ゴースト 〜天国からのささやき

2013年04月03日 水曜日

2013年になって「一日に一本映画を見る」を止めたので新たにTVドラマを見てみようという事で、何本かわたしにとって新作ドラマを見てみた。で、「ゴースト 〜天国からのささやきGhost Whisperer)」の第1シーズンをしていたので見てみた。

主人公の女性は霊が見え、彼らの声が聞こえると言うか、霊達は自分が死んだ事を気付いていなかったり、何か心残りがあったりでしっかり死後の世界に行けないので、主人公が奔走し手助けをしてあの世に行かせる。

原題、邦題共にからも分かる様に感動系。その霊から事情を聞き、哀しい事があったけれど、主人公が彼等の代弁者となり残された人々との間を取次ぎ、どちらも満足させて霊は消えるので感動するでしょうという構成。
ドラマ的にはそんなにだけれど、おもしろかったのは霊に対する考え方。この心残りがあって死後の世界に行けない霊とか、そもそも地縛霊とか死後の世界自体キリスト教的には否定すべき事なんじゃないかとか思うし、死んでいるに不満があって残っているのならキリスト教的儀式は役に立っていないという宗教批判でもあるんじゃないかと思えるのに、キリスト教信者でも受け入れてしまうのは何なのだろう?霊となった死んだ人間の関係者が胡散臭過ぎる彼女の言葉を結構信じる事や、このドラマが5シーズン続き、このドラマが受けたと言う事は、現在ではアメリカ人の多くは死に対する不安をキリスト教ではどうにも出来ていないという事なんだろうか?だって、ドラマ的にはベタで、毎週絶対に見逃せない…という感じでもないし。
もっとシーズンが進むと、もっと信心深いキリスト教信者や教会関係者との議論だったり、西部開拓時代に死んだネイティブ・アメリカンの侵略して来た白人に対する憎悪を治めるとか、暴行されて殺された女性のやり場のない怒りをどうするかとか、結論を出し難い、主人公が犯罪を犯さないと霊が満足しない様な、もっと踏み込んだ話は出て来るのだろうか?
しかし、そこを確かめる事無く、これ以降見なかった。
 
 
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