プライミーバル シリーズ1

2023年08月31日 木曜日

2007年から2011年まで全5シリーズ全36話がイギリスのITVとWatchで放送されたテレビドラマ「プライミーバル(Primeval)」

イギリスの森で怪獣が目撃され、古生物学者ニック・カッター達が調査に赴くと何故か生きた古代の恐竜がいた。
恐竜達は空間に出来た亀裂、時空の扉(アノマリー)から古代と現代を行き来している事が分かる。
内務省に勤めるクローディア・ブラウンが調査に関わり、政府は大事にしない為にニック・カッター達に協力を求めた。
ニック・カッター達は次々と各地で開く時空の扉と、そこから現れる様々な古代生物達に対処し始める。

「プライミーバル」って確か以前テレビの地上波で放送していたのをたまたま見て、その後も何話か見たはずで、しかし何処から見始めて何処まで見たのかさっぱり覚えておらず。
最近になって「プライミーバル」のAmazon プライムビデオでの配信が終わりそうだと知ったのだけれど、以前同じイギリスのSFテレビドラマ「ドクター・フー」を見始めて、そのスピンオフドラマ「秘密情報部トーチウッド」を見始めたらこれが全然おもしろくなく、「トーチウッド」を途中で見なくなってしまって「ドクター・フー」の次シーズンに行かないまま「ドクター・フー」のAmazon プライムビデオでの配信が終わってしまい、「ドクター・フー」の配信はそれ以降復活する事がないままなので、多分「プライミーバル」もこれを逃すと今後Amazon プライムビデオでの配信はないんだろうなぁと思ったので見てみた。

現代に古代生物が現れたら?という、ジュラシック・パークシリーズを拡大した様なテレビドラマなんだけれど、初期の「ジュラシック・パーク」みたいにちゃんと科学者が主人公で、登場人物達は古代生物の知識を持っていて対処しようとするという科学的なSFドラマで中々おもしろい。
ただ、毎回次が見たい!というまででもなく、まあまあ程々位でそれ程はまらず。
一話で新たな古代生物が登場してそれにどう対処するかを一気に見せてドラマとして展開が早く、上手く飽きさせない様にしているけれど、その分展開が早過ぎな感はあり、本来は一時間かそれ以上ある本編を編集しまくって45分に入れた位、もうちょっと間があっても良いかもと思えてしまった。

それに一番の問題は映像で、画質が荒くて今の配信では結構見辛い。
どうやらこのドラマは16mmフィルムでの撮影だったらしいけれど、多分DVD画質そのままの配信なんじゃないかと思う画質。
スマートフォンで見ていてもまだぼやけている位で、HD画質にはなっていないみたい。
しかも、アスペクト比が16:9と合っていないのか、人物がつぶれた感じで少し横長になっている気がする。
なのに画面の上下に黒味部分が少しあり、この映像の不味さってどうにかならなかったのだろうか?

それと不思議なのがAmazon プライムビデオだと同じシーズンが二つある事。
普通だと字幕版と吹き替え版なので同じシーズンが二つあるけれど、この「プライミーバル」で検索するとシーズン1が二つ出て来て、どちらも字幕版で謎の重複。

話は、謎の時空の扉とその向こう側からやって来る死んだと思われていたニック・カッターの妻ヘレン・カッターで謎を引っ張りつつ、毎回色んな時代の古代生物が現代の人々を襲うので対処する一話完結形式の両方で構成されていて、まあ王道で見やすいし恐竜だけに縛らない生物の多様さで考えられていて楽しい。
古代生物も知らない恐竜とか、巨大な虫とか、意外と近いドードーとか、果てには未来の謎生物とかまで出て来て古代生物では飽きさせない。
ただ、ヘレン・カッターの謎の方が面倒臭く、この手の謎で引っ張る系ドラマって、さっさと説明しろよ…で見る気が段々と失せてしまうんだよなぁ。
しかし、この「プライミーバル」はシーズン1が全6話なのでそこまでにならずシーズンが終わった。
このヘレン・カッターと時空の扉の謎が主軸でもあるので主人公ニック・カッターとヘレン・カッターの確執があるのは分かるのだけれど、若手組のスティーブン・ハート。コナー・テンプル。アビー・メイトランドの三角関係は話数が少ないだけに、早く役を立たせる為にの恋愛話なんだろうけれど若者層向けに詰め込んだな感で別に…だった。

それにしてもこのドラマと言うか、イギリスのドラマの放送形態がよく分からないので不思議な感じがする。
テレビドラマの放送は日本だと大体三カ月。
アメリカだと半年位放送して半年休止で次の年に次シーズンの事が多いけれど、一年で六話だけって放送は二カ月弱。一カ月ちょっとだけってミニシリーズ感が強くて、これって普通の放送形態なのか、製作費がかかるから短いのか?
しかも、「プライミーバル」はシーズン2以降話数が同じではなく、シーズン2は全7話。
シーズン3は全10話。
シーズン4は全7話。
シーズン5は全6話で、シーズン4と5は同じ2011年に放送って、この不安定さって何なのだろう?
一番話数が多いシーズン3ってシーズン2が登り調子だから話数が増えたのかと思ったけれど、平均視聴者数はシーズン1よりも十万人位減っているので何でだろ?

あと、見ていて凄く気になったのがコナー・テンプル役のアンドリュー・リー・ポッツ
あの見た目がどうしても森本サイダーに見えてしまい、しかも森本サイダーと言えばサソリなめ太郎のネタでお馴染みなので、「プライミーバル」の古代の巨大虫と相まってコナー・テンプルがずっと森本サイダーに見えてしまっていた。

それに「Primeval」が「プライミーバル」と言う発音なのも気になった。
確かにそうなんだけれど、Amazon プライムビデオで見ているので「Prime」が「プライム」なので「Primeval」なら「プライムバル」じゃないのとオープニング・クレジットで毎回思ってしまっていた。

シーズン1の最終話は見事にクリフハンガーで、シーズン2も似た様な感じだと微妙な気はするけれど、話数が少ないので見やすいという所で結構見れてしまいます。
 
 
関連:プライミーバル シリーズ2
   プライミーバル シリーズ3
   プライミーバル シリーズ4
   プライミーバル シリーズ5
   プライミーバル・ニューワールド(ジュラシック・ニューワールド)

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