嵩山少林寺

2025年12月15日 月曜日

高橋玄監督・撮影の2003年のドキュメンタリー「嵩山少林寺」。

以前、映画「少林寺」Amazon プライムビデオで検索したら出て来て、何時か見ようと思っていたら配信が終わりそうだったので見てみた。

内容は、初めは嵩山少林寺の歴史を少しだけ紹介し、その後は監督の高橋玄が実際に行った河南省登封市にある嵩山少林寺やその周辺にある武術学校で披露された少林拳の演武を記録撮影した物をほとんどそのまま見せるというモノ。

嵩山少林寺や少林拳は千五百年位前に出来たらしいので、今では何処までが実際の歴史なのか伝説なのかもあるみたいだけれど、このドキュメンタリーではそこら辺は軽く触れる位で、ほぼ少林拳の演武を見せるのが目的。
ただ、カメラは一台だけで、当時のビデオテープのカメラ?の撮影なので映像は綺麗ではなく、ほぼ正面からのカット無しの本当に記録映像なので、映画の中の戦いの功夫ではなく実際の少林拳を見てみたいと思わないとそんなにおもしろくはないかも。
わたしも見ていても初めは色んな映画で見た様な拳が出て来て、おっと思ったし、それこそ映画「少林寺」はこれで出て来た実際の少林拳の演武をほとんどそのままやっていた事が分かったし、それを映像的に見せていたんだなぁとかも思ったり、映画「少林寺」で室内で「はっ、はっ、はっはっ!」と言って同じ動きを繰り返しているので足元の石が擦り減っているという有名な場面のあの動きもこの中の演武で出て来て、そこら辺ではおもしろかったのだけれど、それがずっと最後まで一時間位続くので結構飽きてしまった。
色んな何とか拳が出て来るんだけれど、その各拳法?流派?に関する説明は無く、各自で違うのは分かるんだけれど何が決定的に違って別の拳法になっているとかの説明も無いので見ていても次々と色んな拳法が流れて行くだけ感じられてしまった。
よっぽど少林拳に興味が無いと中々厳しい感じはした。

それよりも少林寺の周辺には少林拳を教える大きな学校が幾つもあり、そこに多くの生徒がいるという仕組みの方が気になってしまった。
こういう学校の目的が特に説明も無いので当時の武術の立場がいまいちピンと来ず。
まだ、よく映画に登場する近代化前の剣と武術の世界なら武術を教える・学ぶのは分かるけれど、西暦2000年前後の時代にこういう学校が持てはやされていたのはどういう理由なんだろう?
日本でも学校はあくまで勉強が主で、ほぼ武道が主の学校が集まっているとかだといまいちピンと来ないし。
気になって調べてみたら、中国武術は格闘技の目的以外にも健康や魅せるという目的もあるらしく、実際的な格闘技よりも体操とかに近いのかな?とも思ったり。
日本でも日本以外でもほとんどスポーツだけの学校という所もあり、それだとスポーツは後々にプロになってショーとしてお金を稼ぐという方向性もあるけれど、この武術学校の生徒達は卒業したらどうなるんだ?と思ったのにこのドキュメンタリーではそこの部分の話は一切無いので、ずっとこれはどうなんだ?と思ってしまった。
武術も競技としての大会はあるみたいなので、そこからそれこそリー・リンチェイ(ジェット・リー)みたいに映画界に行くというのが目的なんだろうか?

あと、興味が行ったのは少林拳は先手を打って攻撃するのではなく、相手からの攻撃に対して戦うという前提だという事。
だから、あの棒で体を殴らせたり、槍先を体に刺して耐えるみたいな事で我慢をするのもそういう理由からなのかとも思ったり。
ただ、相手からの攻撃に対してなら派手な演武よりも相手がいての組手の様な形の訓練にはならないのだろうか?とも思ったり。

このドキュメンタリー自体は本当に少林拳の演武の記録映像なのでアクション映画的なおもしろさを期待してもその様なモノは無く、実際の少林拳を見てみたいと思った人が見るドキュメンタリーだと思いました。

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