりが笑いにもなっていたロバート・ロマノが苦難の人に。それまでレギュラーの割に余り登場も少なかったのに、このシーズンでドンドン悲惨になって行き、この後の展開を期待していたのに、次のシーズンでのあの幕引きを思うと何だか茶番を感じてしまう。
これまで哀しみの顔を時々見せる影のあるくルカ・コバッチュだったのに、やたらと女性と寝る、看護師を馬鹿にするなどとドンドンクズ野郎化して行く方向転換。しかも、後半では何故か故国のクロアチアではなく、アフリカでの医療活動に従事し始める。それも最終話で行き成りカーターとコバッチュのアフリカ編が開始。その後のシーズンでも結構出て来るのだけれど、このアフリカ編好きじゃない。ただ重く、ただ暗い話が続き、見ていてもしんどい。何よりシカゴの「ER」と関係が無い話に移行する意味がよく分からない。まだER内にアフリカ人がいて、自分の国がこういう状況だから…なら分かるのに、自分の故郷のクロアチアへ帰っていたコバッチュがアフリカへ行き、それに誘われカーターも行くって、結構強引な展開。長期化して来たので新たな展開を…というのは分かるけれど、制作者の趣味趣向が出過ぎな部分も冷める所。
そう言えば、カーターは町のクリニックで頑張る老医師にカーターが入れ込み、これがアフリカ行きに繋がるのかと思いきや、実は老医師は詐欺師だったというトンデモないオチで、凄い展開と思い笑ってしまった。
ロマノの展開もそうだけれど、このシーズン前位から結構お座なりな結末に持って行く脚本が見られるようになり、このシーズンからレギュラー入りのグレゴリー・プラットの兄が登場して、アビー・ロックハートの家族並みに面倒臭い事になって、どうするのかな?と思ったら、家から追い出して終わりって酷くない?何かが解決した訳でもないし。

ゲストではドーン・チードルが登場。病気を抱えながらのレジデントで奮闘して、数話連続で登場してレギュラーよりも良い扱いで、その後レギュラーになるのか?という感じもあるけれど、結局コーデイに認めらずそのまま終わり。その後の話が全然無いのも「ER」的。

しかし、これまでシーズン9まで連続で放送していたWOWOWがこのシーズンで放送中断。てっきり最後まで放送するのかと思いきや、ここまで。最後までお願い!
 
 
CSI 8

このシーズンはレギュラー二人の降板があり、今まで複数の事件を素早く見せる方式で走って来たのから、初期の様なじっくりと描く方向に変わり、大きな転換シーズン。
サラ・サイドルが思い詰め、突然CSIから離れてしまい、不動の五人のレギュラーの内一人が抜けてしまう。しかも最終話でウォリック・ブラウンも退場と、一シーズンで二人もレギュラーがいなくなってしまった。
しかし、サラはこのシーズンで出て行ってしまうけれど、シーズン9の1話目で早くも再登場し、その後も度々出ている様で、WOWOWで放送しているシーズン12の予告を見ていたら普通に出ているじゃない。出戻りって珍しい。
ウォリックは本当は良い人で思い半ばに…という感じだったけれど、演じたゲイリー・ドゥーダンのこの後の薬物依存、家庭内暴力、自己破産という現実を知ると、物凄く複雑な思い。逆に、ウォリック役はゲイリー・ドゥーダンこそ相応しかったと言えるけれど。

事件捜査も、今までの様な一話で二件三件、多い時は同時に四件の捜査を見せ、その中で証拠の捜査やどんでん返しや複雑な思いを入れるという早い展開で走って来た「CSI」が、一つの事件だけを見せる事も多くなり、これまでとは結構大きな方向転換。初心に戻ったと言えるけれど、今までの素早い展開に慣れてしまうと単に低調な感じしか受けない。
レギュラー二人の退場があったからおもしろくは見れたけれど、中盤の一つ一つの話はおもしろくなく、初めて「あれ?CSIって、こんなにつまらなかったっけ?」と思ってしまった。

