エスケープ・フロム・L.A.

2026年03月11日 水曜日

ジョン・カーペンター監督・脚本、カート・ラッセル主演・製作・脚本の1996年のアメリカ映画「エスケープ・フロム・L.A.(Escape from L.A.)」
映画「ニューヨーク1997」の続編であり、かつリメイク的映画。

2000年。ロサンゼルスで大地震が起こって一部分が島となり、権力を拡大した大統領が反政府主義者や異教徒達を追放する為に島を流刑地とした。
2013年。大統領の娘が国が開発していた秘密兵器を盗み出してロサンゼルスの反政府勢力の下へと行ってしまった。
大統領は秘密兵器を取り戻す為に、かつてその当時の大統領を救い出したが再び犯罪を犯して捕まったスネーク・プリスケンを恩赦と引き換えにロサンゼルスに送り込んだ。

YouTubeで色んな映画が無料公開されているのを知り幾つか見ていたら、この映画も追加されていたのに気付き、昔見たはずだけれど細かくは覚えていないので見てみようと思い、じゃあ「ニューヨーク1997」を見てからと思ったら「ニューヨーク1997」の方は配信しておらず、他の見放題のサブスクリプションサービスでも配信されていなかったので昔BSで放送されていたのを録画したディスクがあるので、それを引っ張り出して見てからこの映画を見てみた。
そうすると本当に「ニューヨーク1997」の続編なんだけれどもセルフリメイク的な映画だと分かったし、続けてスネーク・プリスケンを楽しめたので、まあおもしろかった。

「ニューヨーク1997」もこの映画も何と言ってもスネーク・プリスケンの存在が圧倒的。
多くを喋らず、左目にアイパッチ。
今回は遮熱という事で全身黒い潜入服と黒いコートに二丁拳銃と、まあカッコ良過ぎ。
今回も周囲の人から「あんたがあのスネーク・プリスケン?」と言われ、これだけで伝説的存在にしていて、しかも今回はクリーブランドで何かあったらしいけれど詳しい話は出て来ないという背景の見せ方でスネーク・プリスケンに夢中になってしまう。
そしても今回もスネーク・プリスケンは結構ドジを踏むし、敵の気配に気付いた時には既に捕まってしまっているといるとか、無敵のヒーローという訳ではなく普通の人間の近い延長線上にいるのが人間臭くもあって変に可愛らしさもあって、それが良い。
「ニューヨーク1997」の時は強さの雰囲気はあるのに活躍が大して無くて雰囲気番長な感じだったのが、今回はアクション場面や銃撃場面は多くあり、ちゃんとスネーク・プリスケンを楽しめる。
しかも今回は突然サーフィンしたり、ハンググライダーで移動したりと目立つ変わったアクション場面もあって、スネーク・プリスケンを満喫出来る。

ただ、やっぱりジョン・カーペンター映画なので、アクション場面は弾け切らない感じが随所にあるし、展開も「ニューヨーク1997」よりも次々と展開して行くけれどそれが一気に流れて行く訳でもなくて、ここではこの話。次にはこの話といった感じで、連続ドラマの一話一話をまとめた様な感じはある。
それに脇役達は皆濃さがあるのだけれど、その人物が話の展開としているかと言えばそうでもなかったり、突然死んでしまって、その死が何かになるという訳でもなかったりで話が膨らまない感じが、まあジョン・カーペンター映画なのか。

前作との繋がりで言えば、「ニューヨーク1997」からの続編なので孤立した島が犯罪者の追放地帯になっていて、そこに大統領関連の人物が重要な物を持って行方が分からなくなったのでスネーク・プリスケンの体内に何かを入れられて、それの除去と交換にスネーク・プリスケンが島に行って島を支配している首領を探しながら逃げ回るという設定や展開がほぼ同じ。
導入部分はほぼ今作も同じで、特に島に潜入する為の「ニューヨーク1997」のグライダー内部と今回の潜水艇の内部の見た目はほぼ同じで、これは敢えて狙っているんだと思った。
ただ、島に上陸してからの展開や雰囲気は結構違っていて、「ニューヨーク1997」は1970年代の雰囲気がある低予算ホラー映画的な見た目や大人しめの銃撃モノの感じだったのが、今作は1990年代的な銃撃ちまくりで、バンバン爆発するブロックバスター映画的な雰囲気があり、ちゃんと時代の流れを感じる。
あと、「ニューヨーク1997」では途中に金網で囲まれたリングでプロレスラーと戦う場面があったけれど、今作でも途中でバスケットボールのシュートゲームがあり、この急に何だか分からないスネーク・プリスケンを見世物にして負かそうとするけれどスネーク・プリスケンが勝ってしまうというのがジョン・カーペンターは偉くお気に入りみたい。
わざわざ「ニューヨーク1997」でも今作でもスネーク・プリスケンがリングやバスケットコートに向かう時に、向こうから二人の男が死んでいるであろう人間を運んで来てスネーク・プリスケンの右側を通り過ぎて行くという同じ動きを入れている位だし。
こういう所は十五年後の続編ではあるけれど、続けて一気に見た方が分かるし、おもしろいかと思う。

繋がる様で謎のままなのが映画内で何度も言及されるクリーブランドであった何か。
登場人物達は島の住人でさえその顛末を知っている様だったけれど詳しくは描かれず、これが気になる所。
結局映像では作られず仕舞いだけれど、この映画が当たっていれば続編やテレビドラマでクリーブランドでの顛末が作られたのかなと思うと凄く勿体無いと思ってしまった。
スネーク・プリスケン主役のコミックスが出ていたそうで、「ニューヨーク1997」とクリーブランドの間の話の「The Adventures of Snake Plissken」や、「ニューヨーク1997」直後の「John Carpenter’s Snake Plissken Chronicles」が出ているので読んではみたいんだけれど、「The Adventures of Snake Plissken」はマーベル・コミックスからのワンショットで「John Carpenter’s Snake Plissken Chronicles」はCrossGen Comicsからのミニシリーズで、TPBで出ていない様だし、検索してみたら結構値段が付いているしで入手は難しい様。

