ウィンブルドン2012

2012年07月09日 月曜日

今年もウィンブルドンは楽しい。
これ程集中して見続けられ、ワクワクの興奮と緊張、驚きと喜びがあるスポーツってなかなか無い。

毎年決勝はおもしろい組み合わせになり、その二人の決勝なのだから素晴らしい試合になるのは当然か。
今年はイギリスで開催のウィンブルドンなのに中々地元優勝者が出ず、76年ぶりの優勝者となるかのアンディ・マレー(Andy Murray)と、二年ぶり最多歴代優勝者ウィリアム・レンショー、ピート・サンプラスと並ぶ七勝が出来るかのロジャー・フェデラー(Roger Federer)という組み合わせ。
この盛り上がる因縁は何だか映画や漫画の世界みたい。
そもそもウィンブルドンという大会自体、ウィンブルドンのセンターコートは一年間の中でもこの大会開催の二週間しか使用されず、そのコートを目指して世界中からプロが集まって死闘を繰り返すのだから、これ自体がフィクションの設定の様。
そのセンターコートも90年の歴史がある一方で、近年開閉式の屋根が付けられ、今回初めて決勝で雨の為屋根が閉じられての試合だったけれど、芝のコートの上空は白い鉄骨が覆っていて、このヨーロッパ的文化遺産的建築物に近代建築を重ねるのが物凄く近未来的現代感で会場自体も映画の様。

そんな中でのフェデラーの貫禄の優勝は凄かった。
いきなり1ゲーム目から1セット目からマレーが取って、押し気味かな?と思ったら、何時の間にかフェデラーが先にいる。
後半は流石の歴戦のチャンピオンで冷静さは変わらず。
当然だけれど、表彰式の人懐っこい、優しい笑顔のフェデラーと、試合中の真剣で、でも沈着冷静で無表情なフェデラーの顔は別人。
マレーは表彰式の抑えても隠し切れない悔しさと、泣いては駄目だと必死に涙を堪える表情が非常に良かった。
テニスって、こういう熱く、優しい物語も見せるからたまらない。

このウィンブルドンの解説で言っていたのを聞いて「そうだったのか…。」と今年開催される事を思い出したロンドンオリンピックでは、テニスの試合でこのセンターコートで決勝が行なわれるらしいので、この二人が決勝に上がれば、それこそ熱い物語。
しかし、今年は年に二回もセンターコートでの決勝が見れるなんて凄い年。

毎年思うのは皆がプロフェッショナルという事。
選手はもちろん現在世界最高の二人。
審判も最高峰。
何よりもボールパーソン達と観客も非常にプロフェッショナル。
ボールパーソン達はウィンブルドン近辺地域の普通の学生だけれど、選ばれるにはテニスのルールや運動の試験に合格した者が選ばれ、そこから数ヶ月の間訓練があり、初めは600人程いた候補生がウィンブルドン開催時には250人程までになるから、あの選び抜かれたキビキビと試合を妨げない動きは見事。
給与として150ポンド程支払われ、その後の経歴等で有利になるらしい事もあり非常に高いプロ意識。
雨が降って来た時の対応も素晴らしい。
サスペンデッドの声が掛かった瞬間、ざっと緑の人達が流れ込みカバーシートを一気に掛けるのは最早職人芸。
見ていて楽しいし、気持ち良い。
それに観客も流石。
解説が無くとも、彼らの歓声や拍手で今のプレーがどういったモノか分かる反応。
時々誰かが笑わせる事を高らかに言ったりもするけれど、盛り上げる所は非常に盛り上げ、プレー中は静寂という、評価と緊張をきっちり出し、これが試合を盛り上げ、見せる試合、好勝負を作り出すから流石。
死ぬまでには一度で良いから見てみたいウィンブルドンのセンターコート。

しかし、NHKはやっぱり酷い。
毎年試合の微妙な所でニュースを挟んで流れをぶった切る。
緊急性のある情報でも無し、何時00分ときりの良い時間でも無い時に試合を見ている人は全くニュースを必要としていないのに誰向けに入れているのか分からないニュースを入れる。
しかも、延長した部分では一切ニュースは入らない。
生中継のスポーツの決勝でニュース明けたら試合はすでに始まっていて途中からなんて最悪な放送も良い所。
無料の民放でさえこんな構成しないだろうし、したら苦情で誰かの首飛ぶんじゃないかと思うのに、強制徴収のNHKがこんなクソな構成を未だに続けているって本当に視聴者を向いていない。

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