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WrestleMania 33

2017年04月24日 月曜日

WWE自体、完全に惰性でしか見てなく、WWE一の大会「レッスルマニア」もそれ程真剣に見ちゃあいない近年での今年の「レッスルマニア 33」。
近年の特徴でもある「前半の方がおもしろく、後半に行く程つまらなくなって行く」のが今回も。
それに加え、「外様に頼る」「過去の栄光に頼る」試合が多くて、これだけ人はいるのにスターが作り出せていない最近のWWEが何とか凌いでいる感じばかりを感じてしまった。
 
 
1.AJスタイルズ vs シェイン・マクマホン
 
初っ端からTNA育ちのTNAスターのAJスタイルズとプロレスラーではないオーナー一族の元お坊ちゃんおじさんシェイン・マクマホンの試合から。
初っ端から外様と素人との対戦ってどうなの?って思ってしまった。

流石はAJスタイルズだけあって、ギミック的にも展開上でもヒールなのにAJスタイルズには大声援。
ファンからだけでなくWWEからの信頼も相当厚いAJスタイルズだからのシェイン・マクマホンとの組み合わせなんだろうけれど、幾ら無茶するシェイン・マクマホンでも流石に歳も取ったし、試合的にもこれまでのシェイン・マクマホンの名場面再放送的展開だとスポーツ・エンターテイメントとしてはおもしろくてもプロレスだといまいち。
AJスタイルズ出すならAJスタイルズの上手いプロレスが見たいのだけれど…。

望むのはAJスタイルズvsケビン・オーエンズ。
二人共王座ベルト取っていたのだから、何だか分からない王座戦をするよりはこの二人での王座戦だと相当盛り上がるのに。
ただ、この二人だと最早WWEなのか、TNAなのか、ROHなのか分からんか。
 
 
2.ケビン・オーエンズ vs クリス・ジェリコ
 
これまた元ROHのケビン・オーエンズと、もういい加減WWEの顔の一人ではあるけれど、元WCWのクリス・ジェリコ。
あと数年で50歳のクリス・ジェリコではやっぱり試合展開はもっちゃりとし、憧れのクリス・ジェリコと「レッスルマニア」で試合出来るケビン・オーエンズは嬉しくてしょうがないんだろうけれど、試合としてはいまいち。
 
 
3.ベイリー vs シャーロット・フレアー vs サーシャ・バンクス vs ナイア・ジャックス
 
最近の所謂「ディーバ革命」以降は男性よりも女性部門の方が試合はおもしろく、この試合も四人だからか展開も速く、各人に見せ場もありで、後のしょうもない試合よりも全然おもしろかった。

ただ去年のベッキー・リンチvsサーシャ・バンクスvsシャーロット・フレアー戦が抜群に素晴らしかっただけに、それを超える程でもなかったのは確か。
 
 
4.ハーディ・ボーイズ vs ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン vs セザーロ&シェイマス vs エンツォ・アモーレ&ビッグ・キャス
 
流石に在庫処理感の漂う元々の三組タッグ戦ではヤバいと思ったのか、ここで驚きのハーディ・ボーイズ登場。
これには「おっー!」と唸ったけれど、またもやTNAからの出戻り組で、「TNAって、単にギャランティの高い選手達を切ってしまっただけなんだろうけれど、AJスタイルズもそうだし、オースチン・エイリースサモア・ジョーボビー・ルード、今年殿堂入りしたカート・アングルとかのTNAの顔だった良い選手達がこぞってWWE入りしているって相当ヤバいと言うか、TNAガタガタなんじゃないの?何でここまでTNAの求心力無いの?」と何故かTNAの心配ばかり思ってしまった。

試合自体は体格も違う選手達なのでまとまりは無い感じはしたし、そもそもハーディ・ボーイズが出て来た時点で他の三組がかすみまくってしまい、ただ「ハーディ・ボーイズの技が見たい!」になってしまって、結局はハーディ・ボーイズがベルト取ってしまうしで、他の三組の噛ませ犬感ばかりが残った。
 
 
5.ジョン・シナ&ニッキー・ベラ vs ザ・ミズ&マリース
 
今年の「レッスルマニア」で一番興奮して笑ったのがこの試合。
試合自体はジョン・シナが一方的にやられ、最後はジョン・シナとニッキー・ベラの二人で勝負を付けると言う、まあ酷いクソ試合ではあり、その後のジョン・シナとニッキー・ベラのプロポーズなんてクソ展開ではあったものの、何よりザ・ミズの素晴らしさばかりが光った。

