今期のドラマはHawaii Five-0…ではなかった

2012年06月10日 日曜日

BS日テレで放送していた「Terra Nova 〜未来創世記 」の後枠で始まった「Hawaii Five-0」を見てみたけれど、これがどうも微妙。犯罪者対警察の捜査・銃撃戦のドラマで、舞台がハワイなので景色はハワイの南国感はたっぷりなのだけれど、序盤から海外の政府関係者や犯罪組織の話になったり、別にハワイで無くとも良いじゃんといったネタが多く、南国的な雰囲気だったら別にマイアミとかでも良いし、人種の坩堝の話だったらニューヨークとかでも良いし、バンバンやり合う銃撃戦はそれ程派手でも無く、目新しさも無く、最近は何かしらの特徴があるドラマが多いのに、これは「ハワイ」という位の特徴で、その特徴も活かし切れていない脚本が多いし、ハワイという特徴が無ければ結構普通な刑事モノ。無理に45分でまとめようとして、展開が都合良過ぎる感じもあるし。
おもしろいのは主役二人の喧嘩に近い喋りのやり取り位。ダニー・”ダノ”・ウィリアムズの吹き替えの山路和弘が、何処まで本当の台詞なのか、アドリブなのか分からない、物凄い軽い感じで良いのだけれど、一方の主役のスティーヴ・マクギャレットの綱島郷太郎が全く良くない。常に無理にドスを効かした声を出している様なくぐもった感じで、直ぐ怒ったり文句言う感情の機微が激しい役柄なのに、吹き替えは声が大きいか小さいかの一本調子で、一人周りから浮いている感じ。字幕で見ようと思ったら、BS日テレの放送って日本語音声しか無い…。何の為のデジタル放送なんだと。
何より微妙なのが、レギュラー陣に誰一人としてハワイ人がいない事。ハワイが舞台なのにハワイ人がいないから、別にアメリカ本土でも良いじゃないと思ってしまう。ハワイで一番比率的に多いアジア人でも、一番多いフィリピン系も、次に多い日系人もレギュラーにいない。マシ・オカこと岡政偉が第二シーズンからレギュラーになる様だけれど、本土生まれの設定だみたいだし。主役のアレックス・オローリンはオーストラリア人でオーストラリア顔だし、中国系の役なのにダニエル・デイ・キムグレイス・パークが演じているし。ダニエル・デイ・キムは「LOST」のレギュラーから、「24」や「ER」といった有名所に準レギュラーで出ていて、TVドラマでやたらと見ている感じ。ザ・ロックことドゥエイン・ジョンソンでもいれば雰囲気はありありなのに。まあ、出ないと思うけれど。
まだ前半だけれど、この後見続けるか、やめてしまうか…。アメリカでは第二シーズンも終り、第三シーズンもするそうだから、これからおもしろくなるのか?

あと、見てみたのは「ゴシップガールGossip Girl)」。聞いていたラジオ番組「まだまだゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜」の出演者だったたかはし智秋がこのドラマの事を言っていたので見てみた。…けれど、わたしが興味無い「金持ちのガキ達の恋愛青春ドラマ」だったので、一話目から挫けてしまった。まあそれ以降見る事は無くお終い。
たかはし智秋はナレーションのみで登場する謎のゴシップガール。このゴシップガールは、役的に話を端折る為の便利な「説明しよう!」な富山敬みたいな所で、ドラマ的にいらんとも思うのだけれど。

もう一つ、「特殊能力捜査官 ペインキラー・ジェーン(Painkiller Jane)」。驚異の回復能力を持っているけれど、アダマンティウムの爪は無い女性版ウルヴァリンが謎のニューロことミュータントを捕まえるお話。この「ウルヴァリンじゃん!」という設定といい、導入から主人公の独り語りのナレーションがやたら入り、彼女の感情もナレーションでの表現が多いし、時間が前後する構成といい、何だかアメコミっぽいと思ったら、その通りダイナマイト・エンターテイメント(Dynamite Entertainment)の「Painkiller Jane」というコミックスのキャラクターのTVドラマ化。このPainkiller Jane自身のタイトルは、ミニシリーズが3シリーズ14巻、それ以外でも20巻位しか登場していないマイナーなキャラクターなのに何で連続TVドラマ化したんだろうか?
話的には、それなりなミュータント・アクションモノで、何とかSF感を出してはいるけれども、それなり。毎度、致命傷を負いながら、死にかけて問題解決という形。
これもまずいのは、日本語吹き替え。主人公を演じるクリスタナ・ローケンはこの時20代半ばなのに、その吹き替え本田貴子の声が老けた感じで、話し方も妙に蓮っ葉な感じで古臭く、30~40代と老けて見えてしまう。「スタートレック:エンタープライズ」のトゥポルの時はそんなに思わなかったのに。
このドラマ、アメリカでもそれ程だった様で、1シーズン目で終わっている。

それにBSの放送局Dlifeで、色々な海外ドラマをしていたのに気付き、「LOST」をしていたので再び見始める。以前地上波で放送していた時見ていたのだけれど、謎で引っ張り、一向に話が進まないので、途中で投げ出してしまっていた。で、第一シーズンからみているけれど、今度はずっと見れるのだろうか?

結局毎週楽しみに見ていたのは「CSI:ニューヨーク」だった。他のCSIとはまた違う、曇った大都市、古い町並み、人種の坩堝で展開される渋めなCSI。
ただ第一話は、「CSI:マイアミ」の方で「ニューヨーク」の面々が初登場だったから、特に紹介的な事も無く、普通にシリーズの途中みたいに始まったので、面食らったが。
これでゲイリー・シニーズは、「ゲイリー・シニーズが出て来たら、彼が犯人!」というネタバレ的俳優から、新たな一面を見せた俳優になったのか。
「CSI:ニューヨーク」は以前同じテレビ大阪で、昼間にシーズン2・3と放送していたので、シーズン1の後はどうなるのだろうと思っていたら、ちゃんとシーズン2が始まった。嬉しいけれど、逆に「CSI」「CSI:マイアミ」は遠退いてしまう矛盾。

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