S・セガール劇場(TRUE JUSTICE)

2015年10月20日 火曜日

2015年の2015年7月から9月の三ヶ月の間で新たに地上波で始まったので見始めた中の一つ、スティーヴン・セガール製作・脚本・主演のテレビドラマ「TRUE JUSTICE」。
2011年から放送され、シーズン1・2とも13話ずつの全26話。
アメリカでの製作なんだけれど、一番初めに放送されたのがスペインで、日本のテレビ地上波では「S・セガール劇場」と題して、CSでは「沈黙の宿命 TRUE JUSTICE」と題して放送された何とも変な経緯を辿っている。

シアトル警察内の特別捜査課(SIU)の捜査員達の日々の活躍を描く。

このドラマが始まった事を知らないままで、気付いたら放送していた。スティーヴン・セガールの映画はそんなにおもしろくもないのに、何でかテレビで放送していたら義務の様に見てしまっているので、「へ~。ドラマにまで手を染めているんだ。」と思って、3・4話辺りの途中からだったけれどどんなモノかと思い見てみた。

話は刑事達が事件を捜査し、犯人を捕まえるのを描くと言う、近年のドラマとしては特に目新しさや特色も面白味も無く、今まであったスティーヴン・セガール映画から「とにかく皆殺し」の残虐性を引き、話を薄めて引き伸ばした様な感じのドラマ。

以前のスティーヴン・セガールはアクションも自分でこなし、動きまくり、腕を動かしまくって結構おもしろいアクション俳優だったのに、1990年代頃からはブクブクと太り出し、動きもせずにただ手をバタつかせて、編集で短く切って誤魔化してばかりいる省エネアクションになり、しかも周りの脇役が主役の様な程話がそちらばかりでスティーヴン・セガールが脇役程度にしか登場しない映画も多くなっていて、どうしようもない似た様な映画、もしくはビデオ映画ばかりを粗製濫造して小銭を稼いでいる様な印象しかなかった分、このドラマはむしろピッタリ。
スティーヴン・セガールは自ら動き回っての捜査を余りせず、チームのボスとして部下に指示を出してどっしりと椅子に腰かけ、犯罪者を痛めつける段になると登場して自分は傷付かずに相手をボコボコにするだけという近年の省エネアクションばかりの映画の極め付けみたいな役柄でも、連続ドラマの群像劇なので部下達が活躍してそれが見せ場になってスティーヴン・セガールの省エネ俳優っぷりはそれ程気にならないし、毎回派手さを求めて挟み込んでいるけれどそれ程は盛り上がらない銃撃戦や、スティーヴン・セガールのアクションも程々に出て来ても、連続ドラマの配分としては問題にはならず見れるし。
ただ、銃撃戦では誰が何処で銃を撃ち、何処に弾が当たっているのかという事が分かり難い様なカット割りをしていたり、アクション場面も迫力を出したいのは分かるけれど、手持ちカメラでブレを出している映像を更に短く割って繋いでいるので、まあ見難い。「今、誰が何した!?」と戸惑う様なアクションになってしまっている。

内容は、それこそ今でのスティーヴン・セガール映画での既視感ばかり。
悪い犯罪者がいるのでスティーヴン・セガールのチームが捜査と言うの名の脅しや強行突入で容疑者をボコボコにして終わるという、「だから、どうした!?」な展開が毎回続く。

そんな、如何にもなスティーヴン・セガール映画的な要素があり、昔からのスティーヴン・セガールの日本等の東洋志向で役がガッチリ固められていたり、スティーヴン・セガールがギター好きらしいのでむやみやたらにスティーヴン・セガールがギターを弾く場面が出て来る。「事件を幾つも抱えていて忙しい!」と言っていたり、部下達が外で走り回っているのに、自分のオフィスで呑気ギターを弾く場面をわざわざ入れたりと、自分で製作から脚本・主演まで、何から何まで好き放題出来る環境で好きな事している感じ。
このドラマではスティーヴン・セガールの日本嗜好が行き切っていて、スティーヴン・セガール演じるイライジャ・ケインの父親は在日米兵で日本人と結婚し、その母親である結婚相手は武士の家系だそうで、母親の父親である祖父が剣士らしく剣術を教えたという時代劇みたいな設定。しかも、そのイライジャ・ケインはアメリカに来て政府の秘密工作員で世界中で暗殺していたというやり過ぎな設定まで出て来る。もう、「はいはい。凄いねぇ~、カッコ良いねぇ~」。

それと気になるのはスティーヴン・セガールの役名イライジャ・ケイン。ケインと言えば、「CSI:マイアミ」のホレイショ・ケイン。このドラマのスティーヴン・セガールも「CSI:マイアミ」のホレイショ・ケインも、大体毎回部下達に指示だけしてどっか行き、脅しと実力行使が役割で、部下達が一生懸命捜査していても最終的にボスが美味しい所を持って行って、「俺って、犯罪を憎み弱きを助ける良い人でカッコ良いだろ~?」という所にしか収まらないけれど、だから同姓にしたのだろうか?

スティーヴン・セガールの部下役で、わたしの中では「ワンス・アポン・ア・タイム」のルビー(赤ずきん)役よりも、あのジョシュ・ホロウェイマーグ・ヘルゲンバーガーと言った有名所を集めて話題性タップリに作られたのに、思いっ切り中途半端な所の1シーズンだけで打ち切られた「サイバー諜報員~インテリジェンス~」のライリー・ニール役でお馴染みのミーガン・オリーが出ていた。
その他の部下達も役は結構立っているのに話が大しておもしろくないので目立って来ず、結局スティーヴン・セガールが持って行ってしまっている。

それに謎なのが、この警察署の検死官役でジョージ・タケイが出て来るのだけれど、てっきり「CSI」みたいに検死官とのやり取りも見所の一つになるのでこの役にジョージ・タケイを配役したのかと思ったら、ジョージ・タケイは二話位登場して、後は一切出て来ず。何でジョージ・タケイが出て来たのかが分からない。このドラマでは、ヤクザだの、スティーヴン・セガールが日本人とのハーフだのとスティーヴン・セガールの日本趣味をやたらと押し出している一環だからなんだろうか?

このドラマ、途中から見たからか、シーズンと引っ張る様な軸となる話はあるんだろうか?と疑問。見ている限りではその日の事件に対応しているだけで連続ドラマにしたおもしろさがあんまり無い。まさにスティーヴン・セガール映画をドラマでやった以上の見所が無く、このドラマ全26話を見るくらいなら、スティーヴン・セガール映画を2・3作見れば良い様な気がして来た。
このドラマも結局は早い段階からゲームをしながらの流し見か流し見ていないかの様な状態。

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