新スタートレック シーズン2

2024年03月07日 木曜日

新スタートレックStar Trek: The Next Generation)」シーズン1に続けてシーズン2も見たのだけれど、NFLが終盤戦でそっちを見てばっかりだった事と、シーズン2になっても毎回おもしろいという訳でもないので、いまいち乗って行けずに見終わるまで時間がかかってしまった。
シーズン1からのテコ入れが所々であったりするのだけれど、話は時々おもしろい。結構つまんない回も多いという感じで、TNGって安定しておもしろいと思っていたけれど昔に見ていなかった初期ってこんな感じだったのか…とも、ちょっと残念な感じもあった。

1話「光から生まれた生命」から2シーズン目の初めの回だけあって新たな手直しと言うか急なテコ入れ感がチラホラ。
ビバリー・クラッシャーがおらずキャサリン・ポラスキーが変わりの医者として赴任。
ジョーディ・ラ=フォージが機関部長に。
今まで一切出て来なかったラウンジが登場し、そのバーテンダーのガイナンが登場。
特に説明も無くウィリアム・ライカーが髭面になっている等、新登場人物や新たな設定を付けたりと色々見直したんだなぁと思うシーズン・プレミア。
ビバリー・クラッシャーがおらず、これ以降もシーズン2ではほぼ登場しないので「あれっ?」となって何だろうと調べてみたら、どうやらビバリー・クラッシャー役のゲイツ・マクファーデンと初期のショーランナーで脚本家のトップだったモーリス・ハーレーと揉めたらしく、モーリス・ハーレーがシーズン1でゲイツ・マクファーデンを解雇したのでビバリー・クラッシャーがおらず、シーズン2まででモーリス・ハーレーが降板したので製作総指揮のリック・バーマンがゲイツ・マクファーデンを呼び戻したのでシーズン3からビバリー・クラッシャーが再びレギュラーになったらしい。
TNGも初期は色々あったんだなぁと思いつつも、このビバリー・クラッシャーがエンタープライズを降りて宇宙艦隊医療本部に転属したとなったけれど、じゃあ息子のウェスリー・クラッシャーはどうなるんだと思ったら何だか分からない理由でそのままエンタープライズに残っている。
ウェスリー・クラッシャーって母親がエンタープライズにいるからウェスリーもエンタープライズいられるんじゃないの?と思ったり、そもそも艦隊の試験に落ちて正式な士官でもないのにそのまま残れているって何?と思ったり、まあ演じていたウィル・ウィトンがそのままレギュラーだったからの苦肉の強引な策なんだろうなぁ。
今まで何人か登場しては定着しなかったエンタープライズの機関部長にジョーディ・ラ=フォージがなったけれどここもなれる条件とか特に試験とかも無いみたいで、役柄的に微妙だったジョーディに機関部を当てがった感が強かった。

2話「闇の住人」は太刀打ち出来ない圧倒的な存在に翻弄されるという「宇宙大作戦」からお馴染みの毎度の話なんだけれど、始まりが謎の虚空に捕らえられて、その中で存在しない敵味方の宇宙船が出て来たり、捜索しに行った宇宙船の中でブリッジから出てもブリッジという無限回廊化した映像とかおもしろく、これぞスタートレック。これぞSFテレビドラマといった感じでワクワクして見れた。

3話「ホログラム・デッキの反逆者」はデータとジョーディ・ラ=フォージの休日にホロデッキでシャーロック・ホームズとジョン・ワトスンごっこをするほのぼの話から、ホログラムのジェームズ・モリアーティが自意識を持ちだし外の世界を理解してエンタープライズの制御まで握り始めるサスペンスへとなって行く上手い展開でこれも楽しく見れた。
ただ、前編のお遊び場面が長くておもしろい一方でモリアーティの成長が急展開過ぎて都合良過ぎに感じてしまったし、そもそもこの時期のホロデッキの設定がゆるゆるで、簡単に制御不能で外から何も操作出来ないとか、ホログラムが簡単に船の制御を握れてブリッジや機関室よりもホロデッキが優先される問題有り過ぎなエンタープライズの仕組みもあるんだけれど、何よりホロデッキ内の紙をそのままホロデッキ外まで持ち出しているホロデッキの設定の適当さったらない。
ホロデッキ内の紙が持ち出せるならモリアーティも外出てしまうだろ。