役者で言えば、スティーヴ・ブシェミが出ていたけれど、スティーヴ・ブシェミってもっと奇異な演技するのかと思ったら結構普通ではあった。
謎の波乗り男役でピーター・フォンダが出ていたけれど、わたしはピーター・フォンダの映画を見た事が無いので、本来なら「あっ、ピーター・フォンダじゃん」になるだろう所が全然ピンと来なかった。
ハーシー役でパム・グリアが出ていたけれど、この人何か存在感が凄いんだけれど見た事が無いと思ったら、この人映画「ジャッキー・ブラウン」の主役の人か。
この映画にブルース・キャンベルが出ていたのは知っていたので何処で出て来るのだろうと思ったら、あの医者だったのか。
特殊メイクで顔がほぼ分からないのでブルース・キャンベルでなくともの役だった。

この映画を見ていて思ったのは、公開当時やわたしが昔見た時はこの1990年代感やブロックバスター感を楽しんでいたんだと思うけれど、今見ると結構怖くなってしまった。
もしかするとの何年後かの実際のアメリカを垣間見る様な気がし、最早町中は「ゼイリブ」だし、ここに来てジョン・カーペンターの世界が現実と繋がる様な気がするとは思いもしなかった。
そして、「知るか」「くそ喰らえ」なスネーク・プリスケンはやっぱり良いよなとも思ったし、強くスネーク・プリスケンに憧れてしまったし。

この映画、「ニューヨーク1997」と同じスネーク・プリスケンの続編ではあるけれど、1990年代に作り直した続編かつリメイクの様な映画という特殊な映画で、そこがおもしろいし、一作目よりもスネーク・プリスケンを楽しめるという部分で一作目よりも好きな映画だし、スネーク・プリスケンが見れるという部分で最高でした。

☆☆☆☆★
 
 
ニューヨーク1997

スター・トレック ネメシス

2026年02月23日 月曜日

スチュアート・ベアード監督、パトリック・スチュワート主演の2002年のアメリカ映画「スター・トレック ネメシスStar Trek Nemesis)」
スタートレックシリーズの映画としては十作目ではあるけれど、六作目までの映画はテレビドラマ「宇宙大作戦(TOS)」のその後を描いていたのに対し、七作目からは「宇宙大作戦」から百年弱未来を舞台にしたテレビドラマ「新スタートレック(TNG)」のその後を描いている映画四作目で最後の映画。

ジャン=リュック・ピカードが率いるU.S.S.エンタープライズEは惑星連邦とロミュラン帝国との間にある中立地帯近くの惑星からデータと同じアンドロイドから発せられる電波を感知したので調査に赴く。
その惑星でバラバラになったアンドロイドの各部を発見し組み立ててみるとデータとほぼ同じアンドロイドだった。
そこに宇宙艦隊司令部からロミュラン帝国内でクーデターが起こって新たにシンゾンという人物が長官となり、そのシンゾンは惑星連邦との交渉を望んでおり、一番近くにいるピカードにその任務が任せられた。
シンゾンと対面したピカードはシンゾンから自分はロミュランの陰謀によりピカードと入れ替わる為に産み出されたピカードのクローンだと聞かせられる。
シンゾンは惑星連邦との和平を望んでいると言ったが徐々にシンゾンのピカードや惑星連邦に対する憎しみが現れ始めた。

この映画もYoutubeで「宇宙大作戦」の映画が無料で公開しているという情報を見つけ、一作目から順番に見始めて六作を見終わり、「新スタートレック」の方の映画四作も公開されていたので「スタートレック ファーストコンタクト」に続けて見た。

「新スタートレック」の映画四作は全部劇場公開時に見に行ったはずなんだけれど、この映画はロミュランやピカードのクローンのシンゾン等は覚えていたけれど展開を全然覚えておらず、なので結構新鮮に楽しく見れた。

前作から増えたエンタープライズの日常だったり、今回はエンタープライズの宇宙戦が多めだったり、「新スタートレック」後の特別編の一話として見ると結構おもしろかった。
ただ、後から色々調べてみて知ったのは、この映画は「新スタートレック」の映画の中でも一番評判が悪いみたい事。
わたしは最近まで「新スタートレック」を見ていて、その後に映画をYoutubeで無料で続けて見て、更にこの映画の二十年後位に「スタートレック:ピカード」があるのを知っているという状況だと、この映画も「新スタートレック」から続くその後の流れの中の一話として見てしまっているのでそんなに気を張らずに見れたけれど、これが映画公開当時だと「新スタートレック」が毎週だったのが映画になって数年に一度になり、しかも前作から四年も経ってのこの映画で、しかもどうやら「新スタートレック」の映画はこの映画で終わりになるという状況だと確かにこれが最終回か…とはなるんだろうと思う。
わたしが公開当時に見た時も確かこれで「新スタートレック」の映画は終わりだと知っていたはずで、それでこの結末は悲し過ぎだと思ったはず。
今回は続編がまだあるのを知っているので「新スタートレック」の中の一話感覚ですんなりと見れて結構楽しかったけれど、この映画に限らず「新スタートレック」の映画は毎回脚本が微妙な所がある。

