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60セカンズ

2017年04月06日 木曜日

ドミニク・セナ監督、ジェリー・ブラッカイマー製作、ニコラス・ケイジ主演の2000年のアメリカ映画「60セカンズ(Gone in Sixty Seconds)」。
1974年の映画「バニシングin60″」のリメイク。

かつては凄腕の自動車泥棒だったメンフィスは足を洗っていたが、自動車泥棒をしくじり殺されようとしていたメンフィスの弟キップを助ける為に再び自動車を盗み出す事になる。
一晩で五十台を盗まなくてはならず、かつての仲間を集め始めた。

ニコラス・ケイジが出ているので何となく見てみたけれど、わたしが自動車免許を持っておらず、自動車に興味が無いにしろ、映画としてはおもしろくもない。
見た目は派手な感じで人物も立ってはいるけれど話はおもしろくもなく、全然捕まれる部分が無い、如何にも1990~2000年代に大量生産されたジェリー・ブラッカイマー製作の映画。

主役のニコラス・ケイジは毎度の弾け切らない良い人風の顔だけれど、泥棒で悪さもあるとも見せ切れない非常に中途半端な演技なのはしょうがないにしろ、周りの役者はロバート・デュヴァルアンジェリーナ・ジョリーデルロイ・リンドー等濃い人達で固めていて脇役の個性が立っているのに、各人物は深く掘り下げられもせず、見せ場も大して無い。
始めは泥棒仲間の得意分野紹介があるけれど、それが活かされるのも泥棒開始の序盤だけで中盤以降はその得意分野の見せ場は無いし、五十台も盗まないといけないので単に大人数が必要だからの人数合わせ位の意味しかなくなる。
ロバート・デュヴァルは自動車が納入される現場でリスト確認していないので何の役か分からないし、アンジェリーナ・ジョリーがまだ映画「トゥームレイダー」の一年前の映画とは言え、金髪のドレッドヘアーで登場し、見た目は濃いのに本当に活躍場面が薄くて、見た目優先で人物が立って来ない。
キャッスルベック刑事もあれだけニコラス・ケイジを追い回していたのに、最後に「弟想い」というだけであれだけあちこちに騒ぎを起こして隠し切れないニコラス・ケイジの所業を一切見逃している様で、どうやって揉み消したのかとかの疑問が残るし、そもそも許してしまうって適当過ぎる人物に仕上がっているし。

何より展開が緩慢で退屈。
自動車泥棒までのニコラス・ケイジの動機付けや仲間集めはダラダラし、自動車泥棒部分になっても50台も盗まないといけないので次々と盗んで行かなくてはならず、まあお手軽に次々と盗んで行くので緊張も緊迫も無いままダラダラと話は進んで行く。
そして、最後はニコラス・ケイジが因縁を感じている自動車で今まで追っ駆けていたキャッスルベック刑事とのカーチェイスになり、最終的には命を狙った泥棒の依頼主との対決で殺してしまって、めでたしめでたし…と、まあ在り来たりでしかない退屈な展開しか見せない。

普通この設定なら上手い事やる、手に汗握る自動車泥棒を見せたり、派手なカーチェイスを見せるのに、それは少々で物足りなさしかないし、人間関係も薄く、最後の取って付けた様な兄弟の愛情なんて陳腐過ぎて見てられなかったし。

脇役は他にも見た事ある人が結構出ていた。
ドニー役のシャイ・マクブライドはテレビドラマ「ヒューマン・ターゲット」のウィンストン役や、タンブラー役のスコット・カーンはテレビドラマ「HAWAII FIVE-0」のダニー・ウィリアムズ役や、敵のボスのカリートリー役のクリストファー・エクルストンはテレビドラマ「ドクター・フー」の九代目ドクター役(気付かなかった)等、後に何かのドラマで見る人がいて、まだ皆若い事もあって後から思うと「そうだったのか…」という気付きの感じ。

この映画、何で「六十秒」なのか分からないんだけれど、この題名からしてもっと手に汗握る秒単位の攻防が見られるかと思ったのに終始ダラダラ。
登場人物は見た目は立っているのに、幾ら話が進んでもそれ以上の深さが見えず仕舞い。
何処も彼処も1990年代に大量生産されたハリウッドのアクション映画の典型ばかりで飽き飽き。
決して「クソだ!つまらん!」と憤慨するまで行かないけれど、典型をなぞった凡作でしかない。

☆☆★★★

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