ゴー!ゴー!若大将

2014年12月28日 日曜日

岩内克己監督、加山雄三主演の1967年の映画「ゴー!ゴー!若大将」。
若大将シリーズ11作目。

今回の若大将は陸上部。でも、青大将の事故で替わりに自動車部のレースの運転手となる。もちろん澄子さんとの恋愛が中心に進む。

シリーズどれもほぼ一緒の若大将シリーズだけれど、今までの中では話が余りあっちゃこっちゃ行かず、恋愛もほぼ若大将と澄子さんに絞っているので見やすいし、一番おもしろかった。
恋愛は毎度の澄子さんの不用心さで登場から襲われているのには笑ったけれど、それを助けた若大将は澄子さんをデートに誘い、自分の家に読んで父親とおばあちゃんに紹介しようという所まで行き、今までのモテるので優柔不断に澄子さんほったらかしな若大将からは抜けて、随分積極的になった。青大将からの「澄子さんを諦めてくれ」の申し入れもきっぱりと断っていたし。しかし、毎度のしょうもない勘違いで澄子さんが離れて行くのはお決まりであり、普通に言い訳もしないのは最後の場面に澄子さんを持って行くだけの展開は変わらず。京奴が田能久に来ての勘違いは結構コメディしていておもしろい場面ではあったけれど。

それに部活は、これまでのシリーズでもあった、本来の部以外から助けを呼ばれてしょうがなく違う部の助太刀に行くという二度手間の様な設定も今回もで、何で初めから自動車部にして、最後も別の自動車レースで締めればいいのに…と思う不思議な設定がある。本来の部も「日本一の若大将」でマラソン部だったのに、今回は陸上部で駅伝を走っていて、ほぼ同じ様な部活にする意味も分からない。
ただ、中盤の自動車部でのラリーのほぼロードムービー場面は若大将と毎度マネージャーの江口の珍道中で、江口が間違えまくってのコメディもあり、踏切で後ろからトラックに押し出される「激突!」的なサスペンスもあり、結構おもしろかった。今までのシリーズの中でもちょっと異色な場面だし、最後の跳ねない駅伝よりも全然良い。しかし、レースは関西地方から中部地方を周り、各地の名所観光地を回るのにその場面が映るのはほんの一瞬だけで、何の観光案内なのかさっぱり分からない。

今まで本当に脇役でそれ程目立たない存在だったマネージャーの江口が、今回はラリーのナビゲーターをしていた事もあり、目立っていた。青大将の方が出番が少なく、今回は完全に江口が助演。それに今まで若大将の妹の事が好きな雰囲気がちょこっとだけ描かれて来たけれど、今回は若大将に会いに来た風で実は妹に会いに来ていて、若大将も二人を近付けようとしていて、江口も少しだけ前進はしている。
今回の澄子さんは、ガソリンスタンドで働く修理工という役で、多分当時は珍しかった女性修理工にしていて若大将が自動車レースに出るのだから、何かレースや自動車整備に関係して来るだろう…と思っていたのに、一切修理工としての話は無し。単に自動車関連でまとめたというだけの酷い設定。

今回の加山雄三は、もう30歳で、何時も以上に老けて見えた。流石に大学生は無いだろう…と言う事で、約半年後の次作「リオの若大将」では、やっと大学卒業となるんだけれど、それも遅いよなぁ。

今回物凄く気になったのは、最後の駅伝は元日だと思うけれど、田能久に置いてある鏡餅の上に乗せたミカンの色が青かった事。江戸文化ではミカンは青色なの?多分違うよね。何で?

この映画、大体今までの構成とほぼ同じだし、今までにした長距離走が最後の盛り上げの場面だったり、「レッツゴー!若大将」があったのに似た様な「ゴー!ゴー!若大将」と題名を付けたりと、まあ何時も通りの駄目な部分もあるけれど、若大将と澄子さんに絞った恋愛話中心ではっきりと見せる所を分からせていたし、中盤の自動車ラリーのロードムービー部分もおもしろかったしで、多分若大将シリーズの中では一番じゃないかな?と思う。

☆☆☆★★
 
 
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