カリストの脅威 – アイザック・アシモフ

2007年10月04日 木曜日

最近は、まだ読んでない「ドラえもん」を読んで「ミツ夫君…」とほろりとしたり、「ゲゲゲの鬼太郎」を読んで「カップラーメンになるなんて…」と展開の読めなさに楽しんだり、全然SF小説を読んでいず、どれか読もうと思い立つ。
本棚を見て「アシモフ初期作品集」の三冊目だけ読んでない気がしたので、一冊目から読む事にする。

本編は本当にアジモフの初期作品なので、まあそれなりだが、それよりもいつもの各作品回顧録が、1930年代半ばからの当時のアジモフを取り巻く状況が見えてき、そして当時のSF雑誌の状況も見えて非常におもしろい。
徐々に有名作家の名前が出て来、雑誌も活気付いて行く雰囲気が伝わり、本編よりもこっちが非常に興味深い。

話の中で面白かったのは、キャンベルが買った「時の流れ」。
これは、宗教と月を何かと入れ替えると今でも、ここでもある話。
古いSFを読むと良く分かるのは、出来事への反応から、人が寛容の方向へ変化してる事もあれば、100年、それ以上前から大して変わっていず、何が何でも拒否する事もある、「人ってねえ…」と呟く感じ。

続いて二巻目を読もうとする。

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