ワイルド・スピード MEGA MAX

2018年09月27日 木曜日

ジャスティン・リン監督、ヴィン・ディーゼル製作・出演、ポール・ウォーカードウェイン・ジョンソン出演の2011年のアメリカ映画「ワイルド・スピード MEGA MAX(Fast Five)」。
ワイルド・スピードシリーズ5作目。

ドミニク・トレットは懲役刑を受けたがブライアン・オコナーと恋人のドミニクの妹ミア・トレットによって脱獄し全員国際指名手配された。
三人はブラジルに潜伏していたが、自動車盗難の引き受ける。
その最中に仕事仲間と揉めてしまい、盗み出した自動車を自分達の物にするが、その自動車には犯罪組織のボスの裏金の運搬記録が入ったマイクロチップがあった。
そのマイクロチップの存在を知った三人は仲間を集めて大金を盗み出そうと計画するが、犯罪組織のボスは追手送り、更にはFBIの捜査官も逮捕に動いていた。

このワイルド・スピードシリーズは、わたしは確か何作か見たと思って、このブログを調べてみたら123作を見ていたけれど、その三作ともどれもほとんど覚えが無いと言う位興味が無いシリーズ。
なんだけれど、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが出ているという部分が興味の大半で、やたらとシリーズが続いているという部分がほんの少しの興味で見てみた。

…しかし、映画が始まって直ぐに置いてけ堀。
ヴィン・ディーゼルが何で逮捕されたのか?何でポール・ウォーカー達がヴィン・ディーゼルを脱走させなくてはいけなかったのか?とか、説明も無いまま行き成り話が始まってそのまま進むので「ぽかーん…」。
見て行く内に、徐々に過去に見た映画を思い出したのだけれど、確かポール・ウォーカーは警官で何かの潜入捜査でヴィン・ディーゼルと仲良くなったはず。
なのに、犯罪者を脱走させたり、自動車強盗にワクワクしたりと落ちぶれてしまっている説明も無いので、ずっと犯罪者が犯罪者から大金を盗むだけの話にしか思えないのでただ退屈。
これは4作目を見ていないと、さっぱり分かんないのだろう。
それに思い出したのは、ワイルド・スピードシリーズって改造自動車で公道で競争するアホ共の映画だったはずなのに、この映画ではその場面がほぼないので、「ワイルド・スピードシリーズって、こんな有り触れた大金強奪話だったけ?」と思ってしまった。
しかもこの大金を盗む話はこれまでの映画で散々やって来た様な事ばかりで、まあつまらない。

それに馬鹿みたいな事ばかり。
監視カメラがあるのでそれに映らない方法は自動車で早く走り抜けるという頭の悪さ。
結局パトカーなら問題無いとなるけれど、実際の強奪の時には今までの振りは全く関係無く、警官の銃撃の中を自動車で突っ込むだけという更に頭の悪い展開。
しかも大金の入った金庫を自動車二台で引っ張って引きずり出して盗み出すという更に更に頭の悪い展開。
これまでの振りが必要無いので、後から思うと振りを見せられていた時間の無駄な事。
自動車二台で金庫を引っ張るのも普通なら引っ張れないだろ…とか、あれだけ引っ張ったら先に自動車が壊れるだろ…とか、あれだけ町を破壊しているなら多くの関係無い人も死傷しているのに全く触れずに二人は良い人とか馬鹿馬鹿しくて、一番の見せ場も白ける。

演出も大人数で銃を一気に構えて相手が怯むとか、一々有り勝ちな演出の連続で飽き飽きした。
敵にちょっと救われると直ぐに協力しちゃうとかも安っぽいし、速い自動車を手に入れる為に勝負を仕掛けて「いよいよレースか?」と思ったら、次の場面で既に相手の自動車を手に入れてレース場面を全く見せない肩透かしとか、ことごとくはまらない。

この映画、ワイルド・スピードシリーズなので改造車が公道を走る映画かと思ってみたら、これまでも散々作られた単なる大金強奪映画で既視感一杯で退屈。
ドウェイン・ジョンソンも同じハゲのムキムキのヴィン・ディーゼルがいるので似た様な見た目で印象も薄いし、やっぱり何でこのシリーズは続編が作られ続けられているんだろう?とばかり思ってしまった。

★★★★★
 
 
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