THE MANZAI 2012

2012年12月17日 月曜日

衆議院選挙と言うよりも、途中経過なんてどうでもいい事を報道と称してダラダラ流し続ける選挙特番という、本当に期待して見ている人なんているのかとも思う編成の都合で、夕方五時半からの二時間半の放送と言う変則的な形だった「THE MANZAI 2012」。
ただ、今年もこの大会はおもしろかった。
まだ二年目なので「M-1」程の事前までの煽りや権威はまだまだだけれど、結成年制限無くし、しかもM-1王者もドンドンと出だして、吉本勢だけでなく東京勢の勢いの良さもあって、笑いが起こらない事もあった「M-1」終盤よりも全然多彩で高い所の大会になっている。ただ、今年いまいちなのは決勝進出者は全員ネタも知っていて、意外性という部分があんまりなかった事。去年の様なそんなに知られていないHi-Hiみたいに、そこから突き抜けて出て来る感じは無かったけれど、各組の、特に決勝に進出した組の爆発感は凄かった。

グループA組は、やっぱりハマカーンが抜群におもしろかった。去年からの事を考えると凄い爆発感。オジーオズボーンって王道の漫才していたはずなのにオードリーみたいな漫才していてちょっと驚いた。

グループB組は、一番の混戦組。NON STYLEは「M-1」時よりも全然おもしろく、普通に笑っていた。トレンディエンジェル磁石千鳥もおもしろく、一番拮抗していた。オール巨人の磁石に対する「辞めたらあかん!」の一言に感涙しそうになる。

グループC組はアルコ&ピースが新たな漫才の種類を出して来て、図抜けていた。笑い飯は新たな展開を持って来たかと思ったけれど、やっぱり何時もの笑い飯で、しかも結構先走っていた感じ。

決勝では千鳥は凄いネタ持って来たな。千鳥って「M-1」の時から、良い所行くけどそのネタを持って来るのか!であんまりはまらない事が多い感じ。アルコ&ピースはテリー伊藤にネタ潰されてちょっと可哀そうだった。アルコ&ピースのグループ戦での爆発力は凄かったけれど、決勝のネタだけ見ればやっぱりハマカーンの上手さ。去年のHi-Hi、そして今年のハマカーンと「THE MANZAI」はケイダッシュステージの大会になってきていて、何か凄い。

去年も思ったけれど、ビートたけしは本当にいらない。ただでさえ放送時間が減っているのに、本編と関係無い必要の無いつまらないコントで時間取るし。だったら出場者のインタビューとかに時間割けばいいのに。ボケも噛みまくりで口が回っていないし、これだけ先鋭化した漫才の中だと古臭い上に滑っていたし。最高顧問と言う割りに漫才の批評もしないし、他の番組もそうだけれど、いい加減ビートたけしという威厳だけで番組入れるの止めるべき。
あと、「M-1」でもいらなかった観客席の芸能人も、それを抜くスイッチワークもいらない。特にオチ前に観客席を映すのは最悪。

一番驚いたのは、本戦サーキットで司会をしていた人が映ったのだけれど、それがボサボサの金髪で小太りの人だったので誰?と思ってよく見たら中山功太だった事。大阪にいた時とまるで別人でびっくり。

「THE MANZAI」見ていると、漫才って進展し続けているなぁとそこで関心。久々に緊張感もあり、笑いが止まらない番組で、既に来年が楽しみ。録画で見たけれど、クソの様な屑テレビタレント上がりのつもりの大阪のクソ政治家の気持ち悪い顔見て吐きそうになり、イライラしかしなかったのが、この素晴らしい大会見て一気に吹っ飛んでしまった。お笑いはわたしを救う。

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