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WrestleMania 32

2016年04月25日 月曜日

WWE自体、もう惰性で見ている感が大きくはなっていて、大体「ふ~ん…。」で終わってしまうけれど、まあ惰性では見ている「レッスルマニア」。

今年の「レッスルマニア 32」は過去最高の観客動員だったそうだけれど、だからと言ってこの大会がそれまでの最高の観客動員数だった「レッスルマニアIII」の様に未来まで語り継がれる大会かと言えばそうじゃないだろう微妙な試合が多かった大会で、何で最高の観客動員数だったかと言えばそれだけ入る大きな会場で開催したからとしか思えない。
注目の試合が大分いまいちだったけれど、ただ、意外に良試合も見れた大会でもあった。
 
 
1.ラダー形式IC王座戦

昨年に引き続き同じ試合形式で始まり、一試合目としては派手ではあるけれど在庫処理感の強い試合。

ケビン・オーエンズドルフ・ジグラーザ・ミズサミ・ゼインザック・ライダーシン・カラスターダストによる梯子戦。
そもそもケビン・オーエンズが王者として試合を受けるとなったけれど、何でか分からないまま七人戦になって、因縁が薄いだけに試合の意義的な部分で盛り上がらず。

皆凄く気合は入っているものの、この人がリングに入ったらこの人が入る。そして、この人追い出したらこの人が入る。梯子はここに倒して、その後でこの人がその梯子に乗って、この人がその梯子に飛んで…という順番がキッチリ決まっているかの様に思えた構成、非常に作られた試合。これだと「しっかりと、入念にリハーサルしたんだろうなぁ…」という感想が先に来てしまい、盛り上がりよりも白けてしまう。

この試合に出ている人達は十分シングル戦で見せる人達なはずなのに、こうやってまとめて、しかも梯子戦だと在庫処理感は否めない。
後半のベテラン勢の試合よりもここの人達でシングル戦やった方が絶対おもしろい試合になるだろ。今のWWEは試合内容で見せるよりは知名度やその価値なんだろうなぁ。

にしても、ザック・ライダーに勝たすって、ここに来てザック・ライダーを押すのか?
今のザック・ライダーって顎髭生やしていて、一目見ただけだと誰だか分かんないだよな。この顎鬚しているのって、結構他にもいない?以前に比べてやたらと薄味なギミックと個性が無い面構えになってしまったザック・ライダーを押して大丈夫なんだろうか?
 
 
2.クリス・ジェリコ vs AJスタイルズ

この二人は結構長めに抗争して煽ってはいたけれど、ここでの対戦が初対戦ではないので、盛り上げとしては結構微妙な所。

試合自体はAJスタイルズがちゃんとプロレスしていて、しかも動きが非常に機敏なので見ていても楽しい。
一方のクリス・ジェリコはもうベテランであるので上手さはあるけれど、流石に歳か、機敏さは欠け、WWEのベテラン勢の特徴でもある結構早めからだらつくというのがあり、クリス・ジェリコが攻めると間延びして、折角のAJスタイルズの調子が失われている感じ。
AJスタイルズの相手としてクリス・ジェリコは名前の価値的にはいいけれど、試合的にはAJスタイルズ対ケビン・オーエンズの方が絶対おもしろかっただろうな。

と言うか、クリス・ジェリコの体は何なんだ?
元々鳩胸でムキムキという感じではなかったにしろ、2016年の「ロイヤルランブル」が久々の復帰だったっか?の時に、その体のブヨブヨさに笑ってしまったけれど、やっぱり今回も締まりがない。
それに、近年になって刺青を入れて来るのって、今更何なの?中年の今更不良感、カッコ付け感に反し、体が絞れてないって滑稽。

あと、AJスタイルズは非常に強か。
それまでTNAで十年以上やっていたのに、さっとTNAを出て新日本プロレスへ。
新日でTNA色を抜いて、WWEへ…って、非常にきっちりとした戦略だよなぁ。プロレスが上手いからの生き方だけれど、強かだよなぁ。WWEユニバースからしたら「AJスタイルズ!AJスタイルズ!」ではあるけれど、わたしは「やっぱりWWEに行ってしまうのか…」だったし。
AJスタイルズはセス・ロリンズと王座争ってもおもしろそうだけれど、プロレス的にはドルフ・ジグラーとか、ケビン・オーエンズとか、サミ・ゼインとかとしたらワクワクする感じなんだけど、それだとTNAっぽいか。
 
