好好!キョンシーガール ~東京電視台戦記~

2012年10月31日 水曜日

映画「幽幻道士」シリーズをBSで一挙放送していたので見て、インターネットを検索していたらテレビ東京で「好好!キョンシーガール ~東京電視台戦記~」というドラマを放送している事を知り、見てみる。

アイドル川島海荷が川島海荷役で主人公となり、封印が解かれた101匹のキョンシーを道士として封印して行くという連続ドラマ。
乗りとしては、東映不思議コメディーシリーズの1980年代末期から1990年代にかけての、島崎和歌子が変身する「魔法少女ちゅうかないぱねま!」とかの、少女が変身して魔法を使って戦う系統。
元々は、テレビ東京夕方の子供番組「ピラメキーノ」でキョンシーを取り上げて人気が出た為に派生としてドラマ化された様。なのに、この番組の放送時間帯は深夜。更に内容は、川島海荷が所属する9nineを押し、途中に彼女等の歌場面もあり、狙いとしてはアイドル目当て向けの深夜ドラマ。話は如何にも深夜向けな好き勝手な感じで、笑いはシュールだったりしているけれど、ゲスト小金沢昇司が小金沢昇司として登場し、彼がキョンシーになった所で子供が面白い訳も分からずだろうしで、子供番組からの派生にしてはある程度の年齢向けになっている。けれども、大人向けマニアックコメディとしては温いし、時間帯から考えて子供向けでないけれど子供向けで丁度だし、このドラマの立ち位置や、どんな風に企画が通ったのかが謎な番組。
たぶん、1988年にTBSの夜七時台にしていた「来来!キョンシーズ」みたいな感じを狙っているのかもしれないけれど、それにしてはアクションは出来ないのでカメラ割りで誤魔化す感じだし、道士の変な儀式ややたらと動き回る謎の前戯とかはほぼ無いしで、キョンシーは出ているけれどキョンシーモノを期待して見ると肩透かしを喰らう。
内容的には、まあ深夜のアイドルコメディとしてはそれなりなのかもしれないけれど、気になるのは演出や編集。各人の台詞は終わって次の人が喋り出すまで妙な間があり、編集も次のカットまで変な一拍の間があって、場面が流れて行く様に繋がっておらず、物凄く気持ち悪い。

この番組、変にアイドルのファン層狙いにした為に深夜行きで安い感じになっているけれど、「ピラメキーノ」の前後でちゃんと子供向きに作れば、結構受けた様な気がするのだけれど。わたしは「まあ、見てみました。」位で、次回も見るかと言われれば…。
 
 
関連:幽幻道士
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    幽幻道士3
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