CSI:マイアミ シーズン3 終

2010年06月27日 日曜日

CSIの第五シーズンの深夜TV放送の後番組として、CSI:マイアミの第三シーズンが始まり、見終わった。

CSIの方に慣れていたので、「マイアミにニューヨークにとスピンオフでダイジョブ?スタートレックもスピンオフ結構作ったけれど、場所も方向性も極端に違ったけれど、どれも科学捜査班だからそんなに違いは出てるのか?」と、うがっていた。けれど、これが見事に別物で、やっぱりおもしろかった。
CSIでは、各人が全くの別の幾つかの事件を担当し、その証拠を丹念に調べて犯人を捕まえるというのが大まかな流れだったが、マイアミでは、発生した一つの事件を発端にそこから別の事件が浮かび上がったり、全く別の二つの事件が一つに繋がって行ったりと、事件が関連して行くのがマイアミの特徴。そしてこれの展開の上手さにはまる。
それにCSIと大きく違うのは、銃撃戦や大爆発、大津波やテロ等の派手な展開が多いというのも。グリッソムは銃を持たずにいたが、ホレイショはいつも銃を携帯して躊躇わずに撃つ。それもマイアミでの捜査の仕方が、ホレイショの元で皆が事件を捜査し、ホレイショは尋問や現場での犯人検挙といった行動が主だからか。そこら辺は、科学捜査班だけれど刑事ドラマの王道を受け継いでいる。
あとは、ラスベガスとマイアミの場所の違いによる雰囲気の違いは、見た目の一番の違い。ラスベガスは、「カジノの派手な歓楽街とその裏側、砂漠」で、マイアミは「海に面したリゾート地、大きく広がる湿地帯」という違った開放感の場所選びは上手い。もちろん、そこに関わって事件や人間模様が繰り広げられるわけ。マイアミでの凶悪な敵が湿地帯のワニというのは、日本だとさっぱりピンと来ない所だけど、アメリカのでかさからの多様性に関心。

CSIのシリーズが、科学捜査で事件が次々と見えてくるというおもしろさがもちろんあるのだけれど、登場人物の良さも大きい。マイアミのホレイショを初めは「犬みたい顔だけど、どうなの?」と見ていたが、これが結構渋くてグリッソムとは違ったかっこ良さある。ハマーを乗り回し、毎度の決めポーズ「うつむいた顔上げながらサングラスをかける」も気持ち良い。
グリッソムもホレイショも、常に冷静で強い信念を持って行動し、犯罪者にはトコトン言うし、徹底的に追い詰め、非常に自律的だけど、被害者対してはとてもやさしい。こういう大人なキャラクターは見ていて気持ち良いし、楽しい。分かりやすい若者の青春の悩みのドラマなんて、もう、照れちゃう。日本では20代から40代辺りのおっさん向けオリジナル現代ドラマって絶滅危惧種なんだろうか?広告、宣伝対象の消費者として一番はじかれる所だからかなぁ?

ともかく、CSI:マイアミは「世界で最も視聴者の多いアメリカの番組」と言われるだけあって、流石におもしろかった。だけど、マイアミのシーズン3が終わって次はCSI:NYかと思ったら、そのままシーズン4なんだよねぇ。「ゲーリー・シニーズ来い!!」と思っていたのに。
 
 
CBSのCSI: Miamiのサイト見ていたら、今向こうで放送しているシーズン8は新たなレギュラーが増えていて、何だか雰囲気がちょっと違う。

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