「ブラタモリ」がやっと終わった

2024年03月26日 火曜日

「ブラタモリ」は結構初期から見ていて、その時はおもしろくて毎回録画して、録画をBD-Rに焼いていた位。
その後も見続けたけれど何時頃からか何かおもしろくなく感じ始めて、最近は録画はあるけれど見ないままで何回も残っていたり、ご飯を食べながら見ていてもご飯を食べ終わる20~30分位で集中力が切れ、それ以降は流し見か早送りになっていたりした。
別に見るのを止めればいいだけではあるのだけれど、初期から録画を保存し続けている番組なので完全に惰性ではあるけれど最後まで見なくてはいけないという変な義務感と、食事の時に見る物が他に大して無いからという理由で見ていた。
そんな感じだったのでタモリの年齢も考えるとそろそろ終わりも近いだろうから早く終わらないかなぁ…とは思っていた。

何でおもしろくなくなったのかと思い返すと、元々「ブラタモリ」って「タモリ倶楽部」でやっていた古地図を見ながら現在の町を歩くのの更に詳しい版といった感じで、東京の町を古地図を見ながら歩いて行くのが何だかマニアックでおもしろく、わたしは東京に住んだ事も無いし、東京に行った事も数回なのに東京の細かい街歩きがおもしろくてはまってしまった。
しかし、「森田一義アワー 笑っていいとも!」が終わり、タモリの撮影日程が取れる様になって新シリーズとなって日本各地に出かけ始め、これは初めは目新しさでおもしろくはあったものの、その目新しさが段々と無くなって来ると日本各地のマニアック観光地紹介みたいに思えて来て、今までやっていた東京の普通の町の実はの顔からの方向転換が徐々に微妙に思えて来てしまった。
東京の町の細かさも日本各地の観光地の細かさもどっちもどうでもいい話と言えばどうでもいいんだけれど、何だか日本各地の観光地の方はつまらなく思えて来て、たまに東京の町をする回だと急におもしろく思えてしまった。
タモリが面白がって東京の町や坂を歩くからおもしろいんだと思うのだけれど、その町の観光資源掘り返しにやる気満々感を感じてしまうから段々とおもしろくなく感じてしまったのかなぁ。

最終回の前の回が正倉院で、最早『街歩きの達人・タモリさんが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」』でもなくなっていて、いよいよネタ切れで末期なんだろうなぁ…とも思ってしまったし。

それに徐々に「ブラタモリ」の胡散臭さも感じて来て、何時の回だったか、「この町は~で、だからこの特産品は日本全体で収穫高一位なんです!」と言う話が出て来たのだけれど、この日本一位で出した情報が何故か数年前の時のランキングだったのが気になり、何で最近の二・三年前ではなくて数年前の微妙に古い情報なんだろうと思って調べてみたら、そこから数年後の二・三年前のランキングではその町が二位三位とかになっていて、一位はその周辺の別の町だったので言いたい結論に辿り着かなくなってしまい、先に結論ありきなので一位じゃないといけない古い情報を使っていたのが分かってしまい、「ブラタモリ」の情報って基本疑った方がいいよなぁ…と思い始めてしまった。

一番酷かったのがしまなみ海道の回で、その回では村上水軍を扱っていて、だけれど番組では村上水軍ではなく村上海賊と言っていて、わたしは何かで習ったのか昔からずっと村上水軍だと思っていたので村上海賊と言うのに物凄い違和感で、まず「何時から水軍から海賊が一般的になったの?」と疑問ばかりだった所に、「村上海賊は海賊ではなかった!」という話になり、こうなると本末転倒感が過ぎて一気に見る気が失せてしまった。

他にも音関係もうざくなった理由の一つ。
それまでナレーションは本職の声優である戸田恵子だったのに、日本各地に出始めたシリーズから草彅剛になり、当時何で本職の声優からジャニーズ?と力関係によるゴリ押しを感じて大分拒否感があり、その草彅剛は声が覇気が無いのはそもそもなんだけれど、回によっては声がガッサガサだったり、完全に鼻声だったりする事が度々あり、プロのナレーターとしては終わっていて、さっさと交代しないかなぁ…とずっと思っていた。
もう最後の方はナレーションによる説明部分になると早送りしていた。

