インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

2012年01月15日 日曜日

インディ・ジョーンズシリーズも続けて、この時は本来ならまとめ的な作品として、最終話だったからの題名だった「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(Indiana Jones and the Last Crusade)」。

二作目の「魔宮の伝説」が一作目よりも興行収入が落ちた事もあってか、三作目はお宝探しと謎解きと冒険のインディアナ・ジョーンズに戻り、そのワクワク感、楽しさが爆発している。
父親が出て来る事もあって過去のインディアナの事が色々とほじくり返されるし、一作目の登場人物達も活躍、謎解きからのヨーロッパ飛び回る脱出、バイクチェイス、空戦有りの連続活劇、そして謎解きに終わる一瞬たりとも目を離させない様な本当に良く出来た構成。アクションは今まで以上のインディアナの活躍で、まさに探検版007。だから、父親は初代ジェームズ・ボンド、ショーン・コネリー。ショーン・コネリーはとぼけまくりで、アクションではなく、喋りと人物の見せ場たっぷり。心配ばかりかけられて呆れるハリソン・フォードとの旅路は楽しい。息子が心配かけられるばかりの親子関係が最後の動機になっていたりと、人物設定も活かしている。一作目に出て来たサラーに加え、インディアナの上司のマーカスを演じるデンホルム・エリオットが物凄く良い。一作目は少し登場の脇役だったけれど、今作はショーン・コネリー以上のコメディー担当。初めは理知的な教授だったはずが、最後の方はボケまくりの壊れまくりで、危険な匂いさえ。この「最後の聖戦」の何が良いかって、活躍するのがおっさんやおじいちゃんばかりな事。今までの子供の活躍だの、ベタなロマンス的部分も少な目にした事がこの映画の楽しさを上げている。ロマンスも実はどうしようもない似た物親子の笑いの振りでしかないし。更に、本来なら嫌悪と恐怖のナチスも笑いに変えてしまい、今回のくすぐりの演出は見事にはまっている。

この「最後の聖戦」は、制作陣や役者も乗りに乗っている感じがしてツボ押しまくりで非常に良く出来ているし、お宝探しの冒険モノ映画としてもワクワク感、爽快感満載で非常に素晴らしいし、シリーズ最高傑作だと思う。
 
 
近頃、最近インディ・ジョーンズシリーズ最終話となってしまった「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を地上波でしていたので、見た事無いので見ようかと思ったけれど、地上波だと編集は入りまくりだし、吹き替えだし…と思ってやめて置いた。ちょっと見てみたら、ハリソン・フォードの声が内田直哉だったので残念感とやっちゃた感で一杯。内田直哉は上手いし個性の強い声優で良いし、好きだけれど、流石におじいちゃんインディアナ・ジョーンズではないだろうと。やっぱり村井国夫じゃあなきゃ。

☆☆☆☆☆

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