アメリカのテレビドラマはシーズン8が転換点になる場合が多い様な気が。「ER」も第8シーズンでそれまでの中心だったグリーン先生がいなくなるし、「24」は第8シーズンで終了するし。「スター・トレック」シリーズも五つの内三つが7シーズンで終わったし、7・8年と言うここら辺が制作者も視聴者的にも心変わりや飽きの転換点なんだろうか。
 
 
CSI

どうにも低調だったシーズン8の一方、Dlifeで第1シーズンが始まった「CSI:科学捜査班」。
わたしは「CSI」は途中から見たので第一話がおもしろ過ぎ。今のレギュラー陣が皆微妙に若い。ギル・グリッソムは髭無しで、まあおっさんだけれど、見ていたシーズン8・9辺りと見比べるとやっぱり若い。
ニック・ストークスは最近の変に体がごつい感じでもなく細いし。でも、今と見比べるとそんなに老けていないのは凄い。
第一話では検死官のアル・ロビンスやデヴィッド・フィリップスや、サラ・サイドルもいない。しかし、徐々に顔馴染みの皆が登場し始め、昼番のコンラッド・エクリーとかも出て来始め、序盤でほぼ主要登場人物勢揃いしていた。シーズン8位までは長期安定していたんだなと知る。
それに初回は初めてだけあって、日本語吹き替え版の方も今と違う。ギル・グリッソムはジム・ブラスに対して「~です。」と丁寧に喋っているし、「俺」とか「ちくしょう!(Son of a bitch)」とか、今考えると有り得ない話し方。それに、グリッソムのローラーコースターに乗るのが好きなんて趣味全く知らなかった。

第一話は非常に王道な話になっている。新人鑑識官がグリッソムの元にやって来る所から始まるけれど、このホリー・グリッブスって結局一話目だけで二話目で死亡し、王道の新人成長譚だと思ったら、一話目から梯子を外す感じは流石にCSIやるなぁ。ホリーは余りCSIには乗り気じゃないと話しているけれど、それって二話目でいなくなるので、このドラマ自体の事なのかな?と思うと複雑。
ウォリック・ブラウンは初めからギャンブルで問題を持ち込んだりする人物で、丁度地上波ではシーズン8でのウォリック退場を見たので、この設定も複雑な思い。しかも、その最後の話ででシーズン1の第一話のホリーの話まで出て来るし。
第1シーズンだけあって、説明が親切。CSIの捜査現場でのやり方や、ラボでの調査を丁寧に説明している。ニックとウォリックもまだまだ新人で、グリッソムやキャサリン・ウィロウズに教えを乞うといった立場なのもおもしろい。レギュラー陣が集まった所でグリッソムが各人に事件を振り分けていて、こんな事最近のCSIでは見た事無かったので今見ると新鮮。
しかし、すでに第1シーズンで、骨しか残っていない遺体から事件を捜査するという「BONES」の基本をすでにしていたり、外の事件現場で突然雨が降って来た時の対応とか、今見てもおもしろい展開を見せている。だから長期シリーズになり、スピンオフも出来たのかと納得する出来。

あと、ラボが普通の事務所的な感じで、今のやたらとガラス張りで変に暗く、照明も青とか緑なちょっと画面的なスタイリッシュさを狙い過ぎているのとは違い、現実味がある。

まだ第一シーズンなので、今から見ると大人しめだし、一つ一つの事件や登場人物の描き方が丁寧。今だとこの手の科学調査による犯罪捜査ドラマは一般的と言うか、数多く溢れてはいるけれど、2000年当時にこれを始めたら今までの刑事が暴れまくるドラマとは違う、真面目で科学的な捜査で、この「CSI」以降科学捜査モノが溢れだした事も鑑みると、確かに衝撃的だったろう。序盤はそんなでもなかったけれど、徐々に今も見る「CSI」的おもしろさが出て来て楽しくなるし、作り手側の慣れと勢いが見て取れるのもおもしろい部分。
 
