主人への告別 - ハリイ・ベイツ

2008年12月18日 木曜日

最近、と言うか一月前程からTVで映画「地球が静止する日」の宣伝をやたらと見かけて、「確かこの原作を読んだはずだが内容あまり憶えていない。」と思い、本棚検索で創元SFの短編集「地球の静止する日」を見つけ、そして読んでみた。
本当にこの映画の原作、ハリイ・ベイツ「主人への告別(farewell to the master)」だけを読んだ。

だが、どうもこの話と映画の予告の印象が全く違う。

話は「突然現れた謎の外来者クラートゥとロボットのヌート。
    だが、クラトゥは殺され、残されたヌートはただ静止しているだけ。
    静止し続けているヌートが実は微妙に動いていると気付いた記者が、
    その謎を探ろうとする。」だ。

全く何かが壊れて行く事も無し、地球も静止する事無し。
何だろう?と思ったが、巻末の解説を読んで納得。
この元々の1951年の「地球の静止する日(The Day the Earth Stood Still)」は、製作のジュリアン・ブロースタインがこの映画の企画を考えそれに見合った小説を探してこの「主人への告別」に行き当たったそうだ。
そして、この話の「謎の人物とロボットが突如宇宙船で現れる」と言う所だけを使用し映画が作られたそうだ。
だから、この原作と映画は関連性は薄いのかもしれない。
と言うか、この「地球の静止する日」を見ていないので何とも…。
むしろこの「地球の静止する日」が見てみたい。
何故か原題が同じなのに「の」と、「が」が微妙に違う邦題の、今回の「地球が静止する日」は予告を見た限りでは毎度のキアヌ・リーヴスでどうなのだろうと。
「マトリックス」も「コンスタンティン」も愉快な映画で好きだが、設定や衣装や小道具で違う風にはしているがどうもいつも同じ印象のキアヌ・リーヴスでなんだか。
それに、いまだにキャシー・ベイツが出てくると「何かやるぞ!!」と、違う所に目が行ってしまうからなぁ。

ところでこの「主人への告別」はあまり面白くない。
結構謎を明かさないまま、そのオチでぽいっ…と。
初めと終わりで関心が別になっているしなぁ…。
 
 
 
関連:映画「地球が静止する日」

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