GODZILLA

2023年07月27日 木曜日

ローランド・エメリッヒ監督・脚本・製作総指揮、マシュー・ブロデリック主演の1998年のアメリカ映画「GODZILLA

南太平洋で漁船が巨大な何かに襲われ沈没。
その巨大な生物らしき物体はアメリカへと近づいていた。
生物学者のニック・タトプロスはアメリカ国務省から要請されて軍と共にその生物の痕跡の調査を始めた。
やがてその生物はニューヨークに上陸し暴れ始めた。

わたしはこれまでゴジラ映画は結構見て来たけれどゴジラには未だにそれ程興味がないので、このエメリッヒ版の「GODZILLA」も以前に見たはずなので今更見る気にもならなかったんだけれど、Amazon プライムビデオで配信が終わりそうで、最近ではプライムビデオで配信が終わっても再配信しなくなる事も多いので、ゴジラ映画はそれなりには見ているので一応見ておくか位で見てみたら中々おもしろかった。

この「GODZILLA」って昔から悪い評判をよく聞いて来て、確かにゴジラファンからしたらコレジャナイ感は満載なんだろうけれど、アクションパニック映画として見たら結構良く出て来ていて、乗っていた当時のエメリッヒの派手さとかやりたい事やっている感が楽しい。
細かい事をグダグダと並べずに巨大怪獣が暴れまくるのに対して人間達がどうにか撃退するという分かりやすさで一気に攻め立て、まあ展開が早くて次から次に何かが起こって飽きさせず、2時間18分と結構長尺なのにその時間も感じさせず、あっという間に見れちゃう。
各人物達に見せ場も作り、主人公と元恋人も結局何だか訳の分からないまま言いくるめられてめでたしめでたしの娯楽大作映画としては良く出来ている。

主人公もちゃんとゴジラを調査分析して事実を突き止めて対処して行く科学者として活躍していて、「ゴジラを信じろ!」だけで押し通してゴジラを放任して何もしないゴジラ狂信者なだけのモンスター・ヴァースの渡辺謙演じる芹沢博士よりも全然良いし。
ただ、登場人物達を結構多めに出しておいて見せ場も登場場面もそこそこあるのに皆役が立って来なかったのは何なのだろう?
現場のオニール軍曹はそこそこだったけれどもっと目立っても良さそうだったし、指揮官の大佐とか市長とか女性博士とか、それなりに重要人物感があったのに印象が薄い。
元恋人だったレポーター役のマリア・ピティロも印象に残らないと言うか、演技が上手くない様な気がしたし。
ジャン・レノは役柄上カッコイイ役ではあり、元々はフランスの核実験から生み出してしまったゴジラの後始末に来たという対ゴジラ暗殺者という人で、でもあの少人数で本気でゴジラを倒せると思っていたのか?と思ってしまうエメリッヒ的な適当さではあった。

エメリッヒ的ないい加減さで思ったのは、序盤でおじいさんが釣りをしようと桟橋に近い水面に糸を落としたらそれにゴジラがかかったらしいのだけれど、ゴジラは海の大分向こうの方から泳いでやって来て、釣り糸の場所とゴジラがやって来る所の距離あり過ぎで、まあ映像的な派手さを狙っただけで整合性も何もないというこれぞエメリッヒと思わせる演出で、序盤からこれなのでエメリッヒ映画として見て下さいと言われたのでエメリッヒ映画として見れる演出。

あと、気になったのは一番最初にゴジラに襲われて沈んだ日本の漁船の名前が小林丸と言う事。
アメリカでコバヤシマルと言えば、本来クリア出来ないはずなのに唯一ジェームズ・T・カークだけがクリア出来た宇宙船コバヤシマルをクリンゴン艦から救い出す宇宙艦隊の訓練生用プログラムのコバヤシマル・シナリオのコバヤシマルじゃないの?
これってスタートレックシリーズと何か関係があるんだろうか?
スタートレックとは関係無いけれど、そう言えば小林丸にアル・レオンが乗っていたなぁ。
やっぱりアル・レオンは速攻で死んでしまったけれど。

今見るとおもしろいのは当時の特撮やVFX。
ゴジラのCGは当時としてはよく出ているけれど、そこよりも町の中をゴジラをヘリコプターが追いかけている場面。
多分町並みはミニチュアで、その間をカメラを動かしてゴジラやヘリコプターを合成しているんだと思うのだけれど、この映像が何か懐かしい感じと今見るとアナログデジタルな映像でおもしろい。
バートン版のバットマン映画のゴッサムシティってこんな感じだった様な…で、あのニューヨークのビル群を動く感じにちょっとバットマン感を感じてしまった。
この映画自体がニューヨークの町が壊されるのはエメリッヒ映画の「インデペンデンス・デイ」っぽいし、色んな人が色んな所で活躍する群像劇も「インデペンデンス・デイ」っぽいし、ゴジラやその子供達が暴れるのはジュラシックパークっぽいしで、何処かが何かに似ている感がバリバリある気がずっとしていた。

エンド・クレジットの音楽も1990年代感が凄くてニヤニヤしてしまった。

この映画、ゴジラファンからしたら評判が悪いのは何となく分かるけれど、それなりにゴジラ映画は見ては来たけれどゴジラファンでもないわたしには長尺でも飽きさせずに早い展開で一気に畳み掛ける怪獣映画として、乗っている時のエメリッヒ映画としては中々良く出来ていて楽しく見れてしまった。

☆☆☆★★
 
 
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