アンダーワールド 覚醒

2024年03月14日 木曜日

レン・ワイズマン製作・脚本、モンス・モーリンドビョルン・スタイン監督、ケイト・ベッキンセイル主演の2012年のアメリカ映画「アンダーワールド 覚醒(Underworld: Awakening)」
シリーズ四作目。

ヴァンパイア一族の処刑人セリーンと、ライカンになってしまいセリーンに噛まれて新たな種へと変貌したマイケルはヴァンパイアとライカンから追われる身となり二人で逃げていたが、人間から攻撃を受けて捕まってしまった。
セリーンが目を覚ますと謎の研究所におり、そこから一人で脱出したが捕まってから既に十二年が経っている事が分かった。
セリーンは突然自分が見ている物ではない景色が見え、これはマイケルが見ている物だと感じたセリーンはマイケルを助け出そうと見えた景色を追い始める。
見えた物からマイケルに辿り着いたと思ったセリーンだったが、そこにいたのは見知らぬ少女だった。

元々は三作目「アンダーワールド ビギンズ」の配信が終わりそうだったので一作目から見始めて三作目まで見たのだけれど、じゃあついでにシリーズ最後までと思い見た四作目。
一作目は結構おもしろかったのに二作目「アンダーワールド: エボリューション」で既に微妙な感じで、三作目は一・二作で描いた事を更に一本の映画にしているだけだったので必要が無いと言えばない映画で、そこからの更なるこの続編は全くおもしろくはないと言う訳でもないけれど別におもしろくはない感じ。

話は三作目が千年以上前のヴァンパイア一族とライカン一族誕生後の戦いを描いた話だったので二作目のその後の続編なんだれど、この映画の舞台設定に持って行く為に今までに特に言及もしていなかった事を出す結構強引な事を初めからしている。
二作目で多分ヴァンパイア一族は滅亡し、ライカンも一作目でほぼ絶滅したと思っていたのに、この映画では世界中でライカンに感染した人間とヴァンパイアに噛まれて?ヴァンパイアになった人間が爆発的に増えてしまったので人間がヴァンパイアとライカンを徹底的にせん滅したという事になっている。
このヴァンパイアとライカンが一気に増えたと言う話を序盤に出して来たので、何故そうなったのか?を映画で詳しく描くのかなと思っていたら、そこはそういうモノだと言う事らしく詳しい説明は無し。
もうここで何故?どうして?で全然乗って行けず。

そこからセリーンがマイケルを助けなきゃ!というシリーズのこれまでの展開に行くのだけれど、これが二人の娘の話にすり替わり、マイケルがどうなったのかは終盤までどうにもならないままで、結局マイケルがどうなったのは描かないままで終わり。

娘の話も、目が覚めると急に大きな娘がいる事が分かったセリーンと娘の微妙な関係性を描くのかと思ったら、そこは少しで描きは物足りなさ過ぎ。

敵のライカン達も、娘を研究していた人間が実はライカンだったと実はの展開を見せてはいたけれど、このライカン達は娘を使ってより強くなる事が目的ってまだ一作目のルシアン一派ならヴァンパイアと戦う為にで分かりはするけれど、人間からライカンになってしまった人達なら意味がよく分からない。
強くなって復讐ではなく人類皆ライカン化を目指すならまだ分かるけれど、ライカンになってしまった人を殺した人間に対する復讐でも皆元々は人間だったから、そこら辺の複雑な感情は無いのか?とかやっぱり描きが少な過ぎ。
これまでの三作だと主人公セリーンがヴァンパイアなのにライカンの方の描きが多くてどんどん前に出て来て、三作目は主人公がライカンになりとシリーズに渡ってレン・ワイズマンってヴァンパイアに興味が無くてライカン大好きなんだなぁと思える位ライカンの映画だったのが、この四作目ではライカンは単なる悪い敵でしかなく、今までの映画を思うとライカンの扱いの落ちっぷりは何なのだろう?

ヴァンパイアの方も、まだ生き残っていた他のヴァンパイア一族も何故いるのか?とかもよく分からないままだし、その中のセリーンにやたらと協力的なヴァンパイアも、死にました。セリーンの力で蘇りました。が結局人間の刑事を助けに来ただけで大して活きていなかったり、この新たなヴァンパイア一族は必要あった?な感じだったし。

何でこんな継ぎ接ぎした感じの脚本なのかと思ったら、脚本にはクレジットされていない人が何人も入っていて書いて出来ては書き直しになったらしく、撮影が始まっても完成稿が無かったらしく、別の映画を作っていたレン・ワイズマンが撮影の前の日に脚本を書き直していたという位グダグダで進んでいたらからみたい。
評価も低いみたいなのに興行収入はシリーズで一番高かったのだから何が何なのか分からない。