「新スタートレック」の映画では敵が、一作目は「スタートレック ジェネレーションズ」がクリンゴン。
二作目は「スタートレック ファーストコンタクト」がボーグ。
三作目は「スタートレック 叛乱」が新種族のソーナ人と来て、いよいよのロミュランが登場。
ただ、ロミュランが関わって来るけれど主の敵ではなく、ピカードのクローンのシンゾンが敵で、このシンゾンがピカードをもっと掘り下げる為の設定の敵だったなら意味はあると思うけれどそうでもなく、惑星連邦対ロミュランという構図にはなっているのにロミュラン側の顔になる敵がロミュラン人でもない地球人のクローンのシンゾンって大分微妙。
折角のロミュランを出して来ているのにロミュラン関連はあちこち微妙で、始まりからロミュランの最高評議会の人達が一瞬で全滅して、これは後の展開で必要になっては来るけれど、帝国内部でも陰謀や権力闘争が蔓延っているあのロミュラン人が一瞬で一気に権力が崩壊してしまうとロミュランが物凄くしょっぱくなってしまった。
軍部の後押しがあったとは言え、ロミュラン帝国でも奴隷的存在のレムス人が帝国の実権を握り、その指導者がピカードのクローンなのにロミュラン内部での抵抗が無いのも都合が良過ぎ。
巨大なシミターもレムス人が作れるだけの技術力があるんだったら今まで何して来たの?だし、ロミュランの軍部が支援していたらなら他のロミュラン人が全く気付いていなかったとか余りに間抜け過ぎで、諜報機関のタル・シアーとかはどうしていたの?だし。
そう言えば、この映画ではタル・シアーがどうしたのかという話も全く無かったし。
シンゾンが地球に攻める時もロミュランの軍が一緒に攻める気配も無く、何だかよく分からないまま急にロミュランの二隻の艦船だけがエンタープライズの助けに来たりとか、まあロミュラン側の描写がなおざり。
まあ、艦隊戦はしようとは思ったらしく、ただ登場艦数を増やすと製作費が余計に増えるので出来なかったらしいけれど。

シンゾンの誕生もロミュランがピカードの遺伝子をどうにかして手に入れたと言うだけのお座なりな説明だったり、何で地球人のシンゾンがレムス人を率いられているのかとか説明不足だし、シンゾンのピカードや惑星連邦に対する憎しみがいまいち分からなかったし、そもそもシンゾンとピカードが全然似ていないというのはしょうがないにしろずっと違和感しかなかった。
後から知ったけれどこのシンゾンってトム・ハーディだったのか。

データのプロトタイプB-4もデータの死亡とその後のデータ復活の希望として出して来たのは分かるけれど、そもそもシンゾンはどうやって何処で見付けたんだと疑問。
ピカードを誘き出す為に必要だったけれど、その為にわざわざ見付けに惑星連邦領域内まで探しに出たの?たまたまロミュラン帝国内で見付けたの?だったらヌニエン・スンが何処で何していたの?で、シンゾンがB-4を持っている都合の良さったらない。
それに、一惑星上にあるB-4からのポジトロニック波を大分離れた宇宙空間で捕捉出来るモノなの?と思うし、余りに長距離過ぎるのでシンゾンが罠の為に敢えて増幅させたなら、それを罠だと誰も疑わないのも間抜けだし。
そう言えば、B-4の回収時に襲って来たレムス人ってシンゾンは何の目的で襲わせたのだろうか?

あと、一番疑問に思っていたのがシミターの遮蔽で位置が特定出来ないと言っていた次の場面でデータがシミターに捕まっているピカードを救出しに来たけれど、これはどうやってだったの?という所。
てっきりシミターの位置を特定出来たから転送も出来たのかと思ったら、ピカードの救出後のエンタープライズはまだシミターの位置を特定出来ていないままだったし。

それに映画だと他のスタートレックシリーズの他の映画と似た様な展開や題材を使い回すのは何なのだろう。
シンゾンはピカードに対する憎しみで戦艦で攻めて来るとか、終盤でデータが自分の命を捨てて艦長を守るとか「スタートレックII カーンの逆襲」っぽいし、ロミュランの高官を殺害して帝国と惑星連邦が戦争になりかけるけれどそれを解決して和平に近付くとか「スタートレックVI 未知の世界」っぽいし。
それにディアナ・トロイの精神的強姦は「新スタートレック」でも何回かしていて、毎回「何だろう、これ?」と思っていたのに映画でもまたするのかと思ったし。

やっぱり映画でのピカードのカーク化の進行が気になり、今回は進んで上陸任務に行き、しかもバギーを乗り回して「ヤッホー!」になっているし、上陸任務を止められたら無視しろとか言い出すし、惑星連邦の理想は全種族との種族を超えた統合だとか「宇宙大作戦」の初期の強引なカーク的と言うか、ほぼボーグな事を言ったりとか、「新スタートレック」の冷静で理性的で艦長としてどっしり構えたピカードが良かったのに、何がきっかけでこうなってしまったのかもよく分からず。

結末も一応B-4にデータの全データを複製していたのでデータの復活の希望は見せてはいたけれどデータが死亡。
データと仲の良かったジョーディ・ラ=フォージのデータに対する想いの描写場面は無く、ウィリアム・ライカーもこれまで他の艦での艦長職を断って来たのに何の理由なのか説明もないままエンタープライズから離れるし、最終話にしては諸々描きが足りなさ過ぎる。
前作がそんなに評判が良くなかったからか「新スタートレック」の制作陣ではない人を監督や脚本に持って来たからのこの感じなのか。
編集で切られた様だけれど、最後にエンタープライズに新しい副長がやって来てのやり取りが撮影もされていて、まだその場面があった方がこれから新たな形のエンタープライズで続くという事ではその未公開の方の最後が良かったのにとは思った。

一方で艦隊戦は多めで、ばんばんフェイザーや光子魚雷を撃ちまくっていたし、ロミュラン艦が助けに来たりとかの展開も良かったし、エンタープライズをシミターにぶつけるのも映像的にも派手でおもしろくはあった。
ただ、スタートレックの船って結構早めに防御シールドが剥げるし、シールドが無くて船体に攻撃が当たると直ぐ爆発する印象だったので、この映画でのエンタープライズって相当装甲が厚いんじゃないの?と思って見ていた。
これもテレビでの時間内での戦闘場面と、ある程度時間が取れる映画の差からの演出でしかないんだろうなぁ。

