BONES -骨は語る-
2013年07月05日 金曜日今期は「CSI:8 科学捜査班」、「ER 6・7・8」、「バーン・ノーティス シーズン3」、「LOST シーズン3」と引き続き見ているドラマに加え、新たに見出したTVドラマが「プリズン・ブレイク」、「ラスベガス」、「ホワイトカラー」、「BONES」。
で、「BONES -骨は語る-(BONES)」。
このドラマ、確か以前地上波で放送していた時に少し見て、何回か見逃して見ないままになっていたはず。シーズン1をDlifeで毎週深夜に3本連続で放送していたので見てみた。
内容的には、近年のアメリカのドラマの流行の細分化、専門職化した分野での犯罪捜査。日本での副題「骨は語る」通り、発見された人骨から被害者を調べ、犯人探り事件の捜査を行なう。
「CSI」の様にどんな事件でも扱うなら色んな話が出来るけれど、「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」とか、この「BONES」もそうだけれど、そんなに幅を広げられないと思える特定の分野だけを扱ったドラマで長期シリーズになるって色んな意味でアメリカドラマは凄い。
「クローザー」とかの出来る女性が主人公のドラマって、主人公は必ず何かしらの欠点、人付き合いが上手くないとか、すぐイライラするとかを抱えているという所を前面に押し出している気がする。これって、やっぱり視聴者が女性が多くなるから、その女性が共感出来る人物設定になっているという事なのだろうか?「CSI」とかの男性向けドラマだったりすると、女性はそんなに欠点を取り上げる、押し出す感じでもないからなぁ。
この「BONES」でも主人公のテンペランス・ブレナンも性格に難有りな人物で、彼女に乗って行けるかが大きな所なんだろうけれど、わたしは駄目と言う程でもないけれど、むしろ他の登場人物達に結構イラッとする感じが…。もう一人の主役シーリー・ブースも、二人はそれぞれ骨の専門家と現場捜査の専門家ではあるけれど、相手の専門分野には全くの素人なので結構喧嘩の様な言い合いや減らず口合戦になるので、会話劇がそんなに盛り上がらない。何時も主役の二人は文句と嫌味を言っている様な感じがして、続けて見るとしつこく感じられてしまった。それに登場人物、特に研究所の人々のノリが大学生の仲間内のノリっぽくて何か嫌。ブレナンに毎回恋愛に積極的にと言うアンジェラ・モンテネグロとか、子供みたいなザック・アディ、変な意地を張るジャック・ホッジンズとか、皆ノリが軽く、犯罪を憎んで事件の捜査に対して熱を入れているよりも、仲間内で和気あいあいしながら好奇心を満たす為の遊びの延長線上でやっている素人感が見ていても乗って行かないし、おもしろくもない。それと「馴染みの店に毎回行き、そこで日常の会話や感情を吐露する」というお約束があるのも駄目な所。これ、日本のドラマで嫌いな要素の一つで、アメリカのドラマでは珍しい。
それとこのドラマが珍しいのは、アメリカのドラマって大抵男性はそんなにカッコ良くない人が多くても女性陣は綺麗な人が多いけれど、これは主人公のテンペランス・ブレナンを演じるエミリー・デシャネルはホームベース型の角張った顔に、更に目鼻口が真ん中に寄った感じの作りで、美人とそうではない丁度中間の様な顔だし、同僚のアンジェラ・モンテネグロ役のミカエラ・コンリンはカバみたいな顔してるし、微妙な配役。
扱うのが骨を調べるばかりなので地味で動きがない分、映像的な派手さを狙っているのは分かるけれど、妙に先進的な分析室とか、だだっ広く天井が高く全然物が置かれていない部屋とか、無駄に映像的な骨からの再現映像とか、やり過ぎと言うか、現実感が無いと言うか。
それに疑問なのは、大抵の殺人事件ってその地域の地元警察の捜査で管轄内のCSIとかが担当するんじゃないのかしら?ブースがFBIだから捜査が回って来るというのはあるけれど、FBIにもCSIがあるんじゃないの?
見続けてみたけれど、十話以上経っても乗って行けず、しかも毎週3・4話となると他のドラマが優先になってしまい、見るにしても「消化」になってしまうので、結局ザックとジャックが調査にかこつけて喜んで豚の死体を木材粉砕機に入れてはしゃいだ所で終わってしまった。
関連:今期のドラマはERとラスベガス
ラスベガス
プリズン・ブレイク
ホワイトカラー