6話「コンピュータになった男」はデータがアンドロイドなので他の意識に乗っ取られる可能性があるという所からの話なんだけれど、データの体を乗っ取ったグレイブス博士はどうやって自分の意識をコンピューターにデータ化したのか?とか、その意識をどうやってデータに移したのか?とか、どうやってデータの意識を元に戻したのか?とかの説明が一切無くて非常にお座なりでせっかくの題材がぶち壊し。
そもそも他の意識を簡単に移せて書き換えも可能なデータのプログラム?の設定が雑であるけれどSFとしての嘘すら見せない脚本は結構酷い。

7話「DNA」では急激な老化が問題になる回で、原因が遺伝子操作された人間と言えばスタートレックの世界ではカーン・ノニエン・シンの様な優生人類が既に出て来ていて、優生人類によって優生戦争が起きて地球が滅茶苦茶になったというのに、また同じ様な事を繰り返している惑星連邦の人間の馬鹿さに引っ掛かかってしまう。
ただ、見所はそこではなくて、何でも何とか問題解決してしまう技術屋マイルズ・オブライエンの活躍。
まだ名も無き脇役の転送部長だけれど、シーズン2なってから何度も登場して転送部長の役職に納まり、更にこの回では上級士官の会議に参加して絶体絶命な所からの起死回生案を出して役が非常に前に出て来る扱いになっていてオブライエン好きとしては非常に熱い回だった。
それにこれまでエンド・クレジットで「Transporter Chief」だったけれど今回からオブライエンが「Chief O’Brien」と出ていて、多分この回から名前がオブライエンになったはずの回。

8話「倒錯した美学」は交換プログラムでライカーがクリンゴン艦の副長になる話でクリンゴンをより描いた話。
クリンゴンは「宇宙大作戦」では数話でだけの登場で詳しくは描いていなかったし、このTNGでは惑星連邦人のウォーフが基準になっていたのでクリンゴン人の印象が好戦的か何時も仏頂面で何を考えているのか分からない種族だった所から結構大きく変えて、好戦的ではあるけれどクリンゴンは自分達の価値観があってそれに従って生きていて、下品な冗談を言って笑い合うという部分も描き、この回でクリンゴンが凄く活き活きして来た。
わたしはこの後々を見ているのでこのクリンゴンの方が馴染みがあって、やっとクリンゴンがクリンゴンっぽくなって来たと思えたという事はこの回がクリンゴンを道付けたという意味で結構重要な回ではあったんだろうなぁ。
しかし、ライカーがクリンゴン艦の副長になるって結構無理なくない?と思ってしまった。
まだ惑星連邦内の種族が宇宙艦隊に来るのは分かるけれど、同盟国とは言え、まだ地球人を見た事も無く、よく知らないと言うクリンゴン人の所へ惑星連邦人を迎え入れるってこの時はお互いの関係が相当良かったのか、お互いに信頼関係を築こうとしてたのか。
それでも遮蔽装置を持っていない惑星連邦なのに遮蔽装置があるクリンゴンの戦艦の副長にまでしてしまうってクリンゴンなのに余りに不用心過ぎ。

9話「人間の条件」はデータが一体何者なのかを少し進める話で、皆データが好きだなぁ。
元々データが人間的過ぎるので人間と機械の差がより曖昧ではあるけれど、人間とは何か?をやっていて興味深い話ではある。
設定は「宇宙大作戦」でもあった裁判物でデータが個人なのかどうかを争うんだけれど、何でライカーが原告側なのか?という事もあるし、そもそものデータが宇宙艦隊の所有物だという前提がどうにもしっくり来ないのでずっとモヤモヤしていた。
データが起動されてから宇宙艦隊までの流れが全然描かれて来なかったので宇宙艦隊の所有物になっているという部分がさっぱり分からず、自分の所の所有物なのに勲章あげるの?それって宇宙艦隊が個人と認めているんじゃないの?と思ってしまい、そこら辺を描かないくてなおざりだし、お座なりだしでそこは裁判でついて行かないのか…と思ってしまった。