この映画、二作目で今後セリーンとマイケルの子供が出来そうな場面を入れていて、それを受けての展開だったけれど、結局その娘が何者なのかとかを大して描きもしないし、マイケルはどうなったのかもお座なりで、その他諸々も扱いが雑過ぎ。
アクション場面は多めにしているけれど、それでもずっと別におもしろくはないままで、大分前な前日譚を挟んでのシリーズ再開の続編がこれじゃあなぁ…という映画だった。

☆★★★★
 
 
関連:アンダーワールド
   アンダーワールド: エボリューション
   アンダーワールド ビギンズ

Just Cause ビバ・レボリューション

2024年03月10日 日曜日

買ったはいいけれどやっていないゲームが沢山あるのでやって行こうと思い、始めたのが「Just Cause」

ただ、やり始めたら全然おもしろくないので序盤で飽きてしまって暫く置いておいて、まあ最後までしてみようかと重い腰を上げて終わらせはした。
結局ラジオを聞きながらの作業で実績を全て解除はしたけれど、悪い所一杯で良い所がほとんど無いので楽しめもせず、何でこのゲームが続編が出来たのか不思議な位。

ゲームはCIAエージェントのリコ・ロドリゲスとなって250000エーカーもある島を巡って支配する軍事政権を転覆させようと工作するオープンワールドTPS。

初めは1980年代以降のド派手なアクション映画っぽい雰囲気もあっておもしろい感じだったけれど、ゲームが進んで行くと無駄に広過ぎる島を時間をかけて移動して町を解放する為に銃撃戦を繰り返すばかりの展開に飽き飽き。
本筋のミッションはあるものの、周辺の村々を解放してから徐々に進めて行こうと思って村に行くのだけれど、その村を解放するには村周辺にいる協力者の島民に話しかけ、その人の反応が「村の解放」だと解放戦が始まるけれど「サイドミッション開始」になっている事もあり、それだとサイドミッションしか出来ないので別の村に行くとそこの人も「サイドミッション開始」で全然村を解放出来ない。
この解放出来る出来ないの見分けが全然分からず、「村の解放」になる条件もよく分からずなのに無暗に広いマップなのでやたらと村の数も多く、その村に行っては解放出来ない。別の村に行っても同じく解放出来ないの連続なので段々とやる気が削がれてしまった。
メインミッションを進めると解放出来る村が増えて行くのでメインミッション進めて終わった場所の周辺の村を解放出来たらするをやっていたら、何時の間にかメインミッションが最後まで行って、大分あっさりと本筋が終わってしまって本筋は物足りなさしかなくて肩透かし。

移動するのも何処に行っても山と木と道ばかりで変わり映えが無く、島が広過ぎるので一度行った場所に繰り返し行かないので道を覚えるとかも無く、地図上にピンを打ったら画面上にもそのピンの方向や行先が出るとかも無いので大体ミニマップを見て移動するばかりで、まあ景色が入って来ない。

移動手段も自動車やバイクや飛行機等何十種類もあるとは謳ってはいるけれど、どれも運転し辛く、結局操作しやすいのは一番最初のCIA支給のバイクで、それをヘリコプターで投下してもらうばかり。
道路は両車線とも頻繁に自動車がノロノロと走っていて、こちらはやたらと速度が出るので直ぐに他の自動車にぶつかりまくり、一々避けるのも面倒なので誰も走っていない路肩を走るのだけれど今度は路肩に所々木や岩があり、木にぶつかれば停止。岩があれば乗り越えられずにスタックするか、バイクだと自分は吹っ飛んでバイクは別の方向に吹っ飛んで行くし、バイクだと路肩のポール?に触れたらポールを倒さずにバイクだけが吹っ飛んで行くので路肩を走っていてもイライラばかりしてしまう。
後半になって小型ヘリコプターのジャイロコプターが呼び出せる様になるとほぼジャイロコプターだけしか使わなくなってしまった。

一応ファストトラベルとして解放が出来た拠点へはヘリコプターで輸送してくれはするのだけれど、呼び出しから拠点への移動は一分弱位はかかるし、拠点へ行ってもヘリコプターが着陸して降ろした状態から始まるのではなく空中で投げ出されてしまい、拠点まで行くのが長いのでよそ見して他の事をしていたら何時の間にか地上に激突死でやり直しになったり、空中での滑降やパラシュート操作が上手く行かずに拠点から少し離れた所に降りて、結局拠点まで走って移動しなくてはならず、このファストトラベルもイラつく要素。

移動中の自動車やヘリコプター等にグラップリングを打ち込んでパラシュートで引っ張られて乗り込めたりもするのだけれど、自動車だとグラップリングを打ち込んでも主人公が道路に突っ立ったままとか、ヘリコプターだとグラップリングからのパラシュートで空中に浮きはするけれど、ヘリコプターはそのまま何処かに行って主人公はパラシュートで浮いているだけ状態になる事が頻繁でヘリコプターを乗っ取る事がやたらと難しかったりして、結局自分で乗り物を投下した方が確実で時間もかからなかったりするので、特徴でもあるグラップリングの意味があんまりない様な気もした。

