渡り鳥いつまた帰る

2013年11月23日 土曜日

斎藤武市監督、小林旭主演の渡り鳥シリーズ第三作目、1960年の映画「渡り鳥いつまた帰る」。

佐渡島に渡って来た滝伸次。偶然知り合った鉱山の持ち主の女性は配下の支配人が好き放題している問題を抱えていたので、滝伸次が彼女を助ける事になる。滝伸次を弟の仇だと思い付いてくる宍戸錠に助けられながら、滝伸次が活躍するという毎度の流れ。

前二作とほとんど同じ展開。偶然浅丘ルリ子と出会い、彼女が惚れて彼女に力を貸す。バー?ナイトクラブ?で暴れて、その力を見初められて敵方の用心棒的な仕事に就くけれど、やっぱり弱い方に味方する。宍戸錠とは敵対する関係だけれど最終的には協力し合うと、見た様な展開ばかり。しかも、敵方が小林旭を何とかしようと命を狙うが失敗するの繰り返しで、まどろっこしい割に話が進まず、見ていても飽きるのが早い。
唯一おもしろかったのは、小林旭が乗る手漕ぎ船に敵達がバンバンダイナマイトを投げつけて爆発させる事。シリーズの他の映画でも、この映画でももっとこういった馬鹿馬鹿しくて派手な場面があれば全然おもしろく見れるのに…。

今回も宍戸錠と浅丘ルリ子が出ているけれど、やっぱり毎回別人の役。三作毎回出演しているのに、何でこんな使い方しているのか意味不明。それと、ナイトクラブで踊る女性の場面が毎回あるのも意味が分からない。当時は、これがサービス・カットだったのだろうか?

今回は佐渡という事で微妙に金に話を絡めて来るけれど、その話もこじんまり、もっちゃりしたままダラッと続き、最後も最後の銃撃戦からのその後のやり取りが間延びしたりと、全体的に流れが悪い。もっと切って一時間位でも十分。毎度の展開で、三作目にしてもう飽き飽き。

☆★★★★
 
 
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