DENGEKI 電撃

2013年12月08日 日曜日

スティーヴン・セガール主演の2001年の映画「DENGEKI 電撃(Exit Wounds)」。製作にジョエル・シルバーが入っている。

副大統領救出でやり過ぎた為に左遷させられた刑事のスティーヴン・セガールが、警察内部の犯罪を暴こうと勝手に動き回って、あちこち滅茶苦茶にして回り、屍累々。

この頃でも、暴力警官が偶然犯罪者に出会い、意味も分からず突然銃撃戦が始まり、何か言う前にスティーヴン・セガールが敵をボッコボコにするという毎度の展開。マシンガンを撃ったら自動車下部が爆発して一回転とか、偶然で犯罪に出会い、何故か上手い事人に出会い、前半に出て来た登場人物を無理矢理後半に絡めて来たりと、一々突っ込む事が面倒臭い事ばかり。バディモノの刑事モノっぽくはあるけれど、その相手はコロコロ変わり、バディモノでもない。

2001年の映画なので、スティーヴン・セガールがまだシュッとしていて凄く細く、逆に強く見えない。最近のスティーヴン・セガールは太り過ぎで、動きも鈍すぎで強くは見えないけれども…。その近年の極力動かずカメラ割りのみで見せてしまう省エネアクションを見過ぎたせいで、これでのよく動くスティーヴン・セガールのアクションにちょっと唸ってしまった。まだこの頃はちゃんとしたアクション俳優だったのか…。ただ至って普通なアクションなので、この後の全然動きもしない省エネアクションに比べたら、面白味と言う意味では物足りない。それに、何時もカッコ付けな役しかしないスティーヴン・セガールが、交通整理で無茶苦茶になるという珍しく笑いを取ろうとする場面もある。
あと、チンピラが自動車販売店にやって来て、その場ですぐさま現金で自動車買って乗って出て行く場面があるけれど、こんな場面他でも見た気がする…。

この映画で何が一番おもしろいかって、吹き替え版のスティーヴン・セガールの声が玄田哲章と言う事。全然合っておらず、スティーヴン・セガールの映画なのにアーノルド・シュワルツェネッガーの映画を見ている様な気分になってしまった。
それに何故邦題が「DENGEKI 電撃」なのかが謎。警察のロッカールームでスタンガンでビリビリ遊びしていたからだったら、題名付けた人凄いし、偉い。

スティーヴン・セガールの初期の目を引く様なアクション映画と、近年の省エネアクションなのにそれさえ少ない安いビデオスルー作品の間の期間の、内容もまさにその間の普通なアクション映画でしかない映画。

☆☆★★★

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