移動がやたらと面倒なのに戦闘は非常に簡単。
銃の次々と照準が勝手に合い、トリガーを引いておけば自動的に敵を撃ち殺してくれる親切設計。
敵の銃弾が当たっても大してヒットポイントは減らないので大勢の敵が銃を撃っている中にトリガーを引いたまま突っ込んで行けばほぼ敵を倒せてしまう。

村の開放も、敵を何人か倒す。するとバリケードを壊せとなる。バリケードを壊すと又敵を何人か倒してバリケードを壊すの繰り返しで、これを数が多い村の解放の為に何度も何度も繰り返すだけで、まあつまらない。

しかし、終盤の政府軍の管轄の村になると何台も戦車が現れて間を置く事なく大砲を撃ちまくり、何発かの弾の直撃で簡単に死亡したり、弾が当たって攻撃不能状態になって、それが回復する前に次の弾を撃って来ての繰り返しで、ほぼハメ技状態で何も出来ずに死亡とか、急にやたらめったら難しくなり、戦いの硬軟の塩梅が無茶苦茶。
一つの村の解放を何度試しても死亡してやり直しになるので戦闘ヘリで行って、こちらもやたらめったらミサイル打ち込んで皆殺しにする位しか攻略出来ずで、これはこれでおもしろくも何とも無くなってしまった。

このゲーム、意味も無く広過ぎるマップにしてしまったので、そこに意味も無く村を幾つも点在させてしまい、移動は面倒だわ、何度も同じ解放作業を繰り返して面倒だわ、解放作業もやたらと簡単過ぎの連続から急激に難し過ぎになったりと全体的に練られてなさ過ぎの駄目なゲームだった。

新スタートレック シーズン2

2024年03月07日 木曜日

新スタートレックStar Trek: The Next Generation)」シーズン1に続けてシーズン2も見たのだけれど、NFLが終盤戦でそっちを見てばっかりだった事と、シーズン2になっても毎回おもしろいという訳でもないので、いまいち乗って行けずに見終わるまで時間がかかってしまった。
シーズン1からのテコ入れが所々であったりするのだけれど、話は時々おもしろい。結構つまんない回も多いという感じで、TNGって安定しておもしろいと思っていたけれど昔に見ていなかった初期ってこんな感じだったのか…とも、ちょっと残念な感じもあった。

1話「光から生まれた生命」から2シーズン目の初めの回だけあって新たな手直しと言うか急なテコ入れ感がチラホラ。
ビバリー・クラッシャーがおらずキャサリン・ポラスキーが変わりの医者として赴任。
ジョーディ・ラ=フォージが機関部長に。
今まで一切出て来なかったラウンジが登場し、そのバーテンダーのガイナンが登場。
特に説明も無くウィリアム・ライカーが髭面になっている等、新登場人物や新たな設定を付けたりと色々見直したんだなぁと思うシーズン・プレミア。
ビバリー・クラッシャーがおらず、これ以降もシーズン2ではほぼ登場しないので「あれっ?」となって何だろうと調べてみたら、どうやらビバリー・クラッシャー役のゲイツ・マクファーデンと初期のショーランナーで脚本家のトップだったモーリス・ハーレーと揉めたらしく、モーリス・ハーレーがシーズン1でゲイツ・マクファーデンを解雇したのでビバリー・クラッシャーがおらず、シーズン2まででモーリス・ハーレーが降板したので製作総指揮のリック・バーマンがゲイツ・マクファーデンを呼び戻したのでシーズン3からビバリー・クラッシャーが再びレギュラーになったらしい。
TNGも初期は色々あったんだなぁと思いつつも、このビバリー・クラッシャーがエンタープライズを降りて宇宙艦隊医療本部に転属したとなったけれど、じゃあ息子のウェスリー・クラッシャーはどうなるんだと思ったら何だか分からない理由でそのままエンタープライズに残っている。
ウェスリー・クラッシャーって母親がエンタープライズにいるからウェスリーもエンタープライズいられるんじゃないの?と思ったり、そもそも艦隊の試験に落ちて正式な士官でもないのにそのまま残れているって何?と思ったり、まあ演じていたウィル・ウィトンがそのままレギュラーだったからの苦肉の強引な策なんだろうなぁ。
今まで何人か登場しては定着しなかったエンタープライズの機関部長にジョーディ・ラ=フォージがなったけれどここもなれる条件とか特に試験とかも無いみたいで、役柄的に微妙だったジョーディに機関部を当てがった感が強かった。

2話「闇の住人」は太刀打ち出来ない圧倒的な存在に翻弄されるという「宇宙大作戦」からお馴染みの毎度の話なんだけれど、始まりが謎の虚空に捕らえられて、その中で存在しない敵味方の宇宙船が出て来たり、捜索しに行った宇宙船の中でブリッジから出てもブリッジという無限回廊化した映像とかおもしろく、これぞスタートレック。これぞSFテレビドラマといった感じでワクワクして見れた。