この映画が前の映画から四年後という事もあってか急にレギュラー陣が老けていた様に見えた。
ピカードは初登場からおじいさん感があって老けをあんまり感じないけれど、改めて映画一作目の「スタートレック ジェネレーションズ」を見ると若い感じがして、この映画では老けていた感じ。
ライカーは前作で髭を剃って初期のライカーに戻ったけれど評判が良くなかったからか、やっぱり髭面に戻っていて歳を感じないかと思ったら、もみ上げから上の辺りに白髪が生えていて、そこで歳を感じてしまった。
データは映画一作目辺りから顎周りの肉が増えていて、アンドロイドなのに太っちゃいけないだろと思ってしまったのでデータの死亡もしょうがないのかとも思った。
映画一作目から八年経っているし、「新スタートレック」のシーズン1から十五年経っていれば、そりゃあ皆歳は取るか。
レギュラー陣で言えば、初めのライカーとトロイの結婚式でガイナンがいたのは分かるのだけれど、ウェスリー・クラッシャーがレギュラー陣と並びの席に座っていたのはどうしてなんだろう。
一切台詞や説明が無かったのでよく分からないまま。
こういう所でちょっとした言及もないのが何とも。

それに「新スタートレック」の準レギュラーでもあったし、もうこの映画の時には「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」が終わっていたのでマイルズ・オブライエン出て来ても良かったのに。
「新スタートレック」のお馴染みの顔では他の人は各映画に登場していたのにマイルズ・オブライエンって結局映画には登場しなかったのは残念。

逆にキャスリン・ジェインウェイが登場したけれど、ジェインウェイは提督になっていたのは意外だった。
スタートレックシリーズの艦長って自分の船に非常に愛着がある、執着している人ばかりの印象なので、ヴォイジャーを降りて地上勤務になるとは思わなかった。
まあ、U.S.S.ヴォイジャーとジェインウェイ艦長として登場させるとCGの製作費が更にかかるし、ジェインウェイだけのブリッジはあり得ないので「スタートレック:ヴォイジャー」の面々を集めるとなると大変だし、更に製作費がかかるしで、ジェインウェイを出すとなるとこの机の前に座った映像だけの出演しかないからの提督設定になってしまうか。

他の役ではロミュランの軍人を見て、この人もしかと思い調べたら、やっぱり「24 -TWENTY FOUR-」のマイク・ノヴィック役でお馴染みのジュード・チコレッラだった。

この映画、確かに「新スタートレック」全部の最終回としては物足りなかったり、描きが足りなさ過ぎていまいち過ぎはするんだけれど、この今、更にこの後の「スタートレック:ピカード」があると知って見ると「新スタートレック」の中の一話として見れてしまうのでそんなに酷いという訳でもなかった映画でした。

☆☆☆★★
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
   映画スタートレックIIIIIIIVVVI
   新スタートレック シーズン12345
   スタートレック ジェネレーションズ
   スタートレック ファーストコンタクト
   スタートレック 叛乱

スタートレック 叛乱

2026年02月18日 水曜日

ジョナサン・フレイクス監督、マイケル・ピラー脚本、パトリック・スチュワート主演の1998年のアメリカ映画「スタートレック 叛乱Star Trek: Insurrection)」
スタートレックシリーズの映画としては九作目ではあるけれど、六作目までの映画はテレビドラマ「宇宙大作戦(TOS)」のその後を描いていたのに対し、七作目からは「宇宙大作戦」から百年弱未来を舞台にしたテレビドラマ「新スタートレック(TNG)」のその後を描いている映画三作目。

恒星間航行の技術を持たないバクー星人の村を惑星連邦とソーナ人が共同で秘密裏に監視していた。
その調査に参加したデータが突如命令を無視してバクー人の前に姿を現してしまい、更に監視していた惑星連邦とソーナの人々を人質に取ってしまう。
データの事件を知らされたジャン=リュック・ピカードはU.S.S.エンタープライズEでバクー星に行き、データを確保して修理を行う。
データに何が起こったのかを調べると、データはソーナ人から攻撃を受けた為に暴走した事が分かる。
更に調査を進めるとソーナ人と惑星連邦のダワティ提督が共謀して歳を取らない特殊な環境のバクー星からバクー人を強制移住させてバクー星の恩恵を奪い取ろうとしていた事が分かり、ピカードはそれを阻止しようとする。

この映画もYoutubeで「宇宙大作戦」の映画が無料で公開しているという情報を見つけ、一作目から順番に見始めて六作を見終わり、「新スタートレック」の方の映画四作も公開されていたので「スタートレック ファーストコンタクト」に続けて見た。

「新スタートレック」の映画四作は全部劇場公開時に見に行ったはずだと思うのだけれど、この映画は初めの暴走して遮蔽から顔だけ出すデータの所とかは覚えていたのに、それ以降の展開や映像を見た気がしなかったので、もしかするとこの映画だけ見に行かなかったのかな?とずっと疑問のままで見ていた分、新鮮に見れた。

これまでの二作はカークピカードの顔合わせだったり、ボーグだったりと大きな宣伝材料的な目玉となる物があって映画意識が強かったけれど今作はそれが薄まって、主軸の事件の規模がそんなに大きくなく、「新スタートレック」で描いて来た倫理的問題や多数と少数の問題等を押し出していてテレビドラマの「新スタートレック」っぽさがあって、そこでは中々おもしろかった。
始まりからしてデータの暴走の謎を振って、「新スタートレック」ならここでオープニング・タイトルに行きそうな構成になっていて、そこからこの謎と陰謀を探って行き、艦隊の誓いを守る為に戦うピカードとか正に「新スタートレック」で、よりお金をかけた長尺の「新スタートレック」の一話の感じで楽しんで見れた。
これまでの映画では余り出て来なかったエンタープライズの日常が多めに出て来たり、笑いや軽いやり取り等の深刻な戦いだけではない「新スタートレック」の良さ、楽しさがあったし。