それに音楽の使い方も何時からかうざくなり、やたら壮大とか、ここは感動する所ですよ的な音楽の使い方をしていて、他のバラエティ番組では感じないのに「ブラタモリ」では音楽がうるさい。音楽うざいと感じてしまっていた。

それに何時頃からかスタッフがやたらと笑う様になり、タモリが大して面白い事も言っていないのにスタッフ爆笑とか、民放のバラエティ番組でのスタッフの大きなわざとらしい笑い声と同じ事していて非常に不快だった。
特に最近やたらとタモリが少々程度の駄洒落を言ってスタッフ爆笑という場面が多く使われていたけれど、ずっとこれいる?と思っていた。
まだ最初の頃ってこんなやり取りあったっけ?と思ったのだけれど、こういう場面を入れないといけない位ネタが薄くて取れ高足りないのかと思ってしまったし、こういう場面が多かったりして間延びしているなぁと思うと大体次回に続くの前後編の事が多かったし。

あと、その土地に詳しい人がやたらと立ち替わり入れ替わりで出て来るのもうざくなっていた。
これって見ている方からしたら一人詳しい人がいれば良いだけだし、その人の趣味とか本当にどうでもいいし、何人も別の人が出て来るのって向こうの都合だけなんだろうな。

もうつまらなく感じてしまい、回によっては何度も早送りしていたので、やっと「ブラタモリ」が終わったという感じ。
タモリの年齢的体力的にも番組的にも日本各地の観光地紹介は止めて、元の東京のマニアックな町歩きに戻って四季毎位で放送して欲しいかな。

DOOM

2024年03月25日 月曜日

アンジェイ・バートコウィアク監督、ザ・ロック主演の2005年のアメリカ・イギリス・チェコ・ドイツ共同制作映画「DOOM(DOOM)」

2026年に地球で火星の古代都市へと一瞬で移動出来るポータルが発見されアークとして活用され始めた。
20年後、ユニオン・エアロスペース・コーポレーションが火星で研究施設を運営していたが、その施設から海兵隊に救助要請が送られ、八人の海兵隊員が火星へと向かった。

わたしは「Doom」はセガサターンで「1・2」がカップリングになったのをして、多分それがFPS初体験のゲームだったはずで「Doom」は結構思い入れがある方。
その後のDoomシリーズはしておらず、「1・2」の知識でこの映画を見てみたらゲームとは大分違う感じで、セットとか敵とかの雰囲気的にどうやら2004年に発売された「Doom 3」を基にした映画になっているよう。
その映画は全体的には良く言えば王道。悪く言うと在り来たりな限定された空間での謎生物対人間モノでそんなにおもしろくはないのだけれど、終盤での展開とか演出が何かおもしろくて最後までそれ程退屈もしなかったし結構おもしろい気がした。

一番初めで火星まで行って一気に話を進めて、ここら辺の展開の早さは良かったけれど、序盤は施設の通路や部屋とか坑道とかを移動しては何かがいる!?の展開が結構長く、敵が出て来ても造形が微妙だし、敵は銃の弾数発で死んでしまうのに人側があっさりやられ過ぎで盛り上がりには欠けていた。
ただ、この感じって如何にもホラーFPSの序盤の感じだし、セットもFPSっぽくて、ホラーFPSとしてみるとそんなに悪くは無い感じで見ていた。