何でか知らないけれど、通常の放送だとそれなりにジョン・シナへの声援が大きいのにPPVとかになるとやたらとジョン・シナへのブーイングが大きくなるのが今回は顕著に現れ、ジョン・シナへは徹底的なブーイング。それへの上乗せなのか、ミズには大声援という構図になってしまっていた。
しかし、ミズはそれをすぐさま理解してお客を煽りまくる。
すると大歓声で、多分今年の「レッスルマニア」の中でも最高の盛り上げを見せ、まあ盛り上がりまくる。
これ。わたしがミズを好きなのは。
以前、ミズの日本公演でのわざわざ日本語でお客を馬鹿にするマイクパフォーマンスを動画で見て以来、ミズのちゃんと自分のヒールの立場を理解し、それでどれだけ盛り上げられるかを突き詰めようとする姿勢が大好き。今回なんか、それが大爆発した。
結局何時ものジョン・シナでしかないジョン・シナと比べれば、何とミズが輝いていた事か。
最終的にプロポーズという「目出度い席だから…」で有耶無耶に、強引に締めたはいいけれど、ミズじゃないと後世まで悪い意味で語り継がれてしまう本当にクズみたいな試合になっていたはず。
以前の2011年の「レッスルマニア27」のWWE王座戦がジョン・シナvsザ・ミズだった時は、明らかにミズじゃあない感しかなかったのが、今回のこれでミズがジョン・シナ越えたよなぁ。
WWEは、もうパートタイマーで「Total Divas」の宣伝みたいなどうでもいい試合しかさせてもらえないジョン・シナよりもミズを押せ!ミズを押せ!
 
 
6.セス・ロリンズ vs トリプルH
 
セス・ロリンズはWWEも押しまくりだし、確かにシールド時代からバンプが上手くて頭一つ抜けていたのに、怪我での欠場が多くて非常に勿体無いし、悲運な人でもある。
で、今回の対戦はもう直ぐ50歳のトリプルHでは流石に試合展開はもっちゃりだし、本当の所はどうなのか分からないけれどセス・ロリンズの膝が良くないからなのか飛んだり跳ねたり投げ技や関節技の応酬も無くダラッと進んでしまい、いまいち過ぎる。

トリプルHとの確執の展開もずっと描いていて来たとは言え、トリプルHも管理職側でレスラーとしてはパートタイマーだし、トリプルHの過去に頼る部分は大きく、展開と同じくの鬼気迫る試合を見せる気も無いのかしらん。

後気になったのは、トリプルHは相当体を作って来たとは言え、「あれ、こんなに焼き焼きの黒い体だったっけ?」と思ったし、「体をねじった時等の皮膚の弛みは流石に歳か…」とも思ってしまった。
それにトリプルHのあの最早自動車みたいなバイクでの登場場面は何?バッド・アス時代のアンダーテイカーの「♪Rollin’Rollin’Rollin’」を思い出してしまったし、あれだけのの白バイに先導させると「わたしは悪いカッコして、権力振りかざす悪い奴ですが、権力に守られまくって、きちんとバイクを乗っているちゃんとした社会人のおじさんです」感が物凄くあって格好悪かったし。
 
 
7.ランディ・オートン vs ブレイ・ワイアット
 
次の試合もそうだけれど、この試合も何で王座戦なのかがいまいちピンと来ない。しかも、最終盤での王座戦でもないし。
近年のWWEでの一番価値あるはずの王座ベルトの価値が物凄く低くなっている気がしてならない。

試合的にはおもしろくなかったので結構早送り。
 
 
8.ブロック・レスナー vs ゴールドバーグ
 
これまた、この組み合わせなら別に王座戦でもなくてもいいのに何故か王座戦。

この二人はこれまでの因縁の展開はあったものの、プロレス出来ないのでもあり、普通のプロレスしないギミックの二人なので試合的には何も期待していなかった通り、お約束のゴールドバーグのスピアー。ブロック・レスナーのただスープレックスを繰り返すだけのつまらない毎度の展開も「スープレックス・シティ」という良い名前を与えた事によって、必殺技の応酬みたいになり、会場は盛り上がっていたけれどわたしは「すーん…」。
数試合だけの契約で今後絡んで来ないであろう事が分かっているゴールドバーグや、これまでのゴールドバーグにやられるだけのブロック・レスナーという展開と、まだまだPPVで使えるブロック・レスナーを手放さないWWEの思惑を見れば、物凄く着地するべき場所に着地しただけの試合で、「すーん…」。
 