ただ、やっぱり説明不足な脚本なので、どうにもよく分からない部分やこの話をする為に強引な部分も多々あったし、やっぱり「新スタートレック」のシーズンを通して見る事に慣れているので、突然ウィリアム・ライカーディアナ・トロイがやたらとイチャイチャしてるのは何なんだ?とはなったり、シーズン途中の何話も省略してのシーズン・ファイナルのシーズンまたぎの回の様な感じは変わらず。。

導入の暴走したデータの謎は攻撃を受けたからで全部済ましていたけれど、初めの掴みの振りにしてはすんなりと解決してしまった感じで物足りなさがあった。
そもそも何でエンタープライズからデータ一人だけ派遣されているのか?の説明は無いし、細かい所まで気になるデータなのでデータが関われば陰謀もその内何かで気付き、融通の利かないデータは何とかしようとするだろうに、そのデータを呼び寄せている意図もよく分からない。

惑星連邦とソーナ人が協力しているのもよく分からず、惑星連邦がこういう強制移住させる事なんて一番嫌うだろうに、どうやって交渉を成立させられたのか?と思うし、長期間の若さで釣られるって惑星連邦の上層部って急にそんな感じなの?と思うし。
ここら辺の惑星連邦の評議会がどう思っていたのかとかはダワティ提督の話からでしかないし、最後あっさりと評議会が中止をしたので、ダワティ提督が実際にする事を言わずに嘘を付いて上手く評議会を説き伏せて、ほぼ独断で暴走していたのかとも思うしかないのかしらん。
それにしてもこの提督も「新スタートレック」でも時々出て来た、各映画シリーズでも必ず出て来る、正義だ、惑星連邦の為だと言って暴走してしまう高官で、こういう高尚っぽい、非常に前向きな事を声高々に言っている人間に強い権力を与えると碌な事にならないって古今東西なので、理想的な惑星連邦であってもスタートレックシリーズで出したがるんだろうなぁ。

あと、バクー人も都合が良過ぎで、バクー星が不老の星だと知ってか知らずか移住したのかは描かれず、不老で再生される星はSFと言うよりもファンタジー過ぎる気がしたし、大人は老けないけれど子供は成長し続けるとか都合が良いし、更に時間を遅く出来る能力って、そりゃ何だ?
時間を遅らせる映像としての強さを狙っただけで何かに役に立った訳でもないし、これはいらなかった気がした。
それと、バクー人はもう数百年もあそこに住んでいるのに村の家や村の周りの作りが如何にも最近作りましたよな外のセット感が凄いのが安っぽく、まあこれがテレビドラマでそんなに製作費も回せなかった「新スタートレック」っぽいと言えばそうなんだけれど、お金も時間もより制限のあるテレビドラマと比べて映画なのに結構しょっぱいのは頂けなかった。
バクー人に対する倫理的な正義の話も突っ込みが緩い感じがして、バクー人は元々は別の星から移住して来た別星人だから移住は問題無いと言い出すとか、この星の不老の効果を知って移住して来たのならバクー人と我々がしている事は違わないと言い出すとか、全部バレてしまったので惑星連邦とバクー人での直接交渉しだすとかをもっと突っ込んで描けばピカードと提督の言い合いももっと踏み込んだ話になって良かったのにとは思う。

この「新スタートレック」の映画シリーズはもうピカードとデータを中心にする事を決めたのか、二人の話が多い分、他のレギュラー陣の存在がどうしても薄くなり、ライカーはジョナサン・フレイクスが監督をしているからというのもあるだろうけれど補佐役で、あくまで惑星のピカードが主で、エンタープライズの戦いはその脇筋感が強かったり、ジョーディ・ラ=フォージは感動的な自分の目で見る朝日の話もあったけれど前作で初登場の機械義眼が今回は見せ場も無く普通の目に戻したり、トロイはイチャイチャ要員で活躍もほとんどないし、ビバリー・クラッシャーは前作に引き続き、そう言えばいたなぁ…位の感じで皆物足りない。
今回もこの映画の時はまだ「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」が放送中で、そちらにウォーフがレギュラーで出ていたので「スタートレック ファーストコンタクト」の時はボーグの攻撃の為にU.S.S.ディファイアントでやって来ていた所をエンタープライズEに助けてもらってとちゃんと理由を説明していたのに、今回はどうするのかと思ったら物凄く有耶無耶で、ウォーフがエンタープライズにいる理由を話そうとした所で遮ってしまい、制作側としては「まあ、そこはいいじゃん」という笑いにはしていたけれど今回はもうそこはいいでしょと放り出していたのは残念だった。

主役のピカードは映画になってから、映画の一作目の「スタートレック ジェネレーションズ」でカークに出会ったからなのかカーク化が進み、本来なら上陸班はライカーの役割なのにピカード自ら現場に赴いて調査に周って今回も率先して戦うし、バクー人の女性との恋愛もあるし、最後には敵のボスとの一対一の直接対決もするし、「新スタートレック」のピカードなら敵を捕まえて罪を償わせようとするだろうに敵は爆発で死んで自分だけが助かりましたで終わりと、どんどんとピカードのカーク化が進んでしまっていて、これが好きじゃない。
映画になった途端、如何にもハリウッド映画的な主役の立ち回りになって折角のピカードの良さがどんどんと失われてしまっている気がしてならなかった。

この映画、これまでの二作みたいに映画的なモノを狙ったのとは違い、「新スタートレック」の方に立ち戻った感じで、こっちの方がすんなりと見れた感じがして結構良かった。
特に一作目、二作目と派手に大きく来てのこの感じの三作目なので、シリーズとして見るとここでのこの「新スタートレック」感は中々良い配分だと思いました。