14話「イカルス伝説」はライカーの父親が登場して親子の確執の話。
ただ、この本筋はライカーが父親に対して何で怒っているのか?とか、結局何が親子の問題だったのか?とか、何故ライカーは急に父親を許したのか?とか、ライカーは何で昇進を留まったのか?とか、引っ張りに引っ張った割によく分からないままで放り投げた感じで脚本がいまいち過ぎ。
まだウォーフの話の方が興味行ったし、それよりもオブライエンがライカーに「何か悩み事か?」と聞く様な仲だったり、ウォーフの儀式にもしっかりオブライエンが参加していたりと、オブライエンがレギュラー並みに前に出始めて来た方がおもしろかった。
それに謎の暗棒術?でライカー親子が戦うのだけれど、その道場?の床にカタカナで「アタル」「ラム」とか、旗らしき物にはひらがなで「うるさい」「やつら」という文字があり、完全に製作陣の中に「うる星やつら」好きがいたらしく、その人の悪乗りを出してしまっていて大分スタートレック感をぶち壊す酷い回でもあった。
こんな事を今のスタートレックシリーズでやったら問題視しかされないんだろうけれど、そう思うとこの時期のTNGってまだ良い意味でも悪い意味でも大らかだったんだろうなぁ。

15話「未知なるメッセージ」は自然災害で崩壊しかかっている惑星の住人を艦隊の誓いに照らし合わせて助けて良いかの話とデータの人間的感情らしい話を合わせた回。
やっぱりこの初期のTNGって脚本がぬるい。
これまで宇宙艦隊が出来て200年位経っていて宇宙で色んな出来事にあって来たはずなのに、ファースト・コンタクトをまだしていない文明の自然災害での危機に関して人道的に助けるか否かの判断が決まっていないとか宇宙艦隊って緩々過ぎ。
これはこの回での一番の主軸であるデータと惑星上の女の子の声だけの交信でデータが情が入って本当は助けちゃいけない相手を助けようとするという展開にしたいという為の設定だとは分かるのだけれど、そのデータと女の子の交信は初めの一回だけで後は全然描かないのでデータの入れこみ様が分からなくなってしまっていて大分まずい。
このやり取りをしっかり描くからデータの行動が分かって見ている方もデータに思い入れて行くはずなのに、それを全然描かないので設定からの展開がただ進んで行くだけになってしまっている。
全体の展開も初めはウェスリーが惑星の地質調査のリーダーになってそれで悩みながら成長するという話だったのに、そこが段々と薄くなってデータの方に軸が移動してウェスリーはどうでもよくなって行ってしまって、二つの話を同時並行で進めるというやり方がどっちも薄口にしかならかったという悪い方に出た回。

16話「無限の大宇宙」でいよいよボーグが初登場。
やっぱりボーグは強烈な個性で、今までの交渉と理解で何とか平穏に収めて行く方向性から交渉も相互理解も不可能な存在もいて自分達に対する危険性にどう立ち向かうかという新たな方向性を出している部分でもおもしろい回だった。
ただ、それ程ボーグを詳しく描いていないので本当にボーグの顔見世回で、何かしらあったQとガイナンの関係とか、ボーグとガイナンの種族の関係とか、ボーグとこれからまた会うかもしれない…といった今後の伏線を匂わす回でもあり、やっぱりこれを見るとボーグをもっと見たくはなった。
それにQがボーグに引き合わせたとは知らなかった。
自分をエンタープライズのクルーにして欲しいからボーグに合わせて危険だから自分を仲間にしろと考えるQって、ボーグの今後の惑星連邦への攻撃を知っていると相当ヤバ過ぎる考え方。
ボーグが既に結構近くに来ていたという事はあるけれど今後の惑星連邦とボーグの戦いってある意味Qのせいでもあったのか。
にしても、結局Qがクルーにして欲しいという話が最終的に何だか有耶無耶で、Qの行動も遠い所にいる驚異の存在と引き合わせる為に使っただけの感じで、このシーズンではこういう考えついた設定に持って行く為の導入が出口辺りでお座なりになって行くというのが多い気がする。

17話「愚かなる欲望」は害のなさそうなパクレド人を助けたらジョーディを人質に取られて情報や技術をよこせと脅される話。
様々な異星人から情報や技術を理解しないまま盗み出して使っているパクレド人ってエンタープライズのクルーや惑星連邦を皮肉っているのかな?と思えて来たのは、この前の回でQが登場していて、これまでQは散々地球人は未熟で危険だとやって来たからなんだけど、別にそういう意図はないのかな。
ピカードやライカーだとちゃんと理解していると言いそうだけれど、Qからしたらだから地球人は…となりそう。
前回から登場した機関部の新人士官ソーニャって台詞も多かったし、登場からドジな新人として役を立てていたのにこの回までしか登場していなくて、準レギュラーにするつもりが何かあったのかな?
このソーニャ・ゴメスって「スタートレック:ローワー・デッキ」で出て来るみたいで、声はちゃんとこのソーニャ役だったリシア・ナフがしているみたい。
このリシア・ナフって調べてみたら映画「トータル・リコール」で胸が三つあった人の役だったのか。

