ハワイの若大将

2014年12月22日 月曜日

福田純監督、加山雄三主演の1963年の映画「ハワイの若大将」。
若大将シリーズ四作目。

田沼雄一はテスト中に青大将に回答を見せた為に二人揃って停学になってしまう。その処分に怒った青大将の父親は青大将を大学を辞めさせ、ハワイの大学に編入させようとする。しかし、青大将は大学編入試験でもカンニングし大学に行けず、ハワイで遊びほうけていた。青大将が田沼雄一の答案を見た事を知った青大将の父親は、田沼雄一にハワイから青大将を連れ戻して欲しいと頼み、登場人物達がハワイに勢揃い。日本で偶然知り合った中里澄子と田沼雄一の恋愛話がハワイで展開される。

この時代の日本映画のシリーズモノで良くある「主人公はほぼ同じ設定で、出て来る登場人物も前作とほぼ一緒の役者なのに、前作で描かれた事を無しにして周りの登場人物達は別設定で、似た様な話を展開する」というのが今回も。
今回、加山雄三はヨット部。ハワイに行くからヨット部かと思ったけれど、ハワイではあんまりヨットは関係無い。それに「ハワイの若大将」だけれど40分程で日本に戻って来るし、別にハワイに行かずとも良い、これまでとほとんど同じ展開。偶然加山雄三と星由里子が出会い、田中邦衛が加山雄三に絡んで来て、田中邦衛は星由里子の事が好きだけれど星由里子は加山雄三の事が好きで、加山雄三はやたらと女性にモテて星由里子に気を持たせ過ぎて星由里子がいじける等々、これまでと同じ恋愛話の展開。今までの話に「ヨット」と「ハワイ」という豪華さを入れ込んだだけ。入れ込んだだけなので、ハワイで無くとも良い話。
今回酷いのは、舞台をハワイにした事で日本で会った人達が皆偶然ハワイに集合し、偶然加山雄三と出会ってしまうという都合の良さしかない脚本。もう「今回はハワイに行きます!」という企画先行でしかないない。

毎度人の良い田沼雄一だけど、今回はやたらと自分勝手で揉め事しか持ち込まない青大将の面倒を見て、何でそこまでしてこんな面倒臭い青大将の世話をする意味が分からない。今まで青大将は加山雄三のライバルの嫌な奴だけだったのが、変に加山雄三の友達として近付けた分だけ、ただ邪魔臭い奴にしかなっていないのに、加山雄三が仲良くしているのが違和感ばかり。
星由里子は毎度毎度可愛いけれど、何でか知らないけれど加山雄三に惚れ、勝手に嫌いになって結局最後二人はくっ付くのだからアホの子に思えて来る。
あと気になったのは、このシリーズで毎回部活動のマネージャーを演じている江原達怡が登場せず、替わりに二瓶正也がマネージャーを演じている事。江原達怡が実際に泳げなかったかららしいけれど、そんな事でシリーズなのに別の役者に変わるモンなんだ。大分適当。

1963年という今から50年も前の映画なので東京が郊外の住宅地や地方都市にしか見えないのはあったけれど、ハワイも50年前なので「モヤモヤさまぁ?ず2」で毎年見る様な今のハワイとの景色の違いにびっくり。相当観光都市化されたたんだなぁ。

今回はハワイという、当時の海外旅行がまだまだな時代の憧れの土地として、憧れな旅行と観光映画的な意味合いは分かるけれど、毎度同じ役者が一から似た様な展開を再び、三度四度と繰り広げて行くこのシリーズを見て行く度に、渡り鳥シリーズでも感じた「続編作る意味あるの?」という疑問ばかり。同じ役者が同じ役を演じているのに並行世界的同じ内容の続編を当時の観客は何を期待して見ていたのだろうか?「ハワイに行くんだ!」で映画としておもしろかったのだろうか?

☆☆★★★
 
 
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