新スタートレック シーズン1

2023年12月02日 土曜日

元々は「スタートレック:ピカード」を見ようと思い、それなら「新スタートレック」も一から見ようと思い、それなら数話しか見た事がなかった「宇宙大作戦」を見ようと思い、「宇宙大作戦」を全話見て、そこからこのクルーの映画も見ようと思ったけれど「スタートレックIV 故郷への長い道」しか配信がなかったのでその四作目を見たので「新スタートレックStar Trek: The Next Generation)」を見始めた。

わたしは確か昔にテレビの深夜放送で「新スタートレック」を見た事が切っ掛けでスタートレックにはまって見るようになったんだけれど、「新スタートレック」は最終話やその後の映画も見たのに何処から見始めたのかは全く覚えておらず、このシーズン1も多分初見の回ばかりだったので新鮮に見れたし、まだ色々と固まっていないお試し部分もあるだろう初期を見るという部分でも非常に楽しめた。

わたしにとってはお馴染みだけれど「宇宙大作戦」から新たなクルーになってより群像劇として人間ドラマとして強く押し出していてドラマとしておもしろくなっているし、やっぱりヘンテコな形の新型艦エンタープライズDに、SF感があるコンピューターのインターフェイスのLCARSとかホロデッキとかSFガジェットのワクワクするモノが沢山だし、低予算の関係で宇宙での宇宙船の場面が少なかった「宇宙大作戦」から比べると予算が多くなった「新スタートレック」では格段に色んな宇宙船が登場して映像的にも見ていて楽しかった。

「宇宙大作戦」からの「新スタートレック」なので「宇宙大作戦」との違いを出す為なのか、「宇宙大作戦」と似た様な設定の話もあるけれど「宇宙大作戦」だとカークの独断で暴走しがちな部分はジャン=リュック・ピカードは冷静に対処しようとするし、クルー同士で情報を出し合う会議をして対策を練るという場面が多いし、他種族や多文化に干渉しない前提がある中で干渉せざるを得ないのでどうしよう?という話が出てきたりと、それこそQに対して人類は進歩しているんだと言う様な理性的な行動原理に基づいた人々の話になっていて、今見ても理想を行く、理想を目指すという部分では古臭く感じなかった。

ただ、まだ1シーズン目なので後期とは結構違う事もあり、保安部長がお馴染みのウォーフではなかったり、機関部長だと思っていたジョーディ・ラ=フォージが操舵?についていたりで何の部署の人なのかよく分からなかったり、保安部長のナターシャ・ヤーって後にゲスト出演した時に見たはず位で全然知らないし、そう言えばビバリー・クラッシャーの息子ウェスリーがいたなぁと思い出したけれど、この時点ではウェスリーってレギュラーだったのかとか、ウィリアム・ライカーは若いし髭ないしで、全体的な印象が結構違った。
そのレギュラーのナターシャ・ヤーはこのシーズン1で退場してしまうので良く知らなかったのかと分かったり、レギュラーのはずでオープニング・クレジットにも名前が出ていたウェスリーは全く出て来ない回があったりと、何か色々模索していた感じも見れた。