 
バーン・ノーティス 3

前シーズンからのクリフハンガーだったけれど、やっぱり復帰の為の情報やコネを持った人達が現れたらいなくなるか、死亡し、また次の人物が現れて…と、お馴染みの展開。今回はそれが次々と現れては変わって行くので、中々おもしろかったし、一話一話の話の展開はやっぱりおもしろい。なるべく家庭用品の様な入手し易い物を使い、相手を脅したりスカしたりして事件を解決するのは上手い。ただ、今シーズンは、今まで銃での人殺しを極端に嫌っていたマイケル・ウェスティンが銃で相手を殺してしまう事になり、良い人だったマイケルが、実は昔は相当危ない人物だったかもしれないという事を覗かせもしている。

サムがCSIに変装して現れる事で脅しをかける回があるけれど、その時、急にサングラスをかけて決め台詞を言うって、完全に「CSI:マイアミ」のホレイショ・ケインのパロディ。「バーン・ノーティス」の舞台がマイアミだから「何時かはマイケルとホレイショ合うんじゃ?」と思っていた所にパロディ入れて来るなんて、コメディも含んでいる「バーン・ノーティス」だから出来るのか。

24」のトニー・アルメイダ役でお馴染みカルロス・バーナードが、見た目の通りの悪役で登場。しかも、哀しき復讐者でやたらと出番が多く、更に吹き替えは「24」と同じ土田大なので、何だか「24」を見ている感じがして来た。

シーズン3も終わり、次のシーズンもと思ったら、Dlifeではシーズン4の放送はまだでシーズン3の再放送。しかも特に宣伝も無く同じ枠でシーズン3を再放送したので、「あれっ?」と物凄く戸惑った。
 
 
プリズンブレイク

「プリズンブレイク」はやたらと良い前評判ばかり聞いていたので、実際見てみたらそうでも無くなってしまった。
プリズンをブレイクなのは分かり切った事なのに、中々脱獄は進まない。一つ何か仕掛けを講じたら、何かの問題が出て来て、それを解決。もしくは別の方法で解決するという事の繰り返しになり、流石に22話ある連続ドラマなので引っ張っている感じは否めない。脱獄までの仕込みが上手く行かない事が都合良く出て来るのも出来過ぎ感が。
色々と仕込んで来た割りに、最終的にはその場の勢いとその時の対応で脱獄するのも結構微妙。終盤になり、一気にバタバタと登場人物が死んで行くのも次シーズンでの契約関係が見え透いて、ちょっと白ける。
それに、段々と脱獄後の兄の汚名の返上と黒幕探しが主題となって行くので、脱獄よりもそっちの方に興味が行き始め、脱獄が徐々に単なる一山でしかなくなり始めるのも辛い。

やっぱりのシーズン1ファイナルはクリフハンガーで、別にシーズン別けしなくてもいい終わりで、続きが見たいのにNHK BSプレミアでは続けてシーズン2を放送はしないというクソ編成。もうすでに「プリズンブレイク」が放送終了しているのに、何で続けて放送しないのか分からない。元の放送と同じく「半年待て!」というある意味オリジナル放送に近付けようとする意味不明な親切心なのか?
 
