ポリスアカデミー

2013年11月07日 木曜日

ヒュー・ウィルソン監督・脚本、スティーヴ・グッテンバーグ主演の1984年の映画「ポリスアカデミー(Police Academy)」。

市長が市警察の採用基準を一新した為、様々な人が警官を目指しポリスアカデミーに入学した。変な奴らが集まって来て訓練を受け、警官になるまでを描いたドタバタコメディ。

全編緩い笑いが続き、ほのぼのしているけれど、「ふ~ん…。」位で特に笑いも無く見終わった。まあ、当時のアメリカの若者が連れ立って見に行ってギャーギャー言いながらポップコーンを投げている様な映画なんだろうなぁ…と思った程度。
一番と言うか、唯一面白かったのは教壇の前に立っていた老年の校長が何やらゴソゴソされて、その後顔出したのがスティーヴ・グッテンバーグと言う酷い下ネタ位。他にも下ネタは入れているけれど全編緩いし、他のドタバタも物凄く子供騙しだし、人種ネタや政治・思想・宗教ネタも無く、本当緩い若者向け。笑い場所のオチの部分を最後まで映像的に見せればいいのに、本場面ではなく別カットの台詞だけにして、どうなったかは匂わすだけで終わらせたりしていて、この時の時代性なのか何だかほのぼのして毒が無いので笑えもせず。

結局この映画で一番張り切り、一番目立っていたのはサデウス・ハリス教官役のG・W・ベイリー。と言うか、吹き替えの内海賢二。結局この当時の声優の凄さと上手さばかりに関心が行く。始めは分からなかったけれど、声が小っちゃい黒人女性がその後の普通の声で小宮和枝だった事に驚く。小宮和枝って近年だとガンガン前に出て来る強烈なおばさん役が多いのに、こんな可愛らしい役もするなんて流石。
このG・W・ベイリーって、ドラマ「クローザー」のルイ・プロベンザ役の人か。この時の教官と、それから20年後のおじいさん刑事では全然別人で言われて分かる位。

映画の筋とは全く違う所で笑ってしまったのは、始めの駐車場のやり取りの場面でフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「リラックス」が流れていた事。ブライアン・デ・パルマの映画「ボディ・ダブル」での映画本編とは何ら関係無く出て来る「Relax」のPVを思い出し、この時代の映画人「Relax」好きだなぁ…と変な所に関心。

全編「ふ~ん…。」。何で一作目がこれなのに、その後全七作もシリーズが作られたんだろう?この緩さが受けた時代性を見る映画かも。

☆★★★★
 
 
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