3話「ホログラム・デッキの反逆者」はデータとジョーディ・ラ=フォージの休日にホロデッキでシャーロック・ホームズとジョン・ワトスンごっこをするほのぼの話から、ホログラムのジェームズ・モリアーティが自意識を持ちだし外の世界を理解してエンタープライズの制御まで握り始めるサスペンスへとなって行く上手い展開でこれも楽しく見れた。
ただ、前編のお遊び場面が長くておもしろい一方でモリアーティの成長が急展開過ぎて都合良過ぎに感じてしまったし、そもそもこの時期のホロデッキの設定がゆるゆるで、簡単に制御不能で外から何も操作出来ないとか、ホログラムが簡単に船の制御を握れてブリッジや機関室よりもホロデッキが優先される問題有り過ぎなエンタープライズの仕組みもあるんだけれど、何よりホロデッキ内の紙をそのままホロデッキ外まで持ち出しているホロデッキの設定の適当さったらない。
ホロデッキ内の紙が持ち出せるならモリアーティも外出てしまうだろ。

6話「コンピュータになった男」はデータがアンドロイドなので他の意識に乗っ取られる可能性があるという所からの話なんだけれど、データの体を乗っ取ったグレイブス博士はどうやって自分の意識をコンピューターにデータ化したのか?とか、その意識をどうやってデータに移したのか?とか、どうやってデータの意識を元に戻したのか?とかの説明が一切無くて非常にお座なりでせっかくの題材がぶち壊し。
そもそも他の意識を簡単に移せて書き換えも可能なデータのプログラム?の設定が雑であるけれどSFとしての嘘すら見せない脚本は結構酷い。

7話「DNA」では急激な老化が問題になる回で、原因が遺伝子操作された人間と言えばスタートレックの世界ではカーン・ノニエン・シンの様な優生人類が既に出て来ていて、優生人類によって優生戦争が起きて地球が滅茶苦茶になったというのに、また同じ様な事を繰り返している惑星連邦の人間の馬鹿さに引っ掛かかってしまう。
ただ、見所はそこではなくて、何でも何とか問題解決してしまう技術屋マイルズ・オブライエンの活躍。
まだ名も無き脇役の転送部長だけれど、シーズン2なってから何度も登場して転送部長の役職に納まり、更にこの回では上級士官の会議に参加して絶体絶命な所からの起死回生案を出して役が非常に前に出て来る扱いになっていてオブライエン好きとしては非常に熱い回だった。
それにこれまでエンド・クレジットで「Transporter Chief」だったけれど今回からオブライエンが「Chief O’Brien」と出ていて、多分この回から名前がオブライエンになったはずの回。

8話「倒錯した美学」は交換プログラムでライカーがクリンゴン艦の副長になる話でクリンゴンをより描いた話。
クリンゴンは「宇宙大作戦」では数話でだけの登場で詳しくは描いていなかったし、このTNGでは惑星連邦人のウォーフが基準になっていたのでクリンゴン人の印象が好戦的か何時も仏頂面で何を考えているのか分からない種族だった所から結構大きく変えて、好戦的ではあるけれどクリンゴンは自分達の価値観があってそれに従って生きていて、下品な冗談を言って笑い合うという部分も描き、この回でクリンゴンが凄く活き活きして来た。
わたしはこの後々を見ているのでこのクリンゴンの方が馴染みがあって、やっとクリンゴンがクリンゴンっぽくなって来たと思えたという事はこの回がクリンゴンを道付けたという意味で結構重要な回ではあったんだろうなぁ。
しかし、ライカーがクリンゴン艦の副長になるって結構無理なくない?と思ってしまった。
まだ惑星連邦内の種族が宇宙艦隊に来るのは分かるけれど、同盟国とは言え、まだ地球人を見た事も無く、よく知らないと言うクリンゴン人の所へ惑星連邦人を迎え入れるってこの時はお互いの関係が相当良かったのか、お互いに信頼関係を築こうとしてたのか。
それでも遮蔽装置を持っていない惑星連邦なのに遮蔽装置があるクリンゴンの戦艦の副長にまでしてしまうってクリンゴンなのに余りに不用心過ぎ。

9話「人間の条件」はデータが一体何者なのかを少し進める話で、皆データが好きだなぁ。
元々データが人間的過ぎるので人間と機械の差がより曖昧ではあるけれど、人間とは何か?をやっていて興味深い話ではある。
設定は「宇宙大作戦」でもあった裁判物でデータが個人なのかどうかを争うんだけれど、何でライカーが原告側なのか?という事もあるし、そもそものデータが宇宙艦隊の所有物だという前提がどうにもしっくり来ないのでずっとモヤモヤしていた。
データが起動されてから宇宙艦隊までの流れが全然描かれて来なかったので宇宙艦隊の所有物になっているという部分がさっぱり分からず、自分の所の所有物なのに勲章あげるの?それって宇宙艦隊が個人と認めているんじゃないの?と思ってしまい、そこら辺を描かないくてなおざりだし、お座なりだしでそこは裁判でついて行かないのか…と思ってしまった。