20話「愛の使者」はまだ惑星連邦とクリンゴン帝国が戦争状態だった七十五年前に行方が分からなくなり乗組員が冷凍睡眠状態だったクリンゴン戦艦が近々目覚めて動き出す事が分かったので、それを阻止する為に惑星連邦の特使がエンタープライズにやって来ると、その特使はクリンゴンと地球人のハーフのケーラーで、ウォーフとは以前恋人で中途半端な別れだったという話。
ここ数話がおもしろくなかった回が連続していた事もあったけれどやっぱりクリンゴンの話となるとおもしろい。
結局クリンゴンでも男女の仲は面倒臭いっていう話なんだけれど、ケーラーが非常に魅力的で口下手なウォーフを引き出していた。
ケーラーはクリンゴン人には分かってもらえない地球人の母親譲りのユーモアで楽しい人物で、かつクリンゴンの野蛮性を何とか抑えている人物で、多面的な人物として非常に立っていた。
クリンゴン人が戦闘民族なのは元々の生物学的な攻撃性を受け入れて、それが基盤になっているからなんだろうなぁと思えたり、このケーラーが後々「スタートレック:ヴォイジャー」でのベラナ・トレスに繋がって行くのかなぁと思うと更に魅力的だった。
一方のウォーフは惑星連邦育ちで地球人の中で育って来たので粗暴さを余り出さず、言いたい事も抑えてほとんど語らない性格なので、この二人がぶつかるとウォーフの考えや感情が出て来てウォーフの掘り下げがおもしろい。
蘇ったクリンゴンへの対処も多様さを抱えているケーラーは攻撃を望んで、純粋なクリンゴン人のウォーフが対話で解決するという対比もおもしろかったし。
あと、クリンゴン人の愛って激しくてエロい。

21話「限りなき戦い」は戦闘演習中にフェレンギがやって来て本当に戦闘状態になってしまう話。
この話自体はそんなものか…位だったし、DS9のフェレンギを知っていると宇宙艦隊の最新鋭艦のエンタープライズを簡単に圧倒出来る攻撃的なフェレンギが何かしっくり来なかったり、途中に出て来た戦略ゲームが何しているのか分からないとかあったけれど、そこよりもフェレンギの司令官を演じていたのがアーミン・シマーマンで見た目がクワーク過ぎで笑ってしまった。
アーミン・シマーマンのフェレンギ人ってシーズン1でも出て来て、ここまでは毎シーズンに一回は出て来ている。
あと、ブリッジの士官がUSSハサウェイに乗るので見知らぬクルーがブリッジにいたけれど、その中の一人がグレン・モーシャワーだった。
まだ若くて細いグレン・モーシャワーに目が行ってしまったけれど、グレン・モーシャワーってこの回だけしか出ていないのか。

シーズン最終話22話「悪夢の果てに」は多分TNGでも最低の回。
ウィリアム・ライカーが謎の感染症で昏睡状態となり、これまでの出来事を思い出しているだけの回で、これまでの映像を繋ぎ合わせただけの総集編。
余りにつまらなくて気付いたら途中で寝落ちしていた。
よっぽど時間が無かったのか、予算が無かったのかと思ったら、本当に前までの回で予算を使い過ぎて、でももう一話作らないといけないので予算抑制の為にこんな内容になってしまったよう。
調べてみたらアメリカではこういうのは「クリップ・ショー(Clip show)」と言うのか。
アメリカでもこの回はスタートレックシリーズの中でも最悪のエピソードと言われているみたい。

以前にTNGを見た時はまだ後のシーズンからだったみたいなのでこのシーズン2は全話初見だったけれど、ここまでだとTNGって大分微妙。
一話に変に話を詰め込み過ぎて逆にそれぞれの描きが薄くなっていたり、おもしろそうな事が余り突っ込んで描かれずにあっさり終わったりして何かいまいちな回が多かった。
シーズン1の序盤は久々のTNG、かつまだ見た事なかった初めのシーズンを見ているという部分で盛り上がりがあったのだけれどシーズン2になってもいまいち盛り上がりに欠けて、わたしの中のスタートレックブームが縮小加減。
ただ、今後ボーグも本格的に出て来るし、カーデシアも出て来るとなると今後の方が楽しみで見れるかも。
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
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