で、終盤になり、色々と急に方向転換するおもしろさでちょっと笑ってしまった。
これまでずっと部隊のリーダーでこの映画の主役だと思っていたザ・ロック演じるサージが「誰に感染しているのか分からず、地球に広がると危険だから研究員はとにかく皆殺しにしろ!」と言い出して悪役化し出し、初めは一人の隊員でちょっと設定がある脇役だと思っていたカール・アーバン演じるジョン・グリムが正義のヒーローとなり主役化して、終盤で主役の交代劇が起こった。
この当時の知名度的にもこの映画での扱われ方としてもザ・ロックの映画かと思いきや、最後に主役が敵になってしまう展開はおもしろかったし、この展開は好き。
しかも、サージは感染してパワーアップし、ジョン・グリムも遺伝子打たれて超人化して、ハリウッドのアクション映画でのお決まりの最後の主役と悪役の殴り合いはスーパーヒーローのアクションみたいな素早さや吹っ飛び具合になって、結局「Doom」関係無くザ・ロック対カール・アーバンのアクションモノの印象で終わってしまうおもしろさ。

更に、ジョン・グリムが瀕死の重傷となり、それを救う為に遺伝子打たれて意識を取り戻すと何故かそこからFPS視点。映画だとPOV(Point of View)ショットになり、通路を進んで角を曲がると敵がいるので銃で撃つとか、横から敵が急に現れて殴り飛ばすとか、本当にFPSのゲームをやり始める。
これは流石に今までの結構深刻な流れをぶった切って悪ふざけを始めてしまったので笑ってしまった。
おもしろかったのだけれど当時の技術だからか予算なのか、この一連のFPS場面は安っぽい感じがあり、きっちりカメラを振って敵が現れて倒すの繰り返しがぎこちない感じだし、全体的に映像が前に寄っていると言うか視野角が狭い感じがして、折角の悪乗りFPS場面の迫力が削がれていた感じがしてしまった。

途中でサージが研究施設で開発された新型のエネルギー武器でゲームでお馴染み「BFG(Bio Force Gun)」を手に入れてワクワク感を出すんだけれど試し撃ち位でほぼ活躍や見せ場が無く、出すならちゃんと派手な見せ場が欲しかったし無駄に使っている感じが勿体無かった。

ドウェイン・ジョンソンと言えば今ではハリウッドのトップスターになり、出る映画は物凄い予算の超大作の常連の感じだけれど、俳優初期はこんなB級感溢れる映画の主役だったのねで見れそうで、多分WWEのレスラー名義と同じザ・ロックはこの映画まで?

この映画、「Doom」の映画化とか、ザ・ロックやカール・アーバンが出ているとかおもしろくなりそうな要素はあるのに微妙なよくあるB級サスペンスホラーになってしまった感じで色々と勿体無い。
「Doom 3」じゃなくて最初の「Doom」とか、2010年代以降の「Doom」の方を基にしたら、地獄のポータルからモンスターがワラワラと出て来て、それを次々と撃ち殺して行く良い意味で馬鹿アクション映画になりそうで、それこそ今のドウェイン・ジョンソンで作り直したら無駄に大作の映画になっておもしろそうな気がしてしまった。

☆☆☆★★

アンダーワールド ブラッド・ウォーズ

2024年03月20日 水曜日

レン・ワイズマン原案・製作、アンナ・フォースター監督、ケイト・ベッキンセイル主演の2016年のアメリカ映画「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(Underworld: Blood Wars)」
シリーズ五作目。

長老達を殺した為にヴァンパイア一族からも狙われているヴァンパイアの処刑人セリーンは命を狙われている娘を自分さえも知らない場所に隠していた。
ライカン達をまとめたマリウスはヴァンパイア一族の元老院を倒す為、強い力を持つ血のセリーンの娘を探しており、居場所を知っているはずだとセリーンを追っていた。
元老院側はライカンから身を守る為に処刑人のセリーンの力を借りようと接触を図って来た。

三作目が千年以上前のヴァンパイア一族とライカン族の争いの大元を描いた話だったので、一・二作目の前編二部作からの四・五作目の後編二部作の完結編の様な最終作。

元々は三作目の配信が終わりそうだったので一作目から見始めて、一作目は結構おもしろかったんだけれどシリーズが進むに連れてドンドンと微妙になり、最終作のこの五作目は大分何だこれ…な映画だった。
今まで出して来なかった話を後出し後付けで次々と出して来るけど詳しく描かず、次々と先に進むのでまるで連続ドラマの総集編の様。