14話「イカルス伝説」はライカーの父親が登場して親子の確執の話。
ただ、この本筋はライカーが父親に対して何で怒っているのか?とか、結局何が親子の問題だったのか?とか、何故ライカーは急に父親を許したのか?とか、ライカーは何で昇進を留まったのか?とか、引っ張りに引っ張った割によく分からないままで放り投げた感じで脚本がいまいち過ぎ。
まだウォーフの話の方が興味行ったし、それよりもオブライエンがライカーに「何か悩み事か?」と聞く様な仲だったり、ウォーフの儀式にもしっかりオブライエンが参加していたりと、オブライエンがレギュラー並みに前に出始めて来た方がおもしろかった。
それに謎の暗棒術?でライカー親子が戦うのだけれど、その道場?の床にカタカナで「アタル」「ラム」とか、旗らしき物にはひらがなで「うるさい」「やつら」という文字があり、完全に製作陣の中に「うる星やつら」好きがいたらしく、その人の悪乗りを出してしまっていて大分スタートレック感をぶち壊す酷い回でもあった。
こんな事を今のスタートレックシリーズでやったら問題視しかされないんだろうけれど、そう思うとこの時期のTNGってまだ良い意味でも悪い意味でも大らかだったんだろうなぁ。

15話「未知なるメッセージ」は自然災害で崩壊しかかっている惑星の住人を艦隊の誓いに照らし合わせて助けて良いかの話とデータの人間的感情らしい話を合わせた回。
やっぱりこの初期のTNGって脚本がぬるい。
これまで宇宙艦隊が出来て200年位経っていて宇宙で色んな出来事にあって来たはずなのに、ファースト・コンタクトをまだしていない文明の自然災害での危機に関して人道的に助けるか否かの判断が決まっていないとか宇宙艦隊って緩々過ぎ。
これはこの回での一番の主軸であるデータと惑星上の女の子の声だけの交信でデータが情が入って本当は助けちゃいけない相手を助けようとするという展開にしたいという為の設定だとは分かるのだけれど、そのデータと女の子の交信は初めの一回だけで後は全然描かないのでデータの入れこみ様が分からなくなってしまっていて大分まずい。
このやり取りをしっかり描くからデータの行動が分かって見ている方もデータに思い入れて行くはずなのに、それを全然描かないので設定からの展開がただ進んで行くだけになってしまっている。
全体の展開も初めはウェスリーが惑星の地質調査のリーダーになってそれで悩みながら成長するという話だったのに、そこが段々と薄くなってデータの方に軸が移動してウェスリーはどうでもよくなって行ってしまって、二つの話を同時並行で進めるというやり方がどっちも薄口にしかならかったという悪い方に出た回。

16話「無限の大宇宙」でいよいよボーグが初登場。
やっぱりボーグは強烈な個性で、今までの交渉と理解で何とか平穏に収めて行く方向性から交渉も相互理解も不可能な存在もいて自分達に対する危険性にどう立ち向かうかという新たな方向性を出している部分でもおもしろい回だった。
ただ、それ程ボーグを詳しく描いていないので本当にボーグの顔見世回で、何かしらあったQとガイナンの関係とか、ボーグとガイナンの種族の関係とか、ボーグとこれからまた会うかもしれない…といった今後の伏線を匂わす回でもあり、やっぱりこれを見るとボーグをもっと見たくはなった。
それにQがボーグに引き合わせたとは知らなかった。
自分をエンタープライズのクルーにして欲しいからボーグに合わせて危険だから自分を仲間にしろと考えるQって、ボーグの今後の惑星連邦への攻撃を知っていると相当ヤバ過ぎる考え方。
ボーグが既に結構近くに来ていたという事はあるけれど今後の惑星連邦とボーグの戦いってある意味Qのせいでもあったのか。
にしても、結局Qがクルーにして欲しいという話が最終的に何だか有耶無耶で、Qの行動も遠い所にいる驚異の存在と引き合わせる為に使っただけの感じで、このシーズンではこういう考えついた設定に持って行く為の導入が出口辺りでお座なりになって行くというのが多い気がする。

17話「愚かなる欲望」は害のなさそうなパクレド人を助けたらジョーディを人質に取られて情報や技術をよこせと脅される話。
様々な異星人から情報や技術を理解しないまま盗み出して使っているパクレド人ってエンタープライズのクルーや惑星連邦を皮肉っているのかな?と思えて来たのは、この前の回でQが登場していて、これまでQは散々地球人は未熟で危険だとやって来たからなんだけど、別にそういう意図はないのかな。
ピカードやライカーだとちゃんと理解していると言いそうだけれど、Qからしたらだから地球人は…となりそう。
前回から登場した機関部の新人士官ソーニャって台詞も多かったし、登場からドジな新人として役を立てていたのにこの回までしか登場していなくて、準レギュラーにするつもりが何かあったのかな?
このソーニャ・ゴメスって「スタートレック:ローワー・デッキ」で出て来るみたいで、声はちゃんとこのソーニャ役だったリシア・ナフがしているみたい。
このリシア・ナフって調べてみたら映画「トータル・リコール」で胸が三つあった人の役だったのか。

