リベンジ 第1シーズン
2013年04月04日 木曜日2013年になって「一日に一本映画を見る」を止めたので新たにTVドラマを見てみようという事で、何本かわたしにとって新作ドラマを見てみた。で、「リベンジ(Revenge)」の第1シーズンが地上波で始まったので見てみた。
金持ちが集まる高級住宅地のハンプトンズの女王とも言われているビクトリア・グレイソンの家の隣の家に若い女性が引っ越して来る。彼女は父親が陰謀にはめられ、無実の罪を着せられた事の復讐の為にハンプトンズ家に近付き、事件に関係する人々をはめて復讐を繰り返して行く。
こういった若い美男美女、億万長者の優雅な生活、金持ちボンボン共の頭の悪い感じ、リゾート地でのゴタゴタとか興味無い要素ばかりな上に、22話かけての復讐を毎回新たに別の目標が現れてチマチマやられるのは結構キツイ。貧乏な中年のブス女性が、逆境に耐えて耐えて、耐え忍んでから一気に金持ちに復讐するから盛り上がるんじゃあないのかしら?そうではないので、どうにも乗り切れず。
何より都合が良過ぎたり、そんな簡単に済んでしまうの?な展開が多くてどうにも萎える部分が多い。一番の核の部分である復讐は、グレイソン家へは物凄くじっくりとで話が中々進展せず、逆に毎回出て来る父親をはめた人々は余りに簡単に破滅してしまい、次回に行ってしまう。その原因が主人公の設定もどうにも都合良過ぎなファンタジー。復讐の為の資金は、父親が残した莫大な財産。復讐相手は金も権力も持った年長者だけれど、主人公の父親に助けられて彼女にも協力する若きIT企業家がいて、面倒臭かったり本来なら時間がかかる下調べや仕込みの部分は全て彼のコンピューター操作能力で簡単に何でもやってしまう。一番おもしろく出来るし、しないといけない部分を「コンピューターでやってくれました」で済ましてしまうのは、完全にお座なり。相手に気付かれない様に徐々に追い詰める相手との駆け引きはもっぱら対ビクトリア・グレイソンで、毎回登場する復讐相手の話が都合良過ぎで話や展開の構成の上手さがなく、あっさり簡単に復讐を果たしおもしろくない。
それに金持ちは表の顔は良いけれど裏では汚かったり、逆に良い人の役柄はお金に困り悩んでいるって、非常に分かり易過ぎる人物設定。主人公のエミリー・ソーンと簡単に恋に落ちてしまうグレイソン家の息子とか、グレイソン家の娘と恋人のやり取りとか、中心人物以外の人物が非常に薄っぺらい。これって「金持ちって頭悪いよねぇ~」という視聴者に分かり易く受ける人物設定なのだろうか?
また、始まりから有り得ない展開は夢とか、怪しい物音がしたと思ったら犬だったとか、本来は見せてはいけない様な本心の表情を見せてしまう演出とか、「今時それやる?」という演出に安っぽさを感じてしまうし。
更に気になるのは吹き替え版の声優。主人公のエミリー・ソーンは芦名星。恋愛にまで行かない相手役のジャック・ポーターは綱島郷太郎と、本業が声優ではなく役者の人。この主要人物二人の声に物凄い違和感を感じる。如何にもな下手クソではないのだけれど、息が抜ける感じ、台詞がダラッと流れる感じが強く、そこが安っぽく感じさせている大きな要因かも。綱島郷太郎が主人公を吹き替えていた「HAWAII FIVE-0」も、どうにも声に馴染めず途中で見るの止めてしまったし。
これアメリカでは結構当たっているらしいけれど、わたしはどうにも面白味を感じられない。もう少し見てみようかと思うけれど、多分途中で止めてしまうはず。
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