突然ヴァンパイア一族の元老院が出て来たけれど後付けなので、一作目や二作目で長老達が殺されたり復活したりの時は元老院は何してたの?全く役に立ってないじゃん…だし、前作での人間によるヴァンパイア掃討作戦の時も何してたの?とかも特に触れられもせず。
ライカンの方も前作でのライカンも掃討作戦で少数が地下で生き残っているだけだったはずが行き成りヴァンパイア一族を脅かす強大な勢力になっているけどこの説明も特に無く、色んな話が突然現れてしまっていて強引に今作用の設定に持って行っている感じばかり。
多分、前作が興行収入は良かったものの評判的には良くなかったので、前作の近未来感から一作目のゴシックなヴァンパイア一族と力で攻めようとするライカンの対立構図に強引に戻そうとしたからの前作からのぶった切りなのかなぁ。

前作からのぶった切りで言えば、前作は主人公セリーンとマイケルの間に出来た娘イヴを巡っての戦いで、今作でもライカンはイヴの血を狙っての戦いなのに、セリーンは娘を隠したと言うけれど何処に隠したのかは分かっていないと言う話になり、結局イヴは何処にいて何をしているのかとかはさっぱり分からず、争いの大元の張本人が一切出で来ないし説明も無いという訳の分からなさ。
前作だと何故なのかライカンは簡単にイヴの居場所が分かって直ぐ襲って来ていたけど、今回は全く分からないままとこっちも都合がいいし。

同じくマイケルも前作の最後の最後で逃げ出していた!で次回へ引っ張って終わったのにも関わらず、今作では初めから特に触れられもせず、最後になって実は殺されていました…で登場も無く終わりという余りにお座なりな結末にしてしまって、一作目からの大きな軸がこんな終わり方って酷過ぎる。
これはもしかして、一・二作目の監督でシリーズの製作者でもあるレン・ワイズマンが一作目が切っ掛けで一作目公開後の2004年にケイト・ベッキンセイルと結婚したものの2016年には離婚しているから、一作目からセリーンとマイケルを自分達に重ね合わせていたけどこの映画の時には蜜月は終わっていたのでこんな素っ気ない終わりにしたのかとうがってしまった。

セリーンのコルヴィナスから手に入れた超な力とか、セリーンのその力で甦ったデヴィッドもだし、ライカンの指導者マリウスも血によって新たな種っぽくなってはいるものの、それはだから無敵の強さなんです!の理由だけにしかなっていないし、聖なる世界って何?からの、そこを見ると瞬間移動の様な超速度で移動出来るようになるこれまた急な能力を足して来たりとか、各設定を活かした展開にする気も無い様で意味不明過ぎだし安っぽいしで非常にしょっぱい。

雰囲気は一作目の評判が良かった感じに戻して薄暗いゴシックな感じではあるけれど、ヴァンパイア一族の中に権力を狙って裏切り者がいるとか、ヴァンパイアとライカンで惹かれ合っている者がいるとか一作目の焼き直し感と言うか、使い回し感が強かったりしておもしろくはない。

一人のヴァンパイアはヴァンパイア一族内での権力を巡って身内殺しまでやっているのに、デヴィッドが長老の息子だと分かった瞬間に寝返ってしまい、最早いなくて影響力も無い長老の血統だと言うだけで何も権力も無いのに指導者になってしまうデヴィッドとかもついて行けないし、見ていると結局ヴァンパイアとライカンって何で戦っているの?と思ってしまう描きの薄さ、無さで終始乗って行けず仕舞い。

この映画、シリーズでずっとやって来たセリーンとマイケルの関係をぶん投げてしまったし、その二人の娘の話もぶん投げて、セリーンは強くてライカンをやっつけました…と言う、そんな事じゃあない結末やってしまった酷いシリーズ最終回だった。