20話「愛の使者」はまだ惑星連邦とクリンゴン帝国が戦争状態だった七十五年前に行方が分からなくなり乗組員が冷凍睡眠状態だったクリンゴン戦艦が近々目覚めて動き出す事が分かったので、それを阻止する為に惑星連邦の特使がエンタープライズにやって来ると、その特使はクリンゴンと地球人のハーフのケーラーで、ウォーフとは以前恋人で中途半端な別れだったという話。
ここ数話がおもしろくなかった回が連続していた事もあったけれどやっぱりクリンゴンの話となるとおもしろい。
結局クリンゴンでも男女の仲は面倒臭いっていう話なんだけれど、ケーラーが非常に魅力的で口下手なウォーフを引き出していた。
ケーラーはクリンゴン人には分かってもらえない地球人の母親譲りのユーモアで楽しい人物で、かつクリンゴンの野蛮性を何とか抑えている人物で、多面的な人物として非常に立っていた。
クリンゴン人が戦闘民族なのは元々の生物学的な攻撃性を受け入れて、それが基盤になっているからなんだろうなぁと思えたり、このケーラーが後々「スタートレック:ヴォイジャー」でのベラナ・トレスに繋がって行くのかなぁと思うと更に魅力的だった。
一方のウォーフは惑星連邦育ちで地球人の中で育って来たので粗暴さを余り出さず、言いたい事も抑えてほとんど語らない性格なので、この二人がぶつかるとウォーフの考えや感情が出て来てウォーフの掘り下げがおもしろい。
蘇ったクリンゴンへの対処も多様さを抱えているケーラーは攻撃を望んで、純粋なクリンゴン人のウォーフが対話で解決するという対比もおもしろかったし。
あと、クリンゴン人の愛って激しくてエロい。

21話「限りなき戦い」は戦闘演習中にフェレンギがやって来て本当に戦闘状態になってしまう話。
この話自体はそんなものか…位だったし、DS9のフェレンギを知っていると宇宙艦隊の最新鋭艦のエンタープライズを簡単に圧倒出来る攻撃的なフェレンギが何かしっくり来なかったり、途中に出て来た戦略ゲームが何しているのか分からないとかあったけれど、そこよりもフェレンギの司令官を演じていたのがアーミン・シマーマンで見た目がクワーク過ぎで笑ってしまった。
アーミン・シマーマンのフェレンギ人ってシーズン1でも出て来て、ここまでは毎シーズンに一回は出て来ている。
あと、ブリッジの士官がUSSハサウェイに乗るので見知らぬクルーがブリッジにいたけれど、その中の一人がグレン・モーシャワーだった。
まだ若くて細いグレン・モーシャワーに目が行ってしまったけれど、グレン・モーシャワーってこの回だけしか出ていないのか。

シーズン最終話22話「悪夢の果てに」は多分TNGでも最低の回。
ウィリアム・ライカーが謎の感染症で昏睡状態となり、これまでの出来事を思い出しているだけの回で、これまでの映像を繋ぎ合わせただけの総集編。
余りにつまらなくて気付いたら途中で寝落ちしていた。
よっぽど時間が無かったのか、予算が無かったのかと思ったら、本当に前までの回で予算を使い過ぎて、でももう一話作らないといけないので予算抑制の為にこんな内容になってしまったよう。
調べてみたらアメリカではこういうのは「クリップ・ショー(Clip show)」と言うのか。
アメリカでもこの回はスタートレックシリーズの中でも最悪のエピソードと言われているみたい。

以前にTNGを見た時はまだ後のシーズンからだったみたいなのでこのシーズン2は全話初見だったけれど、ここまでだとTNGって大分微妙。
一話に変に話を詰め込み過ぎて逆にそれぞれの描きが薄くなっていたり、おもしろそうな事が余り突っ込んで描かれずにあっさり終わったりして何かいまいちな回が多かった。
シーズン1の序盤は久々のTNG、かつまだ見た事なかった初めのシーズンを見ているという部分で盛り上がりがあったのだけれどシーズン2になってもいまいち盛り上がりに欠けて、わたしの中のスタートレックブームが縮小加減。
ただ、今後ボーグも本格的に出て来るし、カーデシアも出て来るとなると今後の方が楽しみで見れるかも。
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
   新スタートレック シーズン1

アンダーワールド ビギンズ

2024年02月29日 木曜日

レン・ワイズマン製作・脚本、パトリック・タトポロス監督、マイケル・シーン主演の2009年のアメリカ映画「アンダーワールド ビギンズ(Underworld: Rise of the Lycans
シリーズ三作目。

