レイダース/失われたアーク《聖櫃》

2012年01月13日 金曜日

ハリソン・フォードと言えば、映画史に必ず残るであろう映画に次々と出演、そして映画史に残るであろう三大人物を一人で演じた俳優でもある。「スター・ウォーズ」のハン・ソロ、「ブレードランナー」のリック・デッカード、そして「インディ・ジョーンズ」 シリーズのインディアナ・ジョーンズ。そのシリーズ第一作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》(Raiders of the Lost Ark)」。

全編に溢れる、男の子心を揺さぶりまくるワクワク感は半端無い。後の映画だけでなく、様々な物語やキャラクターに影響を与えまくった、楽しさの要素満載で、楽し過ぎる映画。
始まりの黄金の像のすり替えや、大玉転がし、踏んだら飛び出す仕掛け、宝探しの仕掛け、蛇だらけの部屋、敵はナチスでオカルト要素等々も、冒険映画としてこれでもかの要素満載。

更にこの頃のハリソン・フォードは作品的にも役柄的にも恵まれまくっていて、インディアナをノリノリで演じ、最高に良い。壁に映し出される影だけでインディアナ・ジョーンズと分かり、それでゾクゾクするなんてこんな人物はなかなか出来上がらない。
監督のスティーヴン・スピルバーグも乗っていて、展開も編集も小気味が良いし、盛り上げ方も上手いし、最後まで片時も目が離せないまま。
そしてジョン・ウィリアムズの印象的な、これを聞けば「インディ・ジョーンズ」 と分かる音楽も良い。音楽の使い方的には古い映画の劇伴っぽさも、映画の時代的な雰囲気と合わせていて良い。

何より、とにかく楽しんで見ればこんなに楽しい映画はないし、最高の冒険映画としてこれまでの映画やその後の映画に対する影響を見て取るのも一つだし、インディアナ・ジョーンズに惚れこむのも一興な映画。

見ていて思ったのは、最後の馬鹿でかい倉庫で行方知らずのまま終わるのは「Xファイル」に、初めの洞窟の落とし穴でジャンプしてギリギリ掴まるのは「ブレードランナー」の屋上でのジャンプに、くすんだ色の肩掛け鞄で奔走するのは「24」のジャック・バウアーに行ったのかなぁと。あと、シリーズモノなのに一作目から以下の続編で題名が全然違うのも珍しい。

☆☆☆☆★

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