以下各話の感想。

1話「未知への飛翔」のオープニングクレジットが出て来た時点で鳥肌が立って、何だか分からない感動で泣きそうになってしまった。
1話目だから色々と盛り込み過ぎな位盛り込んでいるけれど、ちゃんと初めの話として説明にもなっていて楽しい一話目。
エンタープライズが最新鋭艦として既にピカード艦長下で少し航行している所にウィリアム・ライカーを始めるとする新たなクルー達が赴任して来て、ちゃんと入りやすい1話目になっている。
ただ、始まりでジャン=リュック・ピカードが影の中から登場する場面は何のどうですか!演出だとか、意味も無くピカードが機関室を歩き回ったりして、一話目なので説明的に船内を見せていたのには笑ってしまったけれど。
その一話目の話は、「宇宙大作戦」から続けて見ると「宇宙大作戦」で多用されて来た「人智を超えた存在がクルー達を翻弄して来る」というお馴染みのネタなんだけれど、仕切に「人間はもう野蛮じゃない」と言わせているのって「宇宙大作戦」のカークがとにかくぶっ壊して終わりとか、攻撃的な相手にはまずぶん殴ったり、フェイザーぶっ放していたのから変わったんですよ。もう違うスタートレックなんですよと示す為だったのだろうか?
初期の「宇宙大作戦」だと訳の分からない存在をぶっ壊して終わりそうな所を、この1話目では助け出して何だか愛っぽい感じで終わらせていたし。
それに「宇宙大作戦」だと直ぐに上陸したがるカークはやたらとブリッジを空けていたけれど、この1話目ではピカードは全く船から降りずに上陸班はライカーというのも明確に差をつけているんだろうなぁ。
でも、Qは「宇宙大作戦」に度々出て来た全知全能の存在の発展版で、本当にスタートレックはこれが好きだよなぁ。
これってジーン・ロッデンベリーの趣味なんだろうか?
この優れた存在が遅れた人類を糾弾したり導いたりって今見ても古臭い題材。
Qはこの後にも何度も登場して段々とコメディリリーフと言うか、変に可愛らしい存在になって行ってくから、そこは「新スタートレック」「The Next Generation」ではあるんだろうな。
1話目は確か以前に見た様な記憶があるんだけれど、全然覚えていなかったと言うよりもほとんど見た覚えがない事ばかりだったから、もしかすると最終話とごっちゃになっているだけなんだろうか。
1話目では各登場人物達の背景や性格を説明的に見せて行くだけでも結構濃いのに、ピカードとビバリー・クラッシャーのクラッシャーの夫の死から来る微妙な関係や、ライカーとディアナ・トロイの過去に何かあったらしい関係とかも挟み込み、人物達だけでもこれ以降が楽しみに作られている。
船内の色々な仕組みとか、ホロデッキとかのSFガジェットも楽しく、初っ端からエンタープライズの船体分離までするもんだから映像的な見せ場も作ってる。
しかし、この1話目で一番の興奮場面は何と言ってもマイルズ・オブライエンの登場場面。
まだエキストラ扱いなのか設定が決まっていないみたいで赤服の制服で操舵師?で登場だったけれど、既に1話目から登場しているマイルズ・オブライエンに興奮。
この後徐々に登場して活躍し始め、「新スタートレック」の次の「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」ではメインレギュラーにまで成長する普通のおっさんマイルズ・オブライエンがわたしはスタートレックシリーズの中で一番大好きな人物なので、ここからマイルズ・オブライエンの物語が始まるという意味でも興奮。

2話「未知からの誘惑」は行き成りコメディ回で結構ずっこけた。
これも「宇宙大作戦」でよくあった、宇宙からの何らかの影響でクルー達が何時もとは違う変な行動を起こす展開なんだけれど、しかしこれってある程度登場人物達がこういう人ですよというのをしっかりと見せた後でないと何時もとは違う姿がおもしろくないのに、行き成り二話目でこれする?と大分疑問。

5話「謎の宇宙生命体」では1話から話には出て来ていたフェレンギが初登場。
フェレンギと言えば「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」のレギュラーだったクワークでお馴染みなんだけれど、「DS9」でフェレンギを掘り下げたのを見て慣れていたからこの最初期のフェレンギ人が物凄い違和感。
フェレンギ人と言えば何よりも金儲けが一番の拝金主義者の種族で、取引に関しては姑息でも卑怯でも自分が儲ける為なら何でもする銀河一の交渉人でもあるというのが刷り込まれているけれど、この時点でも商人という設定はあるものの粗暴で馬鹿で姑息という、まあフェレンギらしくない宇宙人。
どうやらジーン・ロッデンベリーは「宇宙大作戦」での惑星連邦の敵だったクリンゴンやロミュランを「新スタートレック」では再使用しないと製作前の早い段階から考えていた様で、その新たな敵種族としてフェレンギを作り出したらしい。
だからの一話目から伏線として名前を出していたりもしたけれど、このただ粗暴で馬鹿さ加減が出過ぎでヘンテコな動きをするフェレンギ人の評判が良くなかったらしくて、速攻でライバル的な位置から脱落してしまったらしい。
確かにこの回でのフェレンギ人じゃあ人気にはならないよなぁ。
だけれど「DS9」の掘り下げでフェレンギ人も魅力ある一種族にはなるから、この時点では序盤の手探り感で失敗したという事かな。
内容は「宇宙大作戦」ならカークがフェレンギ人をぶん殴ってめでたしめでたしにしそうな所を、粗暴なフェレンギ人と共同で上陸調査をするという対話と理解を進めようとする「新スタートレック」の姿勢がちゃんと入っている。
ただ、この話も「人智を超えた存在がクルー達を翻弄する」毎度の展開。
見ていて気になったのが、フェレンギ人の中の一人がクワークと似ているなぁと思って調べてみたら、正に演じていたのは後にクワークを演じる事になるアーミン・シマーマン
アーミン・シマーマンがこのフェレンギ人初登場の中の一人を演じていて、後にフェレンギ人と言えばになるクワークを演じる事になると思うと、そこで何かワクワクしてしまった。