昔々、ビクターが支配するヴァンパイア一族は人間から狼男に変身してしまった種族と戦いを続けていた。
捕らえた狼男から生まれたルシアンは人間だが狼男にも変身する新たな種族ライカンだった事を知ったヴァンパイア一族はルシアンに人間を噛ませて狼男に変身するライカンを次々と増やし、昼間にヴァンパイアを守る役割の為にライカンを使っていた。
奴隷の身分だったルシアンだったがビクターの娘ソーニャと恋に落ちた事でソーニャはルシアンを守ろうとするがビクターはルシアンは反乱を起こしかねない危険な存在として処刑しようとしていた。

一作目で出で来たヴァンパイアとライカンの争いの発端を一本の映画にしましたという内容で、一作目で描いた事以上に何か新たなおもしろい事が描かれる訳でもなく、これ一本の映画にする必要あった?と思ってしまった映画。
話は一作目を見ていると知っている事ばかりで、ルシアンとソーニャがどうなるのかの主軸の話の結末は分かっているので展開でどうなるの?のおもしろさは無いし、ビクターは結局は生き残るという事も分かっているのでルシアンとビクターの対決も茶番感は一杯だしで、話には乗って行けないしおもしろくもないしでいまいち過ぎ。

登場人物もこれまでのシリーズの主人公のセリーン誕生前の話なので、その存在が大きかったセリーンがいないと主に一作目の脇役を集めた外伝・番外編感が強過ぎ。
一作目の前日譚ではあるけれどセリーンが主人公のアンダーワールドシリーズの前日譚と言うよりは一作目のルシアンとビクターの前日譚。

一作目と二作目を見ているとヴァンパイア的な見せ場は少なく、登場も見せ場もライカンの方が多くて、これまでのシリーズの監督や脚本家だったレン・ワイズマンってそれ程ヴァンパイアには興味がなくて狼男の方が好きなんだろうなと思ったにだけれど、三作目では題名が「Underworld: Rise of the Lycans」となり、主人公もルシアンの誕生からを描き、いよいよアンダーワールドシリーズってヴァンパイア映画ではなく完全に狼男映画になっている。
なんだけれど、変身したままの原種のライカンは何でヴァンパイアを狙って襲っているのか?とか、原種のライカンは現代にはいなくなっているけれどどうしたのか?とかはよく分からないまま。

役者はこれまでの映画と同じ役者が引き続き同じ役を演じているのだけれど、ビクターは自分の娘ソーニャと瓜二つだったからセリーンをヴァンパイアにしたのに、ソーニャ役はケイト・ベッキンセイルではなくローナ・ミトラが演じている。
雰囲気は近いと思ったけれど何でケイト・ベッキンセイルはソーニャを演じなかったのだろう?
このローナ・ミトラってどっかで見た事ある気がする…と思ったらテレビドラマの「ザ・ラストシップ」でレイチェル・スコットを演じていた人か。
そう言えば「ザ・ラストシップ」は丁度レイチェル・スコット退場の途中まで見て、それ以降見てないなぁ。

役者だと、一作目で物凄く低い声のライカン役で、一作目の脚本家でもあったケヴィン・グレヴィオーも出ていた。
この人は登場が少なくても凄く印象に残る。

この映画、一作目で描かれた以上の事があんまり無いのに三作目で前日譚をやらなくても…と思ってしまった。
レン・ワイズマンがライカンや一作目が好きなのは分かったけれど、こちらからするとそこを広げられても別になぁ…という映画だった。

☆☆★★★
 
 
関連:アンダーワールド
   アンダーワールド: エボリューション
   アンダーワールド 覚醒

アンダーワールド: エボリューション

2024年02月26日 月曜日

レン・ワイズマン監督・脚本、ケイト・ベッキンセイル主演の2006年のアメリカ映画「アンダーワールド: エボリューション(Underworld: Evolution)」
シリーズ二作目。

前作でヴァンパイアの長老の一人ビクターに長年騙されていた事を知ったヴァンパイアの処刑人セリーンはビクターを殺した事でヴァンパイア一族から追われる身となった。
人間だったマイケルはライカンに噛まれた事で狼男化し、更に助けられる為にセリーンに噛まれた事でライカンとヴァンパイアの特徴を持つ事になり、セリーンとマイケルは二人で行動し始めた。
ヴァンパイアの屋敷ではライカンの死体から流れ出た血によって休眠状態だったヴァンパイアの長老の一人マーカスが復活。
マーカスはヴァンパイアの始祖であり、ヴァンパイア一族によって長年幽閉されていたライカンの始祖である双子の弟ウィリアムを助け出そうとし、マイケルが持っているウィリアムの牢獄の鍵を狙ってマーカスはセリーンとマイケルを襲い出した。