 
3.ニュー・デイ vs 国際同盟(リーグ・ オブ・ネイションズ)

今のWWEの複数人タッグマッチって、とてもつまらない。
大体片方の一人が捕まりボコボコにされていたけれど、そこを抜け出して交代。その人が暴れて敵を次々と排除か、一人が必殺技を出しては次の人が入って来て順番に必殺技でリング外に出すという展開ばかりで、既視感ばかりの展開で飽き飽き。
この試合も一人一人が立つ様な展開でもなく、それまでWWE王座を取っていた様なシェイマスアルベルト・デル・リオをとにかく出しとけな在庫処理感を感じたし。

で、国際同盟が勝って、何故かショーン・マイケルズミック・フォーリーストーンコールド・スティーブ・オースチンが登場。
この流れの意味も分からず、レジェンド達さえもまとめての在庫処理か。
一人一人で十分なのに三人一緒にした為、結局目立ったのはSCSAで、ショーン・マイケルズなんか物凄い控えめだったじゃん。SCSAのビール飲みの横で大人しめのショーン・マイケルズが切ない…。

ニュー・デイって、始めはベビーフェイス的に前向きな事を言っていたら、ただつまらなくてブーイングだったのに、その後完全ヒール化して、更にヘンテコなコメディリリーフのギミックになったら見事に大うけしたなぁ。
やっぱりWWEって、抜け出した馬鹿がうけるんだな。

一方の国際同盟って、WWEが何処向いているのかがいまいち分からない。
「良いアメリカ。悪い外国」という昔からある非常に単純な、分かりやすい、保守層が多いのであろうWWEユニバース向けに喜ばれるヒール軍団なんだろうけれど、今回の「レッスルマニア」の始めでも世界各国の実況席があると紹介していたし、「This Week in WWE」でも毎週の様に世界の様々な国でのイベント開催の話題を流しているにも関わらず、何で未だに外国人はヒールというギミックを使い続けるんだろうか?世界戦略と国内戦略が物凄いチグハグしている様に思うのだけれどなぁ…。
 
 
4.ブロック・レスナー vs ディーン・アンブローズ

この試合の組み合わせも対戦相手のいなかったブロック・レズナー用にディーン・アンブローズを合わせた感じしかしないし、そもそもブロック・レズナーが相手じゃ、誰だろうと大しておもしろくはならない。

ブロック・レズナーって、もう真面にプロレスしないから、とにかくスープレックスで投げまくり、それを「スープレック・シティ」という逆転の発想で名付けてしまう上手さはあるものの、ブロック・レズナーはスープレックスしたらダラダラと間を取り、スープレックスの繰り返しで本当につまらない。

一方のディーン・アンブローズもギミック的にはSCSA路線でおもしろくなるはずなのに、試合になると弾け切らず、徹底的にやられてもそこからやり返すもあんまりないので、トップとして大爆発しそうなのに常にくすぶっている感じ。
ディーン・アンブローズも試合がおもしくなりそうでならないんだよなぁ。

で、この何ともな抗争で、この試合内容でブロック・レズナーが勝ちました…で、何?
CMパンクのパートタイマー批判も良く分かる。
 
 
WWE ホール・オブ・フェイム

今年の殿堂入りの目玉はスティングなんだろうけれど、色々ガッカリ。

わたしはWCWNWO直撃世代なので、スティングは大好きなのだけれど、スティングはWCW後はTNAに行って頑なにWWEに行かなかったから「The Icon」でもあったのに、何でこの時期にという時にWWEに行ってしまい、しかもWWEに行ってからは「これぞ、スティング」という活躍もないまま、何でか分からないHHH狙いの抗争で大して試合数もないまま、今回のホール・オブ・フェイムで引退発表って…。
何かWWEでお金稼ぐ為に顔出した感しかないんだよなぁ…。
アンダーテイカーもそうだけれど、レスラーとしての晩年のズルズル感がどうにも…。
 