☆☆☆★★
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
   映画スタートレックIIIIIIIVVVI
   新スタートレック シーズン12345
   スタートレック ジェネレーションズ
   スタートレック ファーストコンタクト
   スター・トレック ネメシス

スタートレック ファーストコンタクト

2026年02月14日 土曜日

ジョナサン・フレイクス監督、ロナルド・D・ムーアブラノン・ブラーガ脚本、パトリック・スチュワート主演の1996年のアメリカ映画「スタートレック ファーストコンタクトStar Trek: First Contact)」
スタートレックシリーズの映画としては八作目ではあるけれど、六作目までの映画はテレビドラマ「宇宙大作戦(TOS)」のその後を描いていたのに対し、七作目からは「宇宙大作戦」から百年弱未来を舞台にしたテレビドラマ「新スタートレック(TNG)」のその後を描いている映画二作目。

惑星連邦の宇宙艦隊を壊滅寸前までに追い込んだボーグが再び地球を目指して侵攻して来た。
ジャン=リュック・ピカードが艦長を務めるU.S.S.エンタープライズEが指揮を執って宇宙艦隊はボーグ・キューブを破壊するが中からボーグ・スフィアが飛び出して地球を目指した。
ボーグ・スフィアが時間移動を行い、追い掛けたエンタープライズも時間を移動するとボーグ・スフィアは過去の地球の地表めがけて攻撃を行っており、エンタープライズはボーグ・スフィアを撃墜。
ボーグの目的が何だったのかを探ると、タイムスリップした時は地球人初のワープ飛行を行う前の日で、そのワープ飛行を行うゼフラム・コクレーンを狙って地球の歴史を変えてしまう為の攻撃だった事が分かった。
エンタープライズの面々はゼフラム・コクレーンにワープ航行を成功してもらう為に自分達が何者かを打ち明けて援助を行うが、ボーグ・スフィアが破壊される前にボーグがエンタープライズに乗り込んでおり乗組員達を同化し始めていた。

この映画もYoutubeで「宇宙大作戦」の映画が無料で公開しているという情報を見つけ、一作目から順番に見始めて六作を見終わり、「新スタートレック」の方の映画四作も公開されていたので「スタートレック ジェネレーションズ」に続けて見た。

この映画も公開時に見に行ったはずで大体の展開は覚えていて、ボーグとゼフラム・コクレーンの話だとは覚えていたけれど細かい所までは覚えていなかったので結構楽しめた。

始まりからピカードの夢でボーグを出して「これまでのピカードとボーグの関係は…」の説明場面があって今回はボーグだとしっかりと振って、そこから一気にウルフ359再びのボーグ・キューブ対宇宙艦隊の艦隊戦をやって来るので非常に盛り上がるし、映画的な見栄えを狙っていて掴んで来る。
その後もエンタープライズ内でのボーグの同化が進む話とか、エンタープライズの外側でのボーグとの攻防とかもありつつ、「新スタートレック」っぽい人間ドラマの部分もありつつで、如何にもな映画版な感じで楽しめた。

ただ、ずっと引っ掛かって見てしまったのがタイムトラベル。
元々特に「宇宙大作戦」は安易にタイムトラベルしがちだった事からスタートレックシリーズでのタイムトラベルモノが余り好きじゃないというのがあって、今回も進んだ謎のボーグ技術で行き成りタイムトラベルしてしまってとにかく一気に過去の話になるし、エンタープライズも最後は何だかよく分からないけれど簡単に元居た時代に帰れるしで、脚本の設定の為のお手軽タイムトラベルがどうにも好きにはなれず。
なんでもこの映画の企画の初めの頃からタイムトラベルモノは決まっていたそうで、そこに映画的に派手な敵としてボーグを持って来たのでこういう話になったそう。

そのボーグがよく分からず、「新スタートレック」ではQのせいで出会ってしまったボーグが同化の為に地球まで追い掛けて来たのは分かる理由だったのが今回はボーグの侵攻の理由は説明も無く、惑星連邦がボーグにとって脅威になったので再び地球までやって来て惑星連邦を同化・破壊しようとした?っぽいけれど、問題無く同化出来ると思っていたら再びボーグ・キューブが破壊されてしまったので緊急回避として過去に逃げ込んだ?っぽくもあるし、そうだったら何故ボーグ・クイーンが乗っていたのか?だし、それとも初めから過去に行く予定で攻めて来たのだったらデルタ宇宙域で過去に行ってから地球に行けば何の抵抗も無いのに?と思うしで、ボーグに初めの企画のタイムトラベルを合わせたからこうなりましたの様な脚本で結構しょっぱく感じてしまった。

エンタープライズで同化を始めたボーグとの攻防はおもしろかったけれど、エンタープライズEはこの映画が初登場なので中がどんな風なのかがまだよく分からないのに直ぐにボーグ化されてしまうので見慣れない艦がボーグの景色になっても同化の恐怖感がいまいち出て来なかった。
エンタープライズEは初めに登場した時には外観をじっくり見せる感じでもなく、直ぐに船が沢山出て来て見分け難い艦隊戦になってしまうのでエンタープライズEが見慣れる前に話が進んでしまうし、最後の方ではエンタープライズE初登場回で行き成り自爆すると言う話になって来て展開が早過ぎてエンタープライズEが全然馴染めず。
「新スタートレック」のテレビドラマの毎週の一話一話の速さの流れで見てしまうからというのもあるんだろうけれど、「スタートレック ジェネレーションズ」でのエンタープライズDの破壊が新シリーズ一話目とすると、その後にエンタープライズEが大々的に登場して何話かあってからのこのボーグとの戦いなら分かるのに、初登場回でこの展開は話を省き過ぎで、急にシーズン・ファイナルの二時間前後編を見てしまった感じがしてしまった。

展開の早さだと、この映画で登場したブリッジ士官のホーク中尉も少し役が立つ目立つ役で良くて、「新スタートレック」だと何話か登場して定着するか、何時の間にか出て来なくなるかの様な人物かと思ったら結局レッドシャツだったしなぁ。

