NIKITA / ニキータ

2013年09月30日 月曜日

今期に新規に見始めたTVドラマは「NIKITA / ニキータ」「特攻野郎Aチーム」「ワンス・アポン・ア・タイム」の三つ。
その「NIKITA / ニキータ」。

2010年からThe CW始まったマギー・Q主演の連続TVドラマ。

政府の秘密組織だったディヴィジョンは暴走し、独自に暗殺や汚い仕事を受け始め、暗殺者の養成も行っていた。そのディヴィジョンから逃げ出した暗殺者ニキータが、ディヴィジョン壊滅の為に新たな養成員として若い女性を送り込んだ。

一話目から結構行き成り話が始まり、特にニキータの紹介も無いままで、何か違和感を感じたので調べてみたら、「あの」と常に頭に「あの」が付く、あのリュック・ベッソン監督映画「ニキータ」を基に作られているから、そこら辺の話は省かれてしまっているよう。一応、新規視聴者もついて行けるけれど、何で1991年の映画を20年近く経ってからドラマ化したのかはよく分からない。

話は、ディヴィジョンが行なう暗殺等を阻止する為に、ニキータとニキータがディヴィジョンに訓練生として潜入させたアレックスとの共同作戦で色んな妨害行動をする。
所謂スパイアクションを毎回見せる形だけれど、この一話一作戦の展開が続くのだろうか?それだと結構飽きが早く来る様な…。暫くはアレックスがどうなるのか?で進んで行くのだろうけれど、序盤ではあんまりなんだよなぁ…。今まで世間の噂にも上らなかった秘密組織なのに、ニキータとアレックスの二人だけにしてやられてしまい、非常な悪役なはずが間抜けにしか見えないのは痛い。ここら辺は、序盤は主人公の活躍をまず見せて、それからの展開を見せて行く長期シリーズを目指している連続ドラマの厳しい所か。逆に映画だとあっさりし過ぎて物足りない事が多いのだけれど。
アクションはキッチリ、カットを細かく割って速さを見せ、早い編集で誤魔化しの部分もあるけれど、結構楽しくはある。

微妙なのはマギー・Q。ポーランド・アイルランド系米国人の父とベトナム人の母親という人で、見た目にはアジア系なのに、何でニキータなんだろうか。もっと東欧系の人を配役しても良さそうなのに。それに、マギー・Qが非常に細い人なので、モデルと言われればぴったりだけれど、凄腕の暗殺者で訓練を受けた男性の暗殺者よりも素手でも強いってあんまり説得力が無い。軽く叩かれただけで骨が折れそう。それに、マギー・Qの吹き替えの園崎未恵の配役が何か違うような気がする。
それとニキータが以前いた秘密組織で敵であるディヴィジョンの人々が、幹部のパーシーは「24」のCTU 支部長ジョージ・メイソン役でお馴染みザンダー・バークレーマイケル役が「ER」のレイ・バーネット役でお馴染みシェーン・ウェスト、組織の暗殺者ローン役で「特殊能力捜査官 ペインキラー・ジェーン」のチームの指揮官アンドレ・マクブライド役でお馴染みロブ・スチュワートと、他のテレビドラマでレギュラーで出ていた人ばかり揃っているので変な感じ。しかも、それまで皆主役を助ける良い役だったのが、今回は皆悪役だし。同じく組織の女性アマンダ役を演じているメリンダ・クラークも「何処かで見た事あるな?」と思ったら、「CSI」でSM倶楽部を経営しているレディ・ヘザー役でグリッソムと仲良くなり何度か登場していた人だったりと、やっぱり何処かで見た事ある人ばかり。

アメリカではシーズン4で最終らしいけれど、序盤での現在のわたしは「人気があるならもう少し見てみようかな?」位の微妙な乗り気。
 
 
追記:テレビでたまたま、このドラマの基となったリュック・ベッソンが監督した映画「ニキータ」をしていたので見てみたら、「謎の組織に引き取られ暗殺者に」という部分を使った位で、後は全然関係無い。映画は舞台はフランスでニキータはフランス人だし、ニキータはただの頭のおかしな人間だしで、このドラマの知的で鋭い強さを持った復讐心に燃えるニキータとは全然別人。まあ、見る必要も無いし、映画自体もつまらないし。
 
 
関連:今期のドラマはERとCSI
  特攻野郎Aチーム
  ワンス・アポン・ア・タイム
  映画「ニキータ」

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