6話「宇宙の果てから来た男」ではこれまた「宇宙大作戦」で白けてしまった「簡単に現在の技術を遥かに超えてしまう」話で、一瞬で銀河も超えて何億光年先に行ってしまうとか流石にこのワープエンジンでそこまで出ないだろうとか無理があり過ぎ。
しかも科学技術で超ワープをする訳ではなく謎の宇宙人の精神力によって超ワープしてしまうという、これまた「宇宙大作戦」で白けてしまった「考えるだけで何でも出来てしまう人智を超えた存在がクルー達を翻弄する」の発展形。
序盤で似た様な事を使い回すって何?と結構ガッカリなんだけれど、でもこの序盤で似た様な話を使い回すのも「宇宙大作戦」からの伝統か。
それに、最終的に無事に元に戻って来てウェスリー・クラッシャーが活躍して少尉代理になれたのでめでたしめでたしで終わったけれど、結局旅人の目的もはぐらかされた感じで何だかよく分からないし、結局旅人も何で消えて何処行っちゃったの?だし、あれだけ嫌な奴としてバリバリに前に出ていたコジンスキーが最終的に何を思ってどうしたのかも描かずに完全に尻すぼみで存在感が消えてしまったりと、話が適当なままで強引にめでたしめでたしにして醒めてしまったけれど、この強引にめでたしめでたしで終わらせる感じも「宇宙大作戦」っぽい。

7話「姿なき宇宙人」は敵対する種族を和平の交渉の為に移送すると言う話と、未知の生命体と遭遇しててんやわんやになると言う話を同時に見せて行き、各話自体は「宇宙大作戦」でもお馴染みだけれどそれを同時にするのは新たな試み。
ただ、どっちも最終的に何だかいまいち分からないままで終わってしまう。
それよりも見所は、一話目に次いでマイルズ・オブライエンが登場する所。
一場面だけなんだけれど黄色の制服になっていて、どうやら保安部員らしい。

8話「神からの警告」は「宇宙大作戦」の遺産みたいな回。
初めて訪れた惑星は楽園の様な穏やかさで人々も平和的なんだけれど、やたらと犯罪に厳しく、柵を越えただけでも一律死刑という世界でウェスリーが裁かれる事になる話。
全く初の星なのに何故か異星人はほぼ地球人と同じだったり、やたらと露出度の高い服だったりとかの設定も「宇宙大作戦」的だけれど、このどうしようもない状況でピカードは自分達の艦隊の誓いを守りつつも相手の法律も守りつつもウェスリーを助けようとしていて、これが「宇宙大作戦」のカークだったら「こんな世界間違ってる!」でこの社会を崩壊させてまでもクルーを助けただろうかつての結構強引で無茶苦茶だったカークに対する新世代の尻拭いみたな話になっていた。
ただ、最終的に何だか分かった様な分からない様な感じで終わって、結局艦隊の誓い的には合っているのか良くなかったのかもはっきりさせず、上の種族も納得したっぽいけれどどう思ったのかもはっきりせず、地上の人達は結局こちらの法律無視して力強くで自分達の望む様にして去って行ったじゃん!なんだけれどそれは描かずで凄いモヤモヤした感じで終わってしまった。
ピカードももっと学びたかったじゃあなくて自分達の調査不足を反省しないのかいだし。

9話「復讐のフェレンギ星人」では早くもフェレンギが再登場。
「宇宙大作戦」ではクリンゴンやロミュランが1シーズンに一回位しか出て来なかった事を考えるとフェレンギを育てようとはしてたのか。
話はピカードの過去の出来事を描きつつ題名通りの一人のフェレンギ人の復讐を描いていて、ピカードやフェレンギの深掘り話としてもおもしろかったし、エンタープライズとフェレンギマローダーとスターゲイザーの並びの宇宙船の映像的ワクワク感もあり、ここまでの中では中々おもしろかった回。
しかし、まだ儲けよりも復讐が先行してしまうフェレンギって設定が甘いよなぁ。

10話「死のゲーム」でもこちらも早くもQが再登場。
ちょっとQの置かれた事情を出して何故エンタープライズの面々にちょっかいを出して来るのかを見せてたけれど、一話目の段階からQを拡げて行こうという構想はあったんだろうか?
そう言えば、この時もまだQの指パッチンって無いんだな。