一作目がライカン一族とヴァンパイア一族の争いの話を軸に、信じていた人に騙されていた主人公セリーンと惚れたマイケルの行方等を描いたアクション部分よりも巡って行く因縁の話が結構おもしろく、その直後からの続編なんだけれど、話は一作目に出て来たヴァンパイアとライカン誕生の起源が軸となり、これが前作よりも話がより大きくなりそうな雰囲気があったのに結局親子三人の小さい話となり、しかもそんなにおもしろい話にもなって行かずで、前作よりも予算が増えたからなのかアクションが多めとなって、せっかくの一作目のおもしろい部分が減ってしまって結構いまいちだった。
一作目ではセリーンとマイケルの関係性の描きが薄かったにせよ、二人はどうなるの?で引っ張って行けたけれど、今回はもう二人が引っ付いてしまっているのでこの関係性での面白味が無く、しかも今回もセリーンは大した危機に陥る事も無く強く、マイケルも自由に変身して強過ぎで致命傷でも生き返るしで、結局二人共最強で生き残るのでドキドキ感は無く、二人のアクションも増えて見せ方も工夫しているけれど大しておもしろくなくてワクワク感も無かった。

主軸の話も、マーカスが襲って来ては逃げて行きの繰り返しでつまらないし、鍵の争奪戦もおもしろい展開は無いしで、一作目みたいに各勢力の状況が変わって行く様な転がる展開が無い一直線の話でおもしろくはなかった。
そもそもライカンになって制御の効かないウィリアムを解放してもこの前の繰り返しになるだけで何の対策も無いマーカスって結局どうするつもりだったのか?とかは全然描かずに結局弟だから以上の説明も無いままで、父親のアレクサンデル・コルヴィナスもそうだけれど血族だからで押し通された感じで今回は脚本が大分いまいちだった。

他にも、一作目で重要人物だったクレイヴンは初めであっさりマーカスに殺されて終わりとか使い捨てだし、ヴァンパイア一族もマーカスにあっさり全滅させられ、マーカスは血を飲んで記憶を見る事は出来るけれど数百年経って右も左も分からない世界で配下がいた方が何かと便利なのに何で手下を皆殺しにしているの?とか、ヴァンパイア一族とライカン一族との戦いが見所だったはずがほとんどライカンも出て来ないし、ヴァンパイアもほとんど出て来ずで、一作目のおもしろかった部分をわざわざ無くしてまで今回の話にする必要ってあったの?と思ってしまった。
一作目で出したは良いけれど二作目を作る段になっていらなくなったモノをサッと捨てて二作目の話に持って行った感じがしてしまった。
今回の話のほぼそれだけだったマーカスとウィリアムも最後の終わり方もあっさり過ぎて物足りなさ過ぎたし。

ちょっとおもしろかったのはヴァンパイアとライカンの扱われ方。
ヴァンパイアの始祖のマーカスは自由に変身して空まで飛べちゃうけれど、そのマーカスから誕生した子孫的な他のヴァンパイアは変身はしない一方で、ライカンの始祖のウィリアムはライカンになったらそのままで自身の制御も出来ないけれど、ウィリアムから誕生した子孫的な他のライカンは自由に変身出来、ヴァンパイアとライカンは始まりからその後まで正反対の特性になっている。
それに一作目でもヴァンパイアがヴァンパイア的な身体能力を発揮したり血を吸う場面もほどんどなかった一方で、ライカンは変身してワラワラと攻撃して来て、今回でも主なヴァンパイアってセリーン位で後はライカンか、ウィリアムによってライカン化した人か、ほとんどライカン寄りのマイケルかで、監督のレン・ワイズマンって元々ヴァンパイアよりもライカンの方が好きなんじゃない?という扱いで、ヴァンパイアにあんまり興味が無くて本当なら狼男映画をやりたかったんじゃあないの?と思ってしまった。
ただ、レン・ワイズマンは2004年にケイト・ベッキンセイルと結婚しているので、ケイト・ベッキンセイルを目立たたせる為にヴァンパイアはセリーンだけでいいと思ったのかしらん。

レン・ワイズマンで言えば、他の映画でもたまにあるけれど監督と付き合っている、結婚している女優を主演で使い、しかも映画でその女優のベッドシーンを挟み込む監督がいるけれどその感覚って何なのだろう?
夫ならそんな妻を見たいのだろうか?
自分の妻が他の男に抱かれている場面を撮影して大公開する事に興奮を覚えるからやっているのだろうか?

この映画、一作目の後半の展開が結構おもしろかったのでそういう展開を期待して見たら単調なアクション映画になっていて大分不満足。
色々とおもしろそうな要素はあったのに全然跳ねなかった感じだった。
それにしても、一・二作目でヴァンパイアとライカンの誕生からこれまでを描いたのに、この続編でそのヴァンパイアとライカンの切っ掛けを描く必要あるの?と思ってしまうし、ヴァンパイア一族もライカン一族もほぼ崩壊状態になった後で更に二作も続編あるって何するの?だしで、この二作目でその後の映画に対する期待は大分減ったので、もう今後の映画は確認作業になってしまうのかなぁ?

☆☆★★★
 
 
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