「踊る大捜査線」はおもしろかった…

2010年07月02日 金曜日

最近、「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」が公開されるそうで、それに合わせて夕方にTVシリーズのドラマの再放送をしているのを見つけ、録画したのを見ているが、「踊る大捜査線」のTVドラマはおもしろかったのだなぁ…としみじみ。

王道のベテラン刑事と熱血新人刑事の成長物語と、ガチガチの警察官僚機構の中で何とかしようともがく人々の話が上手く合わさり、今見てもおもしろいし、笑いも入れながら組織の縦割りの問題を扱っているので、話が余り古臭く感じられない。
しかし、今改めて見ると、脚本や演出が結構あざといし、わざとらしさも感じた。まあ10年以上前のフジテレビドラマだし。

TVシリーズを見て、今でも物凄く楽しめるのを思うと、「映画はなぁ…」との落胆が…。
初めの「踊る大捜査線 THE MOVIE」は、一番有名な台詞「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってるんだ!」で分かるように、TVドラマの主題の警察組織の問題をまだ取り扱っているのだけれど、次の「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」になると、取って付けた様なおまけ程度の扱いで、ただのイベントムービーになってしまっている。2の有名な台詞「レインボーブリッジ封鎖できません!」の場面を見た人が全員「封鎖しなくてもいいじゃん!」と突っ込んだであろうほど、シナリオ穴だらけ、やっている事はTVドラマの使い回し、そして映画の結論として「女性は組織のトップに立つとろくな事がない」、「組織のトップが素晴らしければ、その組織は素晴らしい」というむちゃくちゃな映画に出来上がってしまっている。
この酷い出来だった2が、宣伝の上手さもあってか、何故か当たり、その後の踊るシリーズが更に展開したけれど、これ以降の展開は…。「交渉人 真下正義」は2以上の酷い脚本、踊るシリーズというか、映画としてもクソ映画だったし…。

で、何故この時期なのか分からないけど映画三作目。
予告編見ていると、八つの事件、バスジャックとか爆弾とか、湾岸署占拠とか、どうして漫画みたいな話、イベントムービーにしてしまうのだろう?やっぱり、脚本が映画に行ってからは酷評の多い君塚良一だからか?君塚良一は、TVドラマ時代は「ずっとあなたが好きだった」とか、わたしが大好きな「ラブコンプレックス」とか、おもしろいドラマ書いていたのになぁ…。

「踊る大捜査線」はTVの時は、警察機構の問題等を扱う為に登場人物が上手く配置されていたのに、映画になるとその登場人物が先行で、映画だからと話を大きくしてしまって、地味だからこその踊るのおもしろさがこそぎ落とされてしまった感があるので、今回の映画はどうなのやら?もう、TVドラマと映画は別モノとして扱った方が良いのかなぁ?

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