11話「夢の人」でディアナ・トロイの母親ラクサナ・トロイが初登場。
「宇宙大作戦」で気になった看護師のクリスティンを調べてみて、演じていたメイジェル・バレットがジーン・ロッデンベリーの奥さんで、「新スタートレック」でこのラクサナ・トロイも演じていたと知っていたけれど、それにしても一番出番の多かったクリスティンよりもそれ以外の役の方が強烈な印象を残すのも不思議。
このラクサナ・トロイもだし、「宇宙大作戦」のパイロット版「歪んだ楽園」での副長のナンバーワンは冷静な補佐役として役が立っていて、このクルーでのドラマが見たくなる位だったし(実際このナンバーワンとパイク船長とスポックのドラマ「Star Trek: Strange New Worlds」が2022年から始まっている位)
あと、ディアナの花婿役だった役者がどっかで見た事ある様な気がしたので調べてみたらロバート・ネッパーで、ロバート・ネッパーと言えば「プリズン・ブレイク」のティーバッグ役でお馴染みの人じゃない。
ティーバッグのあの悪役と比べても仕方無いけれど若いからか好青年過ぎ。
それから始めに出て来た喋る人の顔が付いた謎の銀色の箱のあの顔の人って後のクワーク役のアーミン・シマーマンだったのか。

13話「アンドロイドの裏切り」でデータの兄弟ロアが登場。
ロアって早い段階から出てたんだな。
序盤での各クルーの背景の掘り下げをちゃんとしているのでもあるし。
普段は吹き替え版しか見ていないのでデータが人間の言葉を話すのが不得意と言うのがいまいち分かり難かったけれど、原語の英語を見て台詞を聞いてみると、ロアは「Can’t」「isn’t」と言えるけれどデータは「cannot」「is not」と省略出来ていないとか、ロアは「Tomato」を「トメイト」と発音し「Potato」を「ポテイト」と発音出来るけれど、データは「トマト」「ポタト」と表記通りにしか発音出来ないとか分かって成程ねと思ったけれど、こういう所って吹き替え版の欠点弱点だよなぁ。
英語の表記と発音にずれがあるのでデータが表記に従って「トマト」「ポタト」と言うのは分かるのだけれど短縮形を使えないのはよく分からない所。
データって「know」とか「knight」とかも「ク」の音から発音しているのだろうか?
あと、ウォーフが毎回あんまり見せ場が無くて、今回もクリンゴンなのに弱い。
一方、最後のロアと対決するデータはウェスリーを助けようと戦っていて中々熱かった。

12話「奪われた女神達の惑星」は「宇宙大作戦」でありそうな感じ。
女性と直ぐ寝ちゃうライカーはカークっぽいし、あからさまではないけれど相手の法律や社会は間違ってると言う惑星連邦の価値観を推す感じもカークっぽいし。
カークだと相手の社会は知った事じゃないで滅茶苦茶にしそうだけれど、これでは相手も聞く耳を持っていて考える人達だった。
それよりなによりライカーとピカードのフサフサの胸毛にばかり目が行ってしまった。
よりにもよってこの回で一気に二人の胸毛を披露した意図って何?
この回で初めて「新スタートレック」でロミュランが言及されて、いよいよロミュランが出て来るのかなあと思ったし、中立地帯でロミュランの戦艦となるとロミュランウォーバードが出て来るの?と思ったらこの回ではどうなったのかは無いし、以降の回でも一切触れられないままで、どうなったのかが物凄く気になったままで結構消化不良。
これが最終話に繋がっているのかな?
でもそれだと大分間が開いているなぁ。

14話「盗まれたエンタープライズ」は話は「宇宙大作戦」でよくあった、まず先に全部話せよで問題無くなる話なんだけれど、見所は修理の為に宇宙ステーションに入って行くエンタープライズ。
特撮が良く出来ているし、ワクワク感のある映像。
エアロックに通路を付けての人の出入りの場面もあり、そういう細かい現実感のあるSFを映像で見せるのが好き。