 
9.ナオミ vs アレクサ・ブリス vs ベッキー・リンチ vs ナタリヤ vs カーメラ vs ミッキー・ジェームズ
 
この試合はディーバ部門の在庫処理的大人数試合で、別におもしろくはなかった。
ディーバ部門も明らかに「RAW」側の方がおもしろくて、「アレクサ・ブリス可愛いなぁ…」位の見所しかなかった。

そう言えば、ミッキー・ジェームズもTNA行ってからの出戻り組か。
 
 
10.ロマン・レインズ vs アンダーテイカー

この組み合わせの時点から、老体に鞭打っているアンダーテイカーと、何時まで経ってもおもしろい展開を作り出せないワンパターンなローマン・レインズじゃあ、どう転んでもおもしろい試合にはならないだろ…と思っていたのがそのまま出た試合。

結構早い段階からアンダーテイカーはスタミナが無くなって疲れた感じでヨロヨロだったし、ローマン・レインズもダラダラした感じで、「おっ!」と思わせる展開や技を出さず、何時もの弾けない展開ばかりで非常に退屈。
しかも、ローマン・レインズはアンダーテイカーのトゥームストーン・パイルドライバーを切り返してローマン・レインズがトゥームストーンを仕掛けるという展開だった思われる所でローマン・レインズがアンダーテイカーを持ち上げらず、モタモタモタモタして何度も持ち上げられないという様が出てしまう。
わたしはローマン・レインズは試合内容がおもしろくないけれど、ちゃんと見た目も売れ線で決して嫌いではなかったけれど、「この失態は流石に無いだろ…」と萎え萎え。
これだけ押され、アンダーテイカーの引退相手にまで選んでもらっているのに、アンダーテイカーがデカいとは言え、歳でアンダーテイカーの筋力が落ちて抱え上げられるまで持って行けないのかもしれないけれど、それでもまだ31歳の現役トップのローマン・レインズのこの失態は誰もが頭抱えたはず。
これはローマン・レインズのレスラー人生賭けて持ち上げんとあかんでしょ。これでベビーのトップになろうって無理じゃん。
てっきり、これだけ押されてもブーイングしか起こらず、何時まで経ってもベビーのトップとして受け入れられないローマン・レインズを、アンダーテイカーに止めを刺すという大役でもあり、絶好の機会でもあるので、ここでローマン・レインズのヒール・ターンに移るのかと期待していたのに、終始良い人のローマン・レインズを押し通すのも余りに波風立たない展開で退屈してしまった。

アンダーテイカーも、ここ数回の「レッスルマニア」は最早「アンダーテイカーが登場する!」「アンダーテイカーが見れますよ!」という興行の盛り上げ位の意味しかなく、何で戦っているのかもよく分からない状態だった上に、アンダーテイカーの全盛期の見る影も無い様なグダグダした試合を見ても逆に哀しさばかりで、本当はもっと早くジョン・シナ辺りと良い試合して引退した方が良かった気ばかりした。
 
 
今回の「レッスルマニア」はWWEが現世代の新たなスターを作ろうとしても、セス・ロリンズは怪我で上手い事行かず、ローマン・レインズは押し時期と押し方を間違えたせいでドンドンとヘンテコな方向に進んでしまい、ちゃんと試合出来て人気がるのはAJスタイルズやケビン・オーエンズ等の外様ばかり。
目玉にしたいのは、ジョン・シナ、トリプルH、ブロック・レスナー、ゴールドバーグ、アンダーテイカーといった流石に年齢的にきつく、しかもパートタイマーばかりという結構酷い状況で、何とかやりくりして凌げた感ばかりを感じてしまった。
WWEは往年のスターで客寄せして、試合は他団体から取って来た自前で一から育てる必要の無い有名選手でやってって、これって一気に転げ落ちたWCWみたくなってない?
今のWWEの独占的一強じゃあ、これ以上にはならないんだろうから、もう、ビンス亡き後、ステファニーやシェインやトリプルHの身内で揉めに揉めてWWE分裂位にならないと、あのかつての興奮は味わえない様な気がしてしまっている。

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