☆★★★★
 
 
関連:アンダーワールド
   アンダーワールド: エボリューション
   アンダーワールド ビギンズ
   アンダーワールド 覚醒

アンダーワールド 覚醒

2024年03月14日 木曜日

レン・ワイズマン製作・脚本、モンス・モーリンドビョルン・スタイン監督、ケイト・ベッキンセイル主演の2012年のアメリカ映画「アンダーワールド 覚醒(Underworld: Awakening)」
シリーズ四作目。

ヴァンパイア一族の処刑人セリーンと、ライカンになってしまいセリーンに噛まれて新たな種へと変貌したマイケルはヴァンパイアとライカンから追われる身となり二人で逃げていたが、人間から攻撃を受けて捕まってしまった。
セリーンが目を覚ますと謎の研究所におり、そこから一人で脱出したが捕まってから既に十二年が経っている事が分かった。
セリーンは突然自分が見ている物ではない景色が見え、これはマイケルが見ている物だと感じたセリーンはマイケルを助け出そうと見えた景色を追い始める。
見えた物からマイケルに辿り着いたと思ったセリーンだったが、そこにいたのは見知らぬ少女だった。

元々は三作目「アンダーワールド ビギンズ」の配信が終わりそうだったので一作目から見始めて三作目まで見たのだけれど、じゃあついでにシリーズ最後までと思い見た四作目。
一作目は結構おもしろかったのに二作目「アンダーワールド: エボリューション」で既に微妙な感じで、三作目は一・二作で描いた事を更に一本の映画にしているだけだったので必要が無いと言えばない映画で、そこからの更なるこの続編は全くおもしろくはないと言う訳でもないけれど別におもしろくはない感じ。

話は三作目が千年以上前のヴァンパイア一族とライカン一族誕生後の戦いを描いた話だったので二作目のその後の続編なんだれど、この映画の舞台設定に持って行く為に今までに特に言及もしていなかった事を出す結構強引な事を初めからしている。
二作目で多分ヴァンパイア一族は滅亡し、ライカンも一作目でほぼ絶滅したと思っていたのに、この映画では世界中でライカンに感染した人間とヴァンパイアに噛まれて?ヴァンパイアになった人間が爆発的に増えてしまったので人間がヴァンパイアとライカンを徹底的にせん滅したという事になっている。
このヴァンパイアとライカンが一気に増えたと言う話を序盤に出して来たので、何故そうなったのか?を映画で詳しく描くのかなと思っていたら、そこはそういうモノだと言う事らしく詳しい説明は無し。
もうここで何故?どうして?で全然乗って行けず。

そこからセリーンがマイケルを助けなきゃ!というシリーズのこれまでの展開に行くのだけれど、これが二人の娘の話にすり替わり、マイケルがどうなったのかは終盤までどうにもならないままで、結局マイケルがどうなったのは描かないままで終わり。

娘の話も、目が覚めると急に大きな娘がいる事が分かったセリーンと娘の微妙な関係性を描くのかと思ったら、そこは少しで描きは物足りなさ過ぎ。

敵のライカン達も、娘を研究していた人間が実はライカンだったと実はの展開を見せてはいたけれど、このライカン達は娘を使ってより強くなる事が目的ってまだ一作目のルシアン一派ならヴァンパイアと戦う為にで分かりはするけれど、人間からライカンになってしまった人達なら意味がよく分からない。
強くなって復讐ではなく人類皆ライカン化を目指すならまだ分かるけれど、ライカンになってしまった人を殺した人間に対する復讐でも皆元々は人間だったから、そこら辺の複雑な感情は無いのか?とかやっぱり描きが少な過ぎ。
これまでの三作だと主人公セリーンがヴァンパイアなのにライカンの方の描きが多くてどんどん前に出て来て、三作目は主人公がライカンになりとシリーズに渡ってレン・ワイズマンってヴァンパイアに興味が無くてライカン大好きなんだなぁと思える位ライカンの映画だったのが、この四作目ではライカンは単なる悪い敵でしかなく、今までの映画を思うとライカンの扱いの落ちっぷりは何なのだろう?