19話「さまよえるクリンゴン戦士」でウォーフ以外のクリンゴン人が登場。
今までクルーの中で唯一のクリンゴン人で一番気になるのにほとんど掘り下げられる事もなかったし、ウォーフがクリンゴン人である事自体も触れられる事がほとんどなかった中で、やっとウォーフの背景が見えておもしろかった回でもあるし、クリンゴン人が揃うと画面が濃いので見栄えも良い。
更に吹き替え版だとウォーフの銀河万丈に、クリンゴン人二人が玄田哲章と若本規夫で声まで濃い。
話も中立地帯でロミュラン?フェレンギ?と色んな種族の名前を出しつつの推測からクリンゴンという意外性で楽しい展開だし、クリンゴンがどういった種族なのかの話になりで中々おもしろかった回。
しかし、最強の戦闘民族のはずのクリンゴン人があんまり強く見えないし、それ以上に艦隊の保安部員なのに強そうには見えないし、あっさりと死んでしまうなぁ。

22話「悲しみの星に消えたターシャ」では行き成り序盤でナターシャ・ヤーが死亡。
これがこの話に何か関わって来るのかと思いきや特に何も無く、演じていたデニーズ・クロスビーの降板しか感じさせない退場で大分白けてしまった。
こういう主要人物が話の序盤で死ぬ時って大体その後何だかんだで生き返るのがよくあるけれど、このまま特に何もないまま本当に死亡って珍しいという部分では関心したけど。
この回の話自体も流動体生命体の話は特に盛り上がりも無くつまらなかったし、こういうどうでもいい感じの回でレギュラーだったナターシャ・ヤーを終わらせるって製作陣とデニーズ・クロスビーの関係が上手く行ってなかったのかなぁ?と思ったり。
一応最後にホログラムでナターシャ・ヤーがクルー個人個人に挨拶する場面があるけれど、これは演出としては臭いししつこいしで萎え萎えだったし。

24話「恐るべき陰謀」は惑星連邦内の上層部で何やら陰謀が巡って次々と士官達が殺されているという陰謀論から始まって、結構早い段階で惑星連邦って実は危ないのでは?という話をしているのもあって結構ワクワクして見始めた。
しかし、それが謎の小さい虫の様な異星生物が寄生して頭脳を乗っ取っていたという結構しょうもない落ちになってしまい、しかも人間の頭が吹っ飛んで溶けた体から異星生物が出て来るとか妙にグロさを出して来て、まるで1980年代の安っぽいホラー映画みたいな感じで、これってスタートレックでする事?と思ってしまって尻すぼみ感が凄かった。
ただ、TNGの初期ってこんなB級ホラーもしていて、方向性がブレブレではあるけれど何か違った事をとやっていたのかとちょっと関心した。

シーズン最終話の25話「突然の訪問者」は中立地帯でロミュランが活動しているらしいというワクワクする話。
そこに20世紀に冷凍保存された地球人を発見して蘇らせ、20世紀人が24世紀に戸惑うという話も入れ込んでいるんだけれど、この20世紀人の話はほとんどロミュランとの話に関係なくて、入れ込んだ事によってどちらの話も散漫になって深く突っ込めずで、せっかく新たなスタートレックでいよいよロミュランが登場する回なのに20世紀人の話が本当に余計だった。
ロミュランとの対立もお互いの前哨基地の消滅の謎は原因がほったらかしのままで結局何だかよく分からない話で終わっているし、20世紀人の話ももっと深堀りすればおもしろくなる話だと思うのになぁ。

シーズンを続けて見てみると初めは新たなスタートレックとして一気に飛び出しておもしろく見れていたけれど、徐々に各話の掘り下げ具合の弱さ、物足りなさが目立って来て、設定や人物やSFで持ってはいるけれど話自体は結構微妙な回も出て来たり、新たなスタートレックでの主な敵として軸にするつもりだったフェレンギが当時評判が悪かったみたいで初めは物凄く前に出していたのに何時の間にか出て来なくなり、本来は新たなスタートレックなので新たな異星人を出す目的もあっての「宇宙大作戦」からのクリンゴンやロミュランを出さない予定が何時の間にか登場したりと色々暗中模索な感じはあったんだろうなぁと思ったりで、後のシリーズを見たからこれはこれで初期として興味深く見れたけれど、これが初めてでドラマとしてだと結構微妙っちゃ微妙な感じもありで、シーズン1としては爆発的ではなくてこんなモノなのかなぁ…という感じだった。
まあ、これからクリンゴンやロミュランはもっと出て来るし、ボーグやカーデシアといった新種族の広がりもあるので楽しみではあるし、何よりマイルズ・オブライエンがドンドンと立って行くのが楽しみなので、これからが本番なのかな?
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
   新スタートレック シーズン2

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