宇宙大作戦 シーズン3

2023年07月10日 月曜日

宇宙大作戦」のシーズン2を見たので続けて最終シーズンであるシーズン3も見てみたけれど、やっぱり強大な力を持った異星人に翻弄される展開が多くて飽きていた部分はあり、そこにシーズン2の低視聴率でシーズン3の放送枠が遅い時間帯に移動したからなのか各人の恋愛劇がやたらと増え、それが急に相手が惚れてが多くて話の展開が早過ぎでおもしろくなく、しかも話の展開がその恋愛に頼りがちでSFとしてもいまいちで、当時の視聴率狙いのメロドラマ路線がどうなの?と思ってしまったりと、打ち切りだけにやっぱりいまいちな回が多い様に思えてしまった。
一方で後のスタートレックシリーズに繋がる様なSFアイデアストーリーや良い意味ではっきりとしないまま終わる様なおもしろい回もあり、更にはカメラを水平ではなく少し回転させた位置で撮影したり、人物の目元だけとか口元だけのアップとか結構実験的な構図や映像にしていて、もう終わりかもしれないから出来る事やってみよう感があって、そこでは結構おもしろかった。

でも、打ち切りなので最終回らしい終わりも無いまま終わり、もやもやしたままで終わってしまうので後からこの「宇宙大作戦」の続きのファンムービーが作られるのも分かる気がしたし、確かにこのメンバーでもっとSFとしての「宇宙大作戦」ももっと見たくはなっていた。

そう言えば、モンゴメリー・スコットの髪型がこのシーズンから急にオールバックになっていたけれど前までの七三分けの方が好きだったのに…と思ってたら何時の間にか前髪を前にする髪型に変わっていたと思ったらオールバックの時もありで、ここでの試行錯誤って何だったのだろう?
その一方で、これまでカークは髪型を何時もキッチリと整えていたのにカットやシーンによっては結構ボサボサな時があるのも何でだろう?
予算削減でヘアメイク係が来ない時があったとか?

あと、見た目だと多分制服の形が微妙に変わった気がしたのだけれど、そう言えばカークってシーズン3で緑色の制服って着ていたっけ?

前から登場していてほぼ準レギュラーだった看護師の女性が特に説明も無くいて、名前も出て来てはいるはずなんだけれどずっと覚えておらず、シーズン3の途中でクリスティンだとやっと分かる位の気付いたらそう言えば準レギュラーだなぁと思う程のそんなに印象の残らない人物で、でも何か微妙に引っ掛かる人物だった。
なのでこのクリスティンが気になって調べたら、このクリスティンを演じていたメイジェル・バレットってジーン・ロッデンベリーの妻でへーとなった後に、メイジェル・バレットってパイロット版の「歪んだ楽園」のクリストファー・パイク船長の副長だったナンバーワンだったと知って驚き。
ナンバーワンて物凄く役が立っていて、このクリストファー・パイクとナンバーワンとスポックのドラマシリーズ見たい!と思った位だったのにクリスティンが全然印象に残らないのが不思議。
確かにナンバーワンが役を立たせてていてクリスティンは本当に脇役だからと言うのはあるだろうけれど、それにしても髪の毛の色でこんなに印象が違うモノなのかと思った。

2話「透明宇宙船」で久々にロミュラン人が登場。
やっぱりお馴染みの種族が出て来るとおもしろい話になるし、後々にも色々関わって来る遮蔽装置が導入されたという最初期の話でおもしろかった。
カークの責任での行動でロミュランとの中立地帯に入ったり、遮蔽装置を強奪して来たりしていたけれど、ただこれってロミュランと戦争になる位の事やっていて、カークの行動って相当な問題ありありなのに、やっぱりカークが頑張ったのでめでたしめでたしという「宇宙大作戦」の何時もの適当さも目立った。
ロミュランってクリンゴンと並ぶスタートレックシリーズの有名宇宙種族だから「宇宙大作戦」でももっと登場していたのかと思ったけれど各シーズンに一回程度しか登場していない、「宇宙大作戦」の時点では実はマイナーな種族だったのか。
クリンゴンも今シーズンでは7話の「宇宙の怪!怒りを喰う!?」と13話「トロイアスの王女エラン」の終盤に少しだけの登場で、大体各シーズンに一・二回しか出て来ず、クリンゴンもマイナーと言えばマイナーなのか。

