ロンドンオリンピック2012 テニス男子シングルス決勝

2012年08月07日 火曜日

オリンピックがいつ始まったのかは知らず、マイナースポーツの祭典なので知らない人達が普段見ない競技で競っているので興味が無いのだけれど、唯一興味があるのがテニス
ロンドンでの開催なので、場所はウィンブルドン選手権が開催される二週間だけ使用されるウィンブルドンのセンターコート。しかも決勝が、今年のウィンブルドン決勝アンディ・マレーロジャー・フェデラーという同じ顔合わせ。この最強の二人の試合をウィンブルドンのセンターコートで年に二回も見れるという、普通なら有り得ない事の楽しさったらないのだけれど、最悪な事が。決勝まで全然中継が無いし、何より何時決勝が放送されるのかなとインターネットで検索したら、検索結果の上位にこの決勝の結果のニュースが出て来て、試合を見る前に結果が分かり、放送のおもしろさが半減。オリンピックでもこんな話題性や物語性がある競技なんだから、生中継でしろよ。何の為にBSにサブチャンネルがあるんだ。
更に試合自体も、録画でブレイクした所も何度もブッツリ編集してあるし、BSなのに酷い放送。

試合の方は、何時もの、何時の間にかフェデラーが押しているという状況が無く、あっさり過ぎる程マレーが快勝。マレーは凄い所にバンバン決まるし、フェデラーはミスが多いし。マレーが気迫で勝り、ガンガン押した感じ。試合時間も116分と二時間も無いし。やっぱりマレーは、今年のウィンブルドンの決勝がとんでもなく悔しく、よっぽどの想いで決勝を戦ったんだろうなぁ。何しろ相手はフェデラーなんだから。マレーの物語とすれば、イギリス地元人がウィンブルドンでは数十年決勝にさえ出ていなかった所に決勝に出、しかしフェデラーに負け、その一ヶ月後にオリンピックがロンドンで開催され、同じフェデラー相手の決勝で勝ち、金メダルなんて出来過ぎた話。これで来年のウィンブルドン決勝もマレー対フェデラーだとしたら、トンデモない物語性。

それでも、テニスに関してはウィンブルドンの方が格上の感じがあるのは何でなのだろう?四年に一度のオリンピックだけれど、毎年開催されているウィンブルドンの方が格式は高いと感じるのは、毎年の戦いの歴史の積み重ねがあるからなのだろうか?何かオリンピックのテニスは延長のオマケ感があってしまう。
それにウィンブルドンのセンターコートなのに、色付きのウェアを着ているのが変な感じがする。これはウィンブルドンではないという主張でもあるし、オリンピックがより商業化されているかという事でもあるのか。だからの部分もある。
あと、周りの壁を覆っているオリンピック使用の「London 2012」という幕が紫色で、ちょっと違和感。ウェアもそうだけれど、ウィンブルドンが急に安っぽくなった感じ。だから、ウィンブルドンはウィンブルドンなのか。

決勝までの放送が無いので、そこまでの盛り上げが欠けるし、試合は何度もデュースが続き、1プレイ1プレイ押しつ戻りつの鍔迫り合いなのだけれど、スコアで見ると「6-2 6-1 6-4」の3-0でマレーが完勝で、放送と試合を合わせた全体的にはいまいち白熱しなかった。どうしても接戦の熱戦の名勝負を期待してしまうけれど、一方的な試合、特に相手が最強の王者フェデラーとならば特に。

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