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トゥームレイダー

2014年08月28日 木曜日

サイモン・ウェスト監督、アンジェリーナ・ジョリー主演の2001年の映画「トゥームレイダー(Lara Croft:Tomb Raider)」。
コンピューターゲーム「トゥームレイダー」が原作。

惑星直列が起こり始めた時、ララ・クラフトは自宅で隠された時計を見つける。それは数年前に行方不明になったままの父親が残した時計であり、驚異の力へ辿り着く為の道標だった。

原作のゲームのララ・クラフトの造形が、この映画のヒットよってこの映画に引っ張られてアンジェリーナ・ジョリーっぽくなったと言われている映画。
確かに雰囲気や、何よりアンジェリーナ・ジョリーのララ・クラフトが物凄く良くゲームのララ・クラフトを実写化した上手さがあるけれど、話はゲームというよりも安っぽい漫画並みで非常にしょうも無い。似た感じの映画でも、インディアナ・ジョーンズの映画シリーズは徐々に物事の説明を出して行く事によって見ている方に理解と嘘の真実味を持たせていたのに、この映画はその後特に話に関わっても来ない惑星直列が引き金になったり、突然五千年前の古代文明が時を操る力を持ち、その鍵を地球の両極に隠したとか説明し始めて、見ていても理解に苦しむファンタジーだし、その嘘もぶっ飛び過ぎていて全くの絵空事で話しに入って行けない事甚だしく、見ている方を置いてけ堀にし勝手に進んで行くだけ。古代遺跡の仕掛けや技術も製作陣がやりたい事をしているだけなので本物らしさは一切無く、「ファンタジーだから…」と言ってもそれが言い訳にもならない程の馬鹿馬鹿しさ。危険な遊園地の仕掛けとか、それこそ舞台装置にしか見えないし。子供がワーワー言って見るには丁度の映画だけれど、大人が熱中出来るモンでもない。
始まって直ぐ、遺跡風の訓練室で動き回り過ぎる、如何にもなCGのロボットと撃ち合いって何の訓練だ?と思ったら、次の場面はアンジェリーナ・ジョリーのシャワー場面で、要はアンジェリーナ・ジョリーを見せるだけで「ああ、そういう映画ね…」って盛り下がってしまうし。
それにララ・クラフトにしろ、敵方にしろ、遺跡を壊したくてウズウズしているのが頂けない。まだインディアナ・ジョーンズは、考古学者で遺跡は壊したくないけれど壊れちゃった…なのに、ララ・クラフトは兎に角銃をぷっぱなしたくて仕方ないので遺跡を壊しまくりなので、ララ・クラフトが悪党にしか見えない。そもそもララ・クラフトが盗掘しているのって、何が目的かがさっぱり分からない。考古学に興味はなさそうだし、父親を探す為でもなさそうだし、父親の職業を引き継いで興味が出た感じでもないし。父親が考古学者で、その良いとこのお嬢さんが金持っているから暇つぶしにしている風にしか見えない。
終始脚本家の独り善がりばかりで観客に対する説明が不足していて、「これ何?」とか「何で?」「敵は何が目的なの?」とかずっと疑問ばかり。最後にダニエル・クレイグにナイフが刺さって死んでしまうけれど、それを救う為に!の一連の流れって、それまでのアンジェリーナ・ジョリーとダニエル・クレイグの関係性がほとんど描かれずに来ての行き成りなので、単に「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」したかっただけじゃん。それもやっぱり劣化版になっているという…。

しかし、アクションは結構良く、ゴムで飛び跳ねたりする場面の銃撃戦を中々良く見せるけれど、普通の会話場面になると急に退屈になってしまう位アクション以外は見る所も無い。それにアクション場面となる自宅や古代遺跡はスタジオに大型セット組み込みました!と言われんでも分かってしまう位の作り物感しかないセットも白ける所。見せ場が一番安っぽいって凄い問題。

役者に関しては、今見ると色々とグッチャグチャになる。アンジェリーナ・ジョリーとジョン・ヴォイト親子が親子役を演じていて「何してんの?」は当時からだろうけれど、敵役にダニエル・クレイグが出ていて「ララ・クラフト vs ジェームズ・ボンド」なのが変な感じ。しかもダニエル・クレイグはまだ若いので、この後の007の感じが無い優男風なのも変な感じ。
あと、アンジェリーナ・ジョリーの胸の形がどうにも変な感じがするのだけれど、あれって何か入れているんだろうか?

扱っているネタとしては、惑星直列って一時期流行ってオカルトネタで持てはやされたけれど、何で古代遺跡を冒険する映画ってオカルトネタばかり扱うのだろうか?ゲームの映画化なんだから、ゲームみたいに古代の秘宝と超技術で話作ればいいのに。

この映画で一番良い場面は、自宅を襲撃された翌る朝、皆で瓦礫やらを片付けている場面。こういうちょっとした事後を見せるのは好き。
古代遺跡での六本手の仏像って、「シンドバッド黄金の航海」のレイ・ハリーハウゼンによるカーリーのストップモーション・アニメーションへのオマージュなんだろうけれど、これが大した見せ場でもないし、ただの劣化CG。「シンドバッド黄金の航海」の方が今見ても全然興奮する。

この映画、ゲームからの映画化とは言え、話が好き勝手なファンタジーで、全然付いて行けず。映像的な見せ場を求め過ぎて、それに合わせた為に話がぶっ飛び過ぎていて、扱っているオカルトのトンデモネタ以上にトンデモな話。脚本家のアホさ加減が出まくってしまっている。こんな酷い脚本誰が書いたんだ?と思ったら、story以外にもscreenplayも複数いて、どんだけポンコツが集まった上に、これで行こうと思った監督はどんだけポンコツなんだと…。この監督のサイモン・ウェストって、「ストレンジャー・コール」とか、「ゲットバック」とか、見事に微妙と言うか、アレな映画しか撮ってないな…。
見る所と言えば、アンジェリーナ・ジョリーのララ・クラフトであり、ララ・クラフトの胸なんだろうけれど、その胸の形がどうにも気になる形の悪さでそこばかり気になった。

☆★★★★
 
 
関連:トゥームレイダー2

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