ヴァンパイアの方も、まだ生き残っていた他のヴァンパイア一族も何故いるのか?とかもよく分からないままだし、その中のセリーンにやたらと協力的なヴァンパイアも、死にました。セリーンの力で蘇りました。が結局人間の刑事を助けに来ただけで大して活きていなかったり、この新たなヴァンパイア一族は必要あった?な感じだったし。

何でこんな継ぎ接ぎした感じの脚本なのかと思ったら、脚本にはクレジットされていない人が何人も入っていて書いて出来ては書き直しになったらしく、撮影が始まっても完成稿が無かったらしく、別の映画を作っていたレン・ワイズマンが撮影の前の日に脚本を書き直していたという位グダグダで進んでいたらからみたい。
評価も低いみたいなのに興行収入はシリーズで一番高かったのだから何が何なのか分からない。

この映画、二作目で今後セリーンとマイケルの子供が出来そうな場面を入れていて、それを受けての展開だったけれど、結局その娘が何者なのかとかを大して描きもしないし、マイケルはどうなったのかもお座なりで、その他諸々も扱いが雑過ぎ。
アクション場面は多めにしているけれど、それでもずっと別におもしろくはないままで、大分前な前日譚を挟んでのシリーズ再開の続編がこれじゃあなぁ…という映画だった。

☆★★★★
 
 
関連:アンダーワールド
   アンダーワールド: エボリューション
   アンダーワールド ビギンズ
   アンダーワールド ブラッド・ウォーズ

Just Cause ビバ・レボリューション

2024年03月10日 日曜日

買ったはいいけれどやっていないゲームが沢山あるのでやって行こうと思い、始めたのが「Just Cause」

ただ、やり始めたら全然おもしろくないので序盤で飽きてしまって暫く置いておいて、まあ最後までしてみようかと重い腰を上げて終わらせはした。
結局ラジオを聞きながらの作業で実績を全て解除はしたけれど、悪い所一杯で良い所がほとんど無いので楽しめもせず、何でこのゲームが続編が出来たのか不思議な位。

ゲームはCIAエージェントのリコ・ロドリゲスとなって250000エーカーもある島を巡って支配する軍事政権を転覆させようと工作するオープンワールドTPS。

初めは1980年代以降のド派手なアクション映画っぽい雰囲気もあっておもしろい感じだったけれど、ゲームが進んで行くと無駄に広過ぎる島を時間をかけて移動して町を解放する為に銃撃戦を繰り返すばかりの展開に飽き飽き。
本筋のミッションはあるものの、周辺の村々を解放してから徐々に進めて行こうと思って村に行くのだけれど、その村を解放するには村周辺にいる協力者の島民に話しかけ、その人の反応が「村の解放」だと解放戦が始まるけれど「サイドミッション開始」になっている事もあり、それだとサイドミッションしか出来ないので別の村に行くとそこの人も「サイドミッション開始」で全然村を解放出来ない。
この解放出来る出来ないの見分けが全然分からず、「村の解放」になる条件もよく分からずなのに無暗に広いマップなのでやたらと村の数も多く、その村に行っては解放出来ない。別の村に行っても同じく解放出来ないの連続なので段々とやる気が削がれてしまった。
メインミッションを進めると解放出来る村が増えて行くのでメインミッション進めて終わった場所の周辺の村を解放出来たらするをやっていたら、何時の間にかメインミッションが最後まで行って、大分あっさりと本筋が終わってしまって本筋は物足りなさしかなくて肩透かし。

移動するのも何処に行っても山と木と道ばかりで変わり映えが無く、島が広過ぎるので一度行った場所に繰り返し行かないので道を覚えるとかも無く、地図上にピンを打ったら画面上にもそのピンの方向や行先が出るとかも無いので大体ミニマップを見て移動するばかりで、まあ景色が入って来ない。