3話「小惑星衝突コース接近中」では、毎度お馴染みの初めて訪れた未知の惑星では地球人とほぼ同じ異星人が地球とほぼ文化を持っているという、単にセットや衣装が他から流用出来るからの製作費の都合だけの設定なんだけれど、それの説明の為に謎の存在が地球から地球人を誘拐して来て遠い別の惑星に住まわせたんだ!という強引な理由付けを行っていて、これでこれまでの宇宙の何処行っても地球人とほぼ同じ異星人と地球とほぼ文化の説明にはなっていて、ちょっと感心した。
ここら辺は製作陣の間でも何とかしようとは考えてはいたのか。
ただ、これ以降も6話「危機一髪!OK牧場の決闘」10話「キロナイドの魔力」と赴いた場所がほぼ過去の地球で、そこで圧倒的な力や技術を持った種族に翻弄されるという、これまで何度やって来たのかと思える似た様な設定は頻発し過ぎ。

9話「異次元空間に入ったカーク船長の危機」は邦題通りにカークが調査に行った宇宙船が異次元空間に行ってしまい、カークだけがいなくなったので残りのクルー達で何とか助け出そうとする、カークがほとんど登場せずに活躍しないというシリーズ全体でも珍しい話。
この設定はSFしていて結構おもしろいし、展開もスポックとマッコイが揉めながらチャーリーが何とか機械系を動かすという何時もの拡大版の様でおもしろいのだけれど、どうしてもマッコイの反応がしっくり来ない。
マッコイは何時もなら何があっても他に被害が出てもとにかくカークを助けるべきだ!的な意見を言うのに、今回はカークよりもクルーだろ!とスポックを責め立て、スポックは船長の席を狙っているんだ!とまで言い始める。
これが異次元空間の歪み?から来る攻撃性なのかもしれないけれど、話としてもこのマッコイがスポックをいまいち信用していない二人の対立をシーズン1辺りでやるならまだしも、シーズン3で今更これをするの?と疑問。
数年間同じ船で苦難を乗り越えて来ているのにマッコイはどれだけスポックに対する不信感を持っているんだと思ってしまった。
マッコイのドラマでの役割が視聴者を置いてけ堀にさせない様に視聴者目線の説明を求めたり、ツッコミを入れる役とは分かるけれど、それにしても呼ばれてもいないのに頻繁にブリッジにやって来てはよく分かっていない事柄にやたらと口出して文句を言い、一人でぶち切れている事が多くて、見ているとだんだんとウザい人に思えて来ていた。

12話「恒星ミナラの生体実験」では久々見た目の異質な宇宙人が登場。
ただその宇宙人の特殊メイクで製作費を使ったからなのか、何も無いスタジオを暗くして所々に機械のセットを置いて惑星の地下深くという事にする位のセットの簡易化を行っていた。
ここまで来るとその低予算の逆転の発想からの見せ方でちょっと感心はしたけれど、見た目は何か舞台劇の様で異質過ぎ。
話は、ある星系の恒星が超新星爆発を起こしかけているので特殊メイクのバイアン人がやって来てその星系のエンパスの宇宙人の一人を保護し、捕まえたカーク達を痛めつけた時にそのエンパス宇宙人が共感性や自己犠牲を発揮してカーク達を助けたらそのエンパス宇宙人の種族を助けようと実験していたというモノで、結局毎度の力を持った自分勝手な宇宙人に翻弄されるという話でおもしろくない上に、暗いスタジオにセットが数個ある中でエンパス宇宙人は喋れないし、バイアン人は急に現れるわでずっとシュール。

14話「宇宙の精神病院」は実は地球人、ヴァルカン人、アンドリア人、テラライト人の惑星連邦設立四種族が揃っていて、おっ!と思ってしまった。
この設定って多分後付けだと思うので偶然か。
「宇宙大作戦」の時って特殊メイクの種族で惑星連邦とそんなに敵対していないのがこの四種族位だから出て来るというのもあるのかな。
そう言えばシー・ハルクみたいな緑色人が確かパイロット版の「歪んだ楽園」以来の登場だと思うけれど、この緑色人って話の中で何人なのか出て来ていないと思うので気になって調べて見たらオリオン人なのか。
オリオン人って時々話に出て来た何やら暗躍しているオリオン人の事みたいだけれど、はっきりと出て来たオリオン人って全員女性で毎度踊っている印象しかないのにそんな悪い種族なんだろうか?
「宇宙大作戦」ではこれ以降オリオン人は出て来ず、更に調べてみたら「新スタートレック」以降は全然登場せず、「スタートレック:エンタープライズ」に数回だけ登場するみたいで、暗躍していると何度か出て来た割にこのオリオン人の扱いの悪さと言うか、思わせ振りに出すだけ出しておいてのほったらかしって何なのだろう?