 
ラスベガス

前期のドラマの中では一番おもしろかった以前書いたけれど、中盤になった辺りから非常に微妙になり始めた。初めは、ラスベガスのカジノホテルの裏側を見せる事がおもしろかったのに、それにも慣れ始めると一つ一つの回の話があんまりおもしろくないと思い始め、見た目の豪華さやゲストスターの登場で豪華さを出そうとしているけれど、どうにも安さを感じてしまう。それを確信したのはデニス・ホッパーが登場した回で、別の所のホテルの監視員のボスがデニス・ホッパーなんだけれど、そこのホテルは何時ものモンテシートの装飾をちょっと変えただけなの丸分かりで、別ホテルのセットさえ組め無い位結構厳しい予算繰りなんだろうなと思ってしまった。一応、ラスベガスの街の遠景も映るけれど、基本はモンテシートの中だけで話が進み、ホテル前が映る配車係だったマイク・キャノンも何時の間にか配車さえしなくなり、ホテルの外での人物達の行動も無くなり始める。マイクは徐々にコンピューター関係の係になるけれど、基本はカジノをブラブラしている何でも屋という都合の良い役になってしまい、役が物凄くブレて行く。ボスの娘デリンダ・デラインと言い、始めは活き活きとしていたはずなのに、段々と何の仕事をしているのか分からない程曖昧な役になってしまい、ネッサ・ホルトもカジノに関わらない役回りも多くなったり、そもそも登場自体が少なかったりとレギュラーなのに脇役的になってしまい、脚本もっとどうにかした方が良い。

そう言えば「Lost」見ていて、パラシュートで降りて来たナオミ・ドリットって、何処かで見た事ある様な…と思っていたら、このネッサ・ホルト役のマーシャ・トマソンだったのか。「ホワイト・カラー」も見ていたら、マーシャ・トマソンがシーズン1の1話でFBI捜査官として出て来たのに何時の間にかいなくなり、最終話に登場して来たり、今見ているドラマにやたらと出て来ている印象。そして、何時も微妙な感じで登場、退場している。

見ていると色々と大物ゲストが登場しており、上記のデニス・ホッパーだったり、パリス・ヒルトンだったり、アレック・ボールドウィンだったり、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが登場。
アレック・ボールドウィンがエドの元同僚として登場して、ゲストでの登場だから悪役なんだろうなぁ…と思っていたら、その通り。普通に友人のままで終われば、時々出て来て助ける役でおもしろそうなのに。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムがジャン=クロード・ヴァン・ダム役で登場。しかも、このヴァン・ダムは嫌な奴であっさり死んでしまう。自分が死んでしまう事をネタにしている。このドラマは2003年なので2008年の映画「その男 ヴァン・ダム」前だから、これが「その男 ヴァン・ダム」を撮る一つのきっかけかも。この回が一番おもしろかったかもしれない。流石はヴァン・ダム。
それに、「Let’s get ready to rumble!」でお馴染みのマイケル・バッファーがボクシングのリングアナウンサーで登場していて、その後も大食い大会の呼び出しでも登場。わたしにとってはWCWのメインイベントのリングアナウンサーがマイケル・バッファー。
ただ、色々と登場しているけれど、登場人物達が言う「あれ、~じゃない!」と言って登場する多分有名人だと思う人がさっぱり分からない。特にこの時旬のアメリカのテレビスターやショービジネス関係の人達は、まあ分からない。

それと謎なのは、音声を切り替えて言語の方とで聞き比べていたら、日本語吹き替え版と元のと音楽が全く違う所があったのが意味がよく分からない。別に曲の流れている部分が違う訳で無く、多分全然別の曲。何でわざわざ入れ替えたのか。別の回でも全く別の曲が流れている事があった。権利関係でもあるまいし。不思議。
あと、カジノの中を一気にカメラを進めるという場面繋ぎを多用する様になったけれど、登場人物が歩き出すカットの始めは一旦止まっている所から始まっているという、完全に「アクション!」と声がかかった所から始めているのが分かってしまい、「歩いている所から始めるのが普通じゃないの?」と思える下手な編集になってしまっているのが物凄く気になる。

前半はおもしろかったのに、後半でこれ程落ちて行くドラマも珍しい。終盤ではちょっとおもしろくなった様に思うので、次シーズンに期待。
 
 
関連:NIKITA / ニキータ
  特攻野郎Aチーム
  ワンス・アポン・ア・タイム

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