 
5.ベッキー・リンチ vs サシャ・バンクス vs シャーロット

初め期待していなかったからか、この試合が今年の「レッスルマニア」で一番おもしろかったし興奮した。

この三人、NXTから上がって来たからか、ちゃんとプロレスして、それも三人が入り乱れて間延びせずに展開して行き、出たり入ったりの時期も上手く、見せ場も次々と作り出し目を離す事がなかったもんな。
何時もディーヴァ戦は試合としては結構静かな観客も盛り上がっていたし、ヒールのシャーロットが勝ってもブーイングではなく拍手していたし。

まさか、ディーヴァ戦でここまで楽しめるとは思ってはいなかった。
ディーバ革命とは言っていたけれど、本当に革命的じゃない?

サシャ・バンクスって、この三人が揃うと相当華奢だな。見ていてダイジョブ?と思うし、可愛いなぁと思うし。
あと、シャーロットの衣装の胸元が緩々で、何度も上に引っ張り上げていたけれど、乳首見えてしまうんじゃあないかと冷や冷や。
 
 
6.シェイン・マクマホン vs アンダーテイカー

シェイン・マクマホンは数年振りの復帰の上、今ではもう40代半ばで、元々殴る、蹴る、跳ぶで、受けの人だし、もう今のアンダーテイカーでは真面な試合にはならないだろうとは思ってはいたけれど、ここまでつまらなくなるとは思わなかった。
お互いが技を出し合って、受け合って、そこから更に行くというのは無理にしても、どちらも攻撃してはやたらと間を取りダラダラ。次の展開まで間延び。始めから退屈な展開。
ヘル・イン・ア・セル戦だからもっと金網を有効的に使うのかと思いきや、シェイン・マクマホンの天井からの一発の為のヘル・イン・ア・セル。それもちゃんと実況席の中にエア・クッションがあるのが分かってしまうしょっぱさ。
かつての「シェイン無茶苦茶!凄い!」という興奮は無く、「おじさん、がんばったね。」の感心感ばかり。
一方のアンダーテイカーは「もう引退したら?」と思うばかり。毎年「レッスルマニア」だけの人になり、その「レッスルマニア」もブロック・レズナーに負けて連勝記録が途切れて以降は何で「レッスルマニア」に出ているのかもあやふやになり、アンダーテイカーもパートタイマーなので長期の抗争が描けず、ただ「レッスルマニア」に出る為だけの急な抗争ばかりでおもしろくないし。

この抗争自体、シェインが復帰して、再び父親ビンス・マクマホンとの対立は正にWWEの抗争ではあるのに、シェインと戦うのは何故かアンダーテイカーという何のこっちゃな戦いで全然盛り上がらない。
アンダーテイカーが最早パートタイマーで長期間の抗争が出来ないにしろ、何でアンダーテイカーがビンスの替わりに戦うのか?が全然分からないので、どちらにも戦う理由が見出せず、旬を過ぎた人達で何してんだろう?
「レッスルマニア」の話題性作りだけか。

本当につまらなくて、唯一この試合だけ寝落ちしてしまった。しかも、二・三回も。
 
 
7.第3回アンドレ杯バトルロイヤル

またもやの在庫処理戦。
しかも、ジョバー的扱いになってしまっている人達をこれでもかという程まとめてのバトルロイヤルって、何がおもしろいの?

ここら辺からは長さもあるし、おもしくないので飽き始め、別の事をしながらのながら見状態に入って行く。
 
 
更なる箸休め。
ザ・ロックの一人舞台。

ザ・ロックは好きだし、今回もザ・ロックの喋りはおもしろかったけれど、無駄に長い長い。このスキットだけで30分程も時間割いてたし。

ザ・ロックの登場からして「ROCK」の文字を燃やすって、何の意図の演出?
エントランスからリングインまで5分位かかってたし。
そこに毎度グダグダ喋る割に中身が無いワイアット・ファミリーの登場からのジョン・シナの登場。
ここも次々と何だか分からない理由で出して来る在庫処理感はあったし、結局ジョン・シナよりもザ・ロックの方が目立っていてジョン・シナが来なくても成立するし、ジョン・シナが今年も「レッスルマニア」に出ましたよ!という言い訳だけの為の出演にかしか思えず、これに30分もいらんだろ。
 
