今期のドラマは「ER V」
2013年04月01日 月曜日今期は以前から見続けている「LOST」「CSI:NY」「ライ・トゥー・ミー」の三番組の内」、「ライ・トゥー・ミー」が第3シーズンで終わるので、何か新たなドラマを!と思い色々新規に見てみた。
「LOST」の第3シーズンは、まあ何時も通りの、前の第2シーズン終盤になると突然色んな事が起こり出し加速するけれど、次のシーズンになると序盤の数話でまたもやネタ振りのまま、以降は進展がゆっくりとし始めるので、まあ肩ひじ張らずに見ている。その位じゃあないと投げ出してしまう。
「CSI:ニューヨーク」はやっぱりおもしろい。展開の早さと事件のどんでん返しは楽しい。
以前CSで無料放送していたこの第4シーズンの一話を見たら、当時の流行りモノのセカンドライフから行き成り暗殺者の追跡劇になり、暗殺者逃亡したまま終わってしまったので「うわっ!クリフハンガーか~!」と喜んでいたら、CSではこの次回は無料放送ではなかったので更に「うわっ!」と驚いてしまった経験があった。で、今回地上波でその回を放送していて続けて見てみたら、この暗殺者の事件は次の回では一切触れられる事も無いまま。結局数話たってから再びこの事件の続きが始まり、ちょっと乗りを崩す構成になってしまっていた。しかも、その完結編が振っていた前編よりもそれ程おもしろい感じでもなかったので、余計に乗り切れず。
しかし、全体的には基本一話完結だけれども連続して引っ張る様な話もあるし、事件の展開もおもしろいし、レギュラー陣の不幸を描いて深く掘り下げて行くしで、やっぱり上手い。
この第4シーズンからオープニングの「ババ・オライリー(Baba O’Riley)」が編曲されて、映像も新しいモノに変わったけれど、音楽はドラムから始まり非常に心地良い疾走感なんだけれど、映像は以前のモノの方がニューヨークを象徴的に見せていて良かったと思う。
「ライ・トゥー・ミー」は前シーズンの第2シーズンを見終わった時に感じた、「次の第3シーズンで打ち切りなら、第2シーズンで頂点迎えてしまっているのでは?」と言う予想が見事に的中。基本的には、何かを隠した依頼人や犯人に起こった事件の事実を表情から見抜いて行くカル・ライトマンという展開は変わらずなのに、前シーズンに比べての失速感が激しい。前シーズンではイラク進攻や国内テロ、選挙の裏側等派手さや大事感がある事件を描いて非常にハラハラと興奮があったのに、第3シーズンは個人の家庭内の裏側とか、困っている人の人助け等、非常にこじんまりしてしまっている。折角第2シーズンで大きく膨らんだドラマだったのに方向転換を図り、わざわざ小さく萎ませてしまった感は強い。あれ程研究所の資金が足りないと奔走して、それが伏線にもなっていたのに、第3シーズンはその金策の話はどっかに行ってしまい、小さな事件を扱っても研究所の運営も安定しているのか、更に職員を雇ってみたり、ライトマンとジリアン・フォスターの微妙な関係やイーライ・ローカとリア・トーレスのお互いの関係やライトマンとの関係も描かれるのが極端に減ったし、前シーズンからの話がお座なりに進んでしまう。前シーズンでは、ちゃんと事件をどんでん返ししながら人間関係も描いていたので、脚本の落ちっぷりは何なのだろう?
しかも、本来二十数話の所を13話に短縮じゃあなく、本当に急な打ち切りと分かるのは、最終話なのにも関わらず以前出て来た登場人物が研究所で採用して働くかどうかの話になり、準レギュラーになりそうな雰囲気を出していたり、ライトマンとフォスターの関係が動き出しそうな雰囲気を出していたり、まだこれ以降からがシーズン本番で、制作側はこれ以降も作る気満々だった事が伺える。本当に局側の判断による行き成りの打ち切りだったんだろうなぁ…。おもしろい題材だったし、結構視聴者数も良かっただろうに、第3シーズンで見事作り手側がこかしてしまったシリーズになってしまい、残念感で一杯。わたしも、第2シーズンは楽しみにして毎回真剣に、楽しみに見ていたのに、第3シーズンになると途端に集中力が落ち、適当に見てしまう事が多かったし。
「ライ・トゥー・ミー」も終わるし、昨年までしていた「一日一本は映画を見る」のも止めたので、何か新たな連続TVドラマを見てみようと思い、「ER」を見てみた。
「ER」は以前NHKで放送していた時に見ていたのだけれど、丁度中盤の6~7シーズン辺りを見逃していたはずなので、ずっと第1シーズンから無料放送をしていたのを知っていたWOWOWで第5シーズンから見てみた。
やっぱり「ER」は物凄くおもしろいし、凄いドラマ。この第5シーズンは1998年の制作なので、もう15年前のドラマだけれど、題材は古くないし、演出や編集の見せ方も今でも十分先鋭的。こんな早い演出と編集で物語を惜しみなくバンバン出して展開させ、しかもレギュラーから脇役の人物まで感情を描くのだから、わざわざそれ程やまあまあな出来のドラマを新しく見なくてもと思ってしまう位。
話も、一話完結的に進んでいるけれど、連続する話や急に戻って来る話、突然のスペクタクル救出劇になったり、病院という狭い場所でこれだけ変化があり、見させるのは流石。「生と死」と言う重過ぎる話が題材なのに、笑わせる場面もあるし。
見せ方は古くはないけれど、登場人物を見るとどうしても時代を感じてはしまう。後半のコバッチュとアビー体制の「ER」を見て、それに慣れていたので、マーク・グリーン、ダグラス・ロス、キャロル・ハサウェイの友情三人組と、まだまだ若手のジョン・カーターを見ると非常に懐かしい。実際皆若いし。他のピーター・ベントン、エリザベス・コーデイ、ロマノ等の人達も含め、その後がどうなるかを知って見てしまうと、もう涙が止まらなくなりそう。
おもしろかったのは、気の良いプロレスラーが出て来たのだけれど、彼の名前が「コーンバーグ」。この第5シーズンは1998年なので、丁度アメリカのプロレス業界の「WWF vs WCW」ガチンコ企業戦争時代「マンデー・ナイト・ウォー」時代。で、「コーンバーグ」と来れば当然「ビル・ゴールドバーグ」を思い浮かべてしまう。しかも「スティンガー」とか「スティング」に似た名前とか出て来るし。調べてみたら、元々はこのプロレスラーの役は実際にゴールドバーグが演じる予定だったらしいけれど、忙しくて出演ならずだったそう。
これ以降WOWOWは何処まで放送するのか分からないけれど、続きが見逃せなくなってしまった。
「ER」以外にも「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」「ゴースト 〜天国からのささやき」「リベンジ」を新規に始めて見てみたけれど長くなったので、別記事に。
関連:NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 第1シーズン
ゴースト 〜天国からのささやき 第1シーズン
リベンジ 第1シーズン
クリミナル・マインド 第1シーズン