15話「惑星セロンの対立」は突然エンタープライズにやって来た二人のセロン人が反体制側と政府側の人間なので揉めてカーク達が困るという話なんだけれど、このセロン人は顔の中心から縦半分で白黒になっている見た目が結構強烈な宇宙人で、この左右の白黒の違いが人種の違いでもあり、その対立も描いているという非常に良く出来た設定で、しかも揉めに揉めた二人がセロン星へと到着すると星の人々が戦争を起こして全滅していたという最後まで皮肉的な回で中々良く出来た回。
ただ、やっぱり強い力に翻弄されるカーク達という毎度の展開で、セロン人は考えただけでエンタープライズを制御出来てしまう都合の良さにガックリ。
しかも、この回の見せ場であるカークがエンタープライズの制御を取り戻そうとしてエンタープライズの自爆装置を作動させ、その脅しでセロン人は制御を渡したのだけれど、暫く後にはそのセロン人が考えただけで自爆装置の制御を壊したので自爆装置がもう起動しないという簡単過ぎる展開をやってしまい、自爆するのかしないのかの一番の緊張場面を簡単に台無しにしてしまう。
中々良い回だっただけにこのお手軽展開にガックリ。
前半で仕切にセロン人の生物学的な特殊さを言っていたのでその後何かがあるのかと思いきや、人種対立だけでセロン人の謎とかも言わなくなったのも何だかなぁ。
セロン人は見た目が強過ぎ、生物的にもどうなの?と言うのがあるので、この「宇宙大作戦」じゃあないと登場させられない種族かも。

23話「タイムマシンの危機」はエンタープライズの中が一切出て来ず、何時もの登場人物はカーク、スポック、マッコイだけで、チャーリーは声だけで他のクルーは出て来ないという珍しい回。
これってそういう意図を持って作ったのか、役者とかセットの都合でこうせざるを得なかったのかのかな?

これまで何話かだけ「宇宙大作戦」を見た事があったけれど改めて全話見て、確かに人物達の役の立ちっぷりや魅力は凄いのだけれど如何せん話がいまいちな事が多く、低予算から来る安っぽさもあり、地球人とほぼ同じ異星人や地球そっくりな異星の景色や文化。巨大な力を持った存在に捕まったり振り回される等々何度も使い回される展開が多くてシーズン1から既視感で結構飽きてしまってはいた。
それにカーク、スポック、マッコイは結構活躍するけれど、他のクルーがあんまり活躍しないので(頻繁に三人が下船するのでチャーリーがブリッジを任される事が多かったけれど)、もっと他のクルーの活躍も見たかったし、クリンゴンやロミュランでも登場自体が少なくて異星人との交流や問題といった部分でも物足りず、見れば見れ程もっともっと感が増してしまっていた。

この「宇宙大作戦」がシーズン3で打ち切りになり、その後アメリカではシンジケートでの再放送で人気になって続編の企画も出たけれど上手く行かず、1970年代のSF映画ブームに乗って映画化してヒットした事でシリーズ化となって映画が六作作られ、約二時間×六作だから一時間ドラマ十二本分の続編のミニシリーズと思って見ようとは思うのだけれど、その映画がNetflixでは配信してないじゃん。
これが配信の面倒臭い所で、同じシリーズなのにテレビドラマと映画では権利関係の違いなのか一緒に配信していないとか不便極まりない。
元々は「スタートレック:ピカード」を見る為の「新スタートレック」を見る前にの「宇宙大作戦」だったので、映画を飛ばして「新スタートレック」を見てもいいんだけれど、「宇宙大作戦」を続けて見てしまったからこのクルーでのその後の最終回でもある映画「スタートレックVI 未知の世界」まで見たくなってしまっているんだけれどなぁ。

一応、この後に作られた「まんが宇宙大作戦」も見てみたのだけれど、実写からのアニメーションだと大分物足りなかったし、内容も別におもしろくはなかったので数話だけで終わってしまった。
やっぱり何よりカークとスポックがウィリアム・シャトナーとレナード・ニモイが似ていない。
何故かカークの眉毛が黒色で、そもそもウィリアム・シャトナーに似せる気があるのかも分からない見た目。
それに「宇宙大作戦」を吹き替えで見たので「まんが宇宙大作戦」も見てみると全員声優が変わっており、カークが佐々木功なのでもう完全に別人で何を見ているのか分からなくなってしまった。
オリジナルの声優は「宇宙大作戦」そのままの役者達なのに。
で、もういいやでお終いだった。
 
 
関連:シーズン1
   シーズン2
   スタートレックIV 故郷への長い道
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