 
8.トリプルH vs ロマン・レインズ

このメイン戦も、全盛期を過ぎ、パートタイマーとしてほとんど試合をしなくなったHHHと、何時まで経っても試合が上手くならないローマン・レインズでは流石におもしろい試合にはならず。

問題なのはどっちもで、トリプルHはビンス・マクマホンの跡を継いで悪の権力者を演じてはいるけれど、ビンスの様に恥もかなぐり捨てる程突き抜けないので、悪の権力者としてはステファニー・マクマホンが勝り、トリプルHの陰は薄く、中途半端な権力を振りかざしてのヒールじゃあどれだけやってヒールとしてブーイングが起きないまま。ヒールなのにこれまでのHHHの功績から歓声が起こるのは痛いし、もうオーソリティとしてのヒールは無理なのに路線変更はしないんだろうか?

ローマン・レインズも一行に試合がおもしろく回せず、必達技がスピアーにスーパーマン・パンチってしょっぱ過ぎ。裏方も別の技に変更させないだろうか?
そもそも、何年もかけて権力者に翻弄させられる所から這い上がるベビーとしてのお膳立てはあるのに、観客からはやたらとブーイング。始めからこれなので、相当しょっぱい事になるだろうとは分かってはいたけれど、かつて「レッスルマニア18」のザ・ロック対ハルク・ホーガン戦でも同じ様な状況で、絶対的ベビーで普段は歓声を受けるザ・ロックがハルク・ホーガンの地元という事もあり、何をしてもブーイング。一方のヒールであるはずのハルク・ホーガンがどんな汚い攻撃をしても常に歓声という状況だったのが、ザ・ロックが試合で魅せ始め、観客のブーイングも徐々に歓声に変わり、最終的にはどちらにも凄い歓声と言うトンデモない名試合になった事を知っているので、この戦いもそれを少しは期待したけれど、流石に今のローマン・レインズじゃあ、やっぱりザ・ロックにはなれないか…。

わたしは決してローマン・レインズ嫌いじゃないし、スター性もあるとは思うけれど、完全に押す時期をWWEが間違えたとしか思えない。
本当ならバティスタが復帰し、パートタイマーなのにゴリゴリにWWEが押し、2014年に「ロイヤルランブル」でローマン・レインズに物凄い歓声があったにも関わらずバティスタに勝たせてしまった時、ローマン・レインズに勝たせる様に変更すればベビーとして観客も受け入れたはずだったのに、結局その次の年の「ロイヤルランブル」でローマン・レインズに勝たせた時には既に時遅し。ブーイングの嵐。ここがローマン・レインズの分岐点だったと思うのだけれど。

それに不思議なのはローマン・レインズ押しにブーイングだったら、押しているHHHにもブーイングじゃないの?と思うのだけれど、今のTV-PG Eraとも揶揄されているHHH体制には文句はないのだろうか?

あと、セス・ロリンズが怪我で出れないと言う事がありしょうがないのだろうけれど、それにしても王座戦に出せるだけの人が他にいないって、今のWWE相当やばいんじゃないの?
ブーイングが凄くてもローマン・レインズを押さなきゃいけないし、セス・ロリンズが欠けたらHHHが出て来ないと仕方ないこの状況って、これだけ在庫処理をしまくる程人はいるのにスター不在という危機的状況でも、「レッスルマニア」は過去最高の観客動員で、HHH体制になってからWWEの収益は過去最高をあげているって、歪に思えてしまうのはわたしだけなのかしらん?
 
 
今回の「レッスルマニア」を見ても、惰性で「This Week in WWE」を見て行くのは変わりないし、ジョン・シナ辺りまでのベテラン勢が引退したらWWEももっとおもしろくなるんじゃないか?とも思っていたけれど現状ではそうならないという事が分かった一方で、NXTから上がって来た勢や女性部門がおもしろいので、見るべきは部分はそちらで、そこを押してもらえたらなぁと思う次第で終わった今年の「レッスルマニア」。

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