ホワイトカラー

2013年07月04日 木曜日

今期は「CSI:8 科学捜査班」、「ER 6・7・8」、「バーン・ノーティス シーズン3」、「LOST シーズン3」と引き続き見ているドラマに加え、新たに見出したTVドラマが「プリズン・ブレイク」、「ラスベガス」、「ホワイトカラー」、「BONES」。
で、「ホワイトカラーWhite Collar)」。

題名通り、詐欺や偽造などの頭脳犯・知能犯の犯罪者を追うFBIと、詐欺や偽造で捕まっていた詐欺師が協力して知能犯罪を解決する。
犯罪モノでも専門分野に細分化、特化して来た最近のアメリカの連続ドラマの傾向の一例。

基本は真面目で仕事一筋だけれど、何処か可愛らしさもある知能犯を専門に扱うFBI捜査官ピーター・バークと、姿を消した恋人を追って脱獄した後再び捕まり、FBIに協力する事で外で恋人を探そうとしようとするニール・キャフリーのコメディ的でこぼこバディモノ。毎回一話完結の話だけれど、消えたニールの恋人を探し出すという連続する、毎回小出しの話も軸になっている。

一話目は中々おもしろいかなと思ったけれど、三話で盗まれた聖書を探し出す話や、その後も町の私立探偵が扱う様な結構小さい盗難事件が多く、FBIなのに話がこじんまりし始め、微妙な題材ばかりになって心配。主役二人の関係性がおもしろいけれど、事件捜査や解決に至る興奮が少ない。一番大事な一話完結の事件展開がまったり、直線的なまま進んでしまい、引っくり返したり、機転を利かせて逆転を見せる事も余り無く、他の事件捜査モノに比べると結構普通で、事件を見せる部分では引きが弱い。結局、ちょっと小馬鹿と言うか、いじる感じでピーターに接するニールと、放蕩息子を優しく戒める様にニールに接するピーターの友人とも同僚とも違う関係性がおもしろく、そこで引っ張っている感じ。
この二人に加え、ピーターの奥さんとニールの仕事仲間の四人がレギュラーの様で、登場人物が結構少ないのも展開が素早くない理由でもあるのか?
奥さんは仕事ばかりの旦那を理解し支える良く出来た人なんだけれど、見た目が結構ぽっちゃりで、実はストレス溜まっていて、それが食欲に行ったんだろうなぁと思ってしまう。でもこの夫婦のFBI事件でも、ニールの事でも何でも相談して、結局二人でイチャイチャしている感じが物凄く微笑ましくて良い。このドラマの一番の楽しみは、毎回のバーク夫妻の結婚十年を過ぎても熱々、イチャイチャを見る事だったりする。

ER」のマイケル・ガラント役でお馴染みのシャリフ・アトキンスがFBI捜査官クリントン・ジョーンズ役で出ているけれど、ERでは主要登場人物だったのに、このドラマでは物凄い端役。毎回「Guest Starring」と書かれているので、どうやらレギュラーではない模様。この扱いって何なのだろう?

このドラマ、ニールとバーク夫妻の関係性がおもしろくて見ているけれど、事件解決モノ的には結構微妙。もっと知能犯との知能戦を期待するのに、何だかほんわかした雰囲気で、特に凄腕捜査官であるはずのピーターがニールに翻弄されっぱなし、大半を助けてもらってっぱなしで、本当に凄いのか疑問に思えてしまう。そう、わたしにとって主人公はニールじゃなくてピーターで、「お人好しで良い奥さんがいる中年ピーター、がんばれ!」なんだよなぁ。
 
 
関連:今期のドラマはERとラスベガス
    ラスベガス
    プリズン・ブレイク
    BONES

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