ボーグ・クイーンって「スタートレック:ヴォイジャー」の印象が強かったけれど、後から調べて初登場ってこの映画だと知った。
そのボーグ・クイーンの登場を改めて見て思ったのは、ボーグは個人が存在せず皆が同列で存在しているからの強さや恐怖があって良かったのに、ボーグ・クイーンのという支配者、指示役が存在するとなると普通の組織と変わらなくなって折角のボーグの特徴を殺してしまうんじゃないの?と疑問に思ってしまった。
実際最後にボーグ・クイーンが破壊されかけると他のボーグも勝手に破壊されてしまっていたし、分かりやすい敵のボスとして登場させたのは分かるけれどボーグ・クイーンの登場でボーグが強さも存在も急に弱くなってしまった気がした。

「ヴォイジャー」で言えば、緊急用医療ホログラムのドクターが登場して声優も同じ中博史だったので「おー!!」となったけれど、確かこの映画公開時ってテレビの地上波ではまだ「ヴォイジャー」が放送されていなかったと思うので、このドクターを見ても何とも思わなかったはず。

他にもレジナルド・バークレーが登場したりしていたけれど、ウォーフはこの映画公開時には「スタートレック:ディープ・スペース・ナイン」が放送中で「DS9」のレギュラーだったので、この映画ではゲスト扱いになるんだろうか?
ウォーフはDS9にいるのでエンタープライズには乗っていないけれど、そこにボーグが攻めて来たのでU.S.S.ディファイアントでやって来ていた所をエンタープライズEに助けてもらってそのまま乗り込むという展開で何とか元レギュラーとして目立つ活躍になっていたのは上手かった。

一方、それ以外のレギュラー陣の存在が薄く、ウィリアム・ライカーはジョナサン・フレイクスが監督をしていたからか出番は少ないのは分かるけれど、ジョーディ・ラ=フォージは特に説明も無くバイザーから機械義眼になっていて、それもサーマル映像を見た位の活躍で終わってエンジニアとしての活躍も無いし、ビバリー・クラッシャーディアナ・トロイは本当に存在感が薄かった。
ディアナ・トロイは出番や見せ場が少ないからなのか、ゼフラム・コクレーンと酒を飲んで酔っ払っているというコメディ場面があったけれど、ここの場面だけ結構浮いていて、滑り気味。
ここの場面っているの?と思ってしまった。

「スタートレック ジェネレーションズ」からピカードとデータの話に軸を決めたのか、今回もピカードとデータ中心回。
データはより人間性を追求していたり、前回は自分でエモーショナルチップを切れなかったけれど今回は自由に自分で切れていたり。
ピカードは前回の映画でカークに出会ったからなのか、カークっぽさが出てしまっていて、艦はライカーに任せてまず自分が地球に行ったり、先陣切ってボーグと戦ったり、映画でのクリンゴンに対する憎しみを隠さないカーク並にボーグに対する復讐心で怒鳴り散らすし、謎にピカードの筋肉を見せつけるアクション場面ありで、「新スタートレック」のピカードとは違い映画的な派手な演出を取った感じが余り好きではなかった。

ゼフラム・コクレーンも、これまでのスタートレックシリーズで描かれて来た偉人のゼフラム・コクレーンではなくて、未来の人間が持ち上げ過ぎているけれどそんなんじゃないよのゼフラム・コクレーンが良かったけれど、じゃあ逃げ出したり、もう褒め称えるのはやめてくれだったのが腹を括って宇宙船を飛ばすと決めた心境の変化が分からずだった脚本の甘さがどうなの?とも思ったし。

それにまたもやの、これまでのドラマで登場した役とは別役で同じ役者に重要な役をやらせる「新スタートレック」あるあるなのがジェームズ・クロムウェルも。
「新スタートレック」のシーズン3の11話「恐怖の人間兵器」でジェームズ・クロムウェルはその星の総理大臣役で出演していて、先にこの映画を見ていてからこの回を見たのでジェームズ・クロムウェルが登場したら「あ、ゼフラム・コクレーンじゃん」と思ってしまった。
多分ジェームズ・クロムウェルは1990年代初め位まではテレビドラマに色々と出ている脇役の役者だったのでの「新スタートレック」の中の一話のゲスト出演だったのが、1995年の映画「ベイブ」で一気に評価されてアカデミー助演男優賞まで取ってからのこの映画だからの重要な役になったのかなぁと思う。
更に、このゼフラム・コクレーンって結構な歳だけれど「宇宙大作戦」のシーズン2の9話「華麗なる変身」に登場していて、多分そっちの設定から生まれたのが2030年代らしく、そうなるとこの映画の過去が2063年なので、このゼフラム・コクレーンって三十代!?もしくは二十代かもしれないの!?って、あり得なさ過ぎる。
映画の話題性の配役としてジェームズ・クロムウェルが決まったのかもしれないけれど色々と設定無視し過ぎかなと思うし、こっちのゼフラム・コクレーンの設定は特に活かしてないのか。

そう言えば、この映画にしてやっとテレビドラマのメインタイトルを使っていて、この音楽が流れた事で見終わった感があったし嬉しくもなった。

この映画、映画だから各一作勝負ではあるのでボーグとの艦隊戦や艦内戦にタイムトラベルと分かりやすい見せ場を入れておもしろくはなっているけれど、エンタープライズEの初登場回にしては行き成り感が多かったりする説明を省き過ぎな脚本だったりで、話の方は後から思い返すとそんなにでも無い様な…とちょっと思ってしまいました。

☆☆☆★★
 
 
関連:宇宙大作戦 シーズン123
   映画スタートレックIIIIIIIVVVI
   新スタートレック シーズン12345
   スタートレック ジェネレーションズ
   スタートレック 叛乱
   スター・トレック ネメシス

