ストレンジャー・コール

2012年06月22日 金曜日

夕暮れにベルが鳴る」のリメイク映画「ストレンジャー・コール(When a Stranger Calls)」。

ベビーシッターをしていたら無言電話がかかって来、何だか不気味…と言うお話。
いたってベタなスリラー。不気味な音楽で盛り上げ、急に止み、誰かいるんじゃないかと思わせる思わせ振りなカットで「何かあるぞ…。」で引っ張って、「何も無い…。」で引っ張りまくる。ベビーシッターを始めたらそれ以降は、主人公の女の子が見知らぬ広い屋敷で不安になって、風の音や物音で一時間位引っ張るのだから、ある意味凄い。これだけの引っ張りなのだから、何かしらの意外な展開や結末が待っていると思いきや、非常に真っ直ぐ、弩直球の展開と幕引き。話は真剣に見ていると何か損した様な気分に…。
演出も、ベビーシッター先の家に行くと初めに飼われている黒猫に出会うってベタ過ぎと言うか、古典過ぎて逆に何かの伏線かと思ったら、本当に不吉の象徴というだけで、行き成り飛び出して来ての驚かしも。

主人公の女学生を演じているカミーラ・ベルは眉毛がくっきり。髪の毛は茶色なのに、眉毛は黒でくっきり太眉毛。カミーラ・ベルの緊張の顔ばかりで、カミーラ・ベルを見る為の映画なのかと思って来る。

家にいて、誰もいない部屋や二階から物音が聞こえ、恐る恐る確かめに行き、当然誰もいないというあるあるを、一時間半かけて映画にした様な映画。ホラー映画やサスペンス映画の怖さのハッタリ演出だけで一本の映画を作った映画。2006年に、今更こんな映画を見せられても、真面目な人がこれまでのスリラー映画を勉強して作った習作の様にしか感じない。

☆★★★★

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