移動手段も自動車やバイクや飛行機等何十種類もあるとは謳ってはいるけれど、どれも運転し辛く、結局操作しやすいのは一番最初のCIA支給のバイクで、それをヘリコプターで投下してもらうばかり。
道路は両車線とも頻繁に自動車がノロノロと走っていて、こちらはやたらと速度が出るので直ぐに他の自動車にぶつかりまくり、一々避けるのも面倒なので誰も走っていない路肩を走るのだけれど今度は路肩に所々木や岩があり、木にぶつかれば停止。岩があれば乗り越えられずにスタックするか、バイクだと自分は吹っ飛んでバイクは別の方向に吹っ飛んで行くし、バイクだと路肩のポール?に触れたらポールを倒さずにバイクだけが吹っ飛んで行くので路肩を走っていてもイライラばかりしてしまう。
後半になって小型ヘリコプターのジャイロコプターが呼び出せる様になるとほぼジャイロコプターだけしか使わなくなってしまった。

一応ファストトラベルとして解放が出来た拠点へはヘリコプターで輸送してくれはするのだけれど、呼び出しから拠点への移動は一分弱位はかかるし、拠点へ行ってもヘリコプターが着陸して降ろした状態から始まるのではなく空中で投げ出されてしまい、拠点まで行くのが長いのでよそ見して他の事をしていたら何時の間にか地上に激突死でやり直しになったり、空中での滑降やパラシュート操作が上手く行かずに拠点から少し離れた所に降りて、結局拠点まで走って移動しなくてはならず、このファストトラベルもイラつく要素。

移動中の自動車やヘリコプター等にグラップリングを打ち込んでパラシュートで引っ張られて乗り込めたりもするのだけれど、自動車だとグラップリングを打ち込んでも主人公が道路に突っ立ったままとか、ヘリコプターだとグラップリングからのパラシュートで空中に浮きはするけれど、ヘリコプターはそのまま何処かに行って主人公はパラシュートで浮いているだけ状態になる事が頻繁でヘリコプターを乗っ取る事がやたらと難しかったりして、結局自分で乗り物を投下した方が確実で時間もかからなかったりするので、特徴でもあるグラップリングの意味があんまりない様な気もした。

移動がやたらと面倒なのに戦闘は非常に簡単。
銃の次々と照準が勝手に合い、トリガーを引いておけば自動的に敵を撃ち殺してくれる親切設計。
敵の銃弾が当たっても大してヒットポイントは減らないので大勢の敵が銃を撃っている中にトリガーを引いたまま突っ込んで行けばほぼ敵を倒せてしまう。

村の開放も、敵を何人か倒す。するとバリケードを壊せとなる。バリケードを壊すと又敵を何人か倒してバリケードを壊すの繰り返しで、これを数が多い村の解放の為に何度も何度も繰り返すだけで、まあつまらない。

しかし、終盤の政府軍の管轄の村になると何台も戦車が現れて間を置く事なく大砲を撃ちまくり、何発かの弾の直撃で簡単に死亡したり、弾が当たって攻撃不能状態になって、それが回復する前に次の弾を撃って来ての繰り返しで、ほぼハメ技状態で何も出来ずに死亡とか、急にやたらめったら難しくなり、戦いの硬軟の塩梅が無茶苦茶。
一つの村の解放を何度試しても死亡してやり直しになるので戦闘ヘリで行って、こちらもやたらめったらミサイル打ち込んで皆殺しにする位しか攻略出来ずで、これはこれでおもしろくも何とも無くなってしまった。

このゲーム、意味も無く広過ぎるマップにしてしまったので、そこに意味も無く村を幾つも点在させてしまい、移動は面倒だわ、何度も同じ解放作業を繰り返して面倒だわ、解放作業もやたらと簡単過ぎの連続から急激に難し過ぎになったりと全体的に練られてなさ過ぎの駄目なゲームだった。