第60回スーパーボウル

2026年02月10日 火曜日

昨年は色々と大変で、NFLは見る暇も、見る気力も出なかったので「オードリーのNFL倶楽部」をざっと見るだけだったけれど、今シーズンはちゃんと開幕から全試合ダイジェストでは見て来れた。
今シーズンはチーフスが強くなかった、弱かったし、意外なチームが勝って来ていたので結構おもしろく見れた。
強いチーム中心に見ていて、中でも元がんブラことブラウンズのクォーターバックだったベイカー・メイフィールドが気になってタンパベイ・バッカニアーズを見ていたけれど中盤辺りからの失速した感じで残念。

毎年スーパーボウルに行けと思っているバッファロー・ビルズが今年はまさかのニューイングランド・ペイトリオッツの復活で地区二位になり、またもスーパーボウルに行けずか。

ペイトリオッツもそうだし、デンバー・ブロンコスやシカゴ・ベアーズやシアトル・シーホークスといった意外なチームがチャンピオンチップまで上がって来て、やっぱりチーフスとイーグルスが強くないとリーグ全体でおもしろい事になる。
長い間弱かった印象のベアーズが勝ち上がって来て、ディビジョナルで最後の最後で凄いタッチダウンがあって、完全にベアーズの流れと思ったら延長戦でラムズに勝ち切れずで非常に勿体無い感じだったし、チャンピオンチップではヘッドコーチが元セインツのショーン・ペイトンという事もあってブロンコス寄りで見ていたけれど、ボー・ニックスが怪我で出なくて負けてしまって勿体無い感じだったしで、結局総合的に強かったペイトリオッツとシーホークスかぁとはなった。

で、その二チームはどうやらシーズン開幕前は全然評価が高くなくて勝ち上がって来たのは意外だったそうなんだけれど試合前の見所が一杯。
ペイトリオッツ対シーホークスという時点で、あの伝説的な「第49回スーパーボウル」を思い浮かべてしまい、当然両チームのメンバーは全員違うのであの時とは最早別チームではあるけれど何か凄い事が起こりそうと期待はしてしまう。

ペイトリオッツのQBドレイク・メイは、トム・ブレイディがスーパーボウルを勝った時と同じ二年目だったり、ヘッドコーチはペイトリオッツにもいたマイク・ブレイベルで、オフェンス・コーディネーターはジョシュ・マクダニエルズとビル・ベリチックの教え子達だったりで、どうしてもベリチック・ブレイディの王朝時代を思い浮かべてしまう。

一方のシーホークスは若手のヘッドコーチのマイク・マクドナルドに、ジャーニーマンだったQBサム・ダーノルドと強い守備とこちらもおもしろい陣営。

いざ試合が始まるとディフェンス戦で、まあタッチダウンが決まらない。
第3クォーターまでタッチダウン無しで、シーホークスがゴリゴリとランで前に進めてフィールドゴールで点数を稼いで行く展開。
そこから第4クォーターになると試合が動き出し、それでもディフェンスが強過ぎるシーホークスが押さえ込んで勝ち。
地味な試合ではあったけれどガンガンブリッツが入ってサックしたり、インターセプトやファンブルさせてのファンブルリカバータッチダウンとか見せ場はあったし、オフェンスラインを押し込みながら片手でQBサックとか凄かった。

後から色々と調べて知ったのは、サム・ダーノルドって2018年のドラフト組で、その中にはベイカー・メイフィールド、ジョシュ・アレン、ラマー・ジャクソンがいて、期待されてジェッツに入ったら全然芽が出ずにジャーニーマンになり、昨シーズンはミネソタ・バイキングスでプレーオフまで行ったのに出されてシーホークスに来ての勝利って何だか凄い流れ。
ベイカー・メイフィールド、ジョシュ・アレン、ラマー・ジャクソンという実力もある人達は、ジョシュ・アレンやラマー・ジャクソンは毎年スーパーボウル行きそうな感じもあるのに、その中でスーパーボウルに一番最初に勝ったのがサム・ダーノルドとは意外だったそう。
今年のインディアナポリス・コルツのダニエル・ジョーンズとか、サンフランシスコ・49ersのマック・ジョーンズとか、ベイカー・メイフィールドとか、初めのチームでは全然だったのがチームを幾つか移ると急に強くなるという事があるが不思議でおもしろい所。
そう思うとジェッツってどうなの?と思ってしまう。
長年の低迷もそうだし、サム・ダーノルドも正にそうだし、アーロン・ロジャースもそうだし、何も活かせない感が凄い。
逆に言えば、今回のサム・ダーノルドの事があるのでもしかしてザック・ウィルソンも大化けするのかしらん?

そう言えば、このスーパーボウルはペイトリオッツ対シーホークスだけあって、トム・ブレイディが来ていたし、あのマルコム・バトラーも来ていて「おー!」となった。
ラッセル・ウィルソンは流石に現役でジャイアンツにいるので来なかったか。

スーパーボウルと言えばのハーフタイムショーだけれど、毎年名前は聞いた事ある様な気もするけれど知らない人が多い中で今回のバッド・バニーはWWEに出ていたので知ってはいた。
バッド・バニーって偉くて、WWEでちゃんとプロレスしていて、何時かの「レッスルマニア」ではわたしの中では一番張り切っておもしろい事をしていた印象があって、この人凄いなぁと思っていた。
ただ、歌の方は全く知らなかったけれど非常に良かった。
歌は何だか「トロピコ」を思い出してしまった。

来シーズンもシーホークス、ペイトリオッツ、ブロンコス辺りが強くて中心に回って行くのかと思い、新たな時代になったなと思ったけれど、ここら辺の面子ってそれこそ十数年前に強かったチームじゃんとは思ったので、また違うチーム、サム・ダーノルドに続けでバッファロー・ビルズやボルチモア・レイブンズが来たらおもしろそう。