今期のドラマは「Terra Nova」よりも「バーン・ノーティス」だったりする

2012年04月01日 日曜日

PSPを手に入れてから、有用だったのはPSPでテレビ番組を見れる事。録画しておいたのをPSPに書き出せば、寝っころがりながらでも見れるので便利な事に気付いた。しかし、頭の片方を下にして寝っころがりながらずっと見ていたら、右耳が急性中耳炎になり、耳の中が痛くなり、傷みが無くなっても暫く聞こえが悪い。

今期で一番の話題作のTVドラマと言えば「テラノバTerra Nova)」。製作にスティーヴン・スピルバーグが入り、パイロット版で15億円つぎ込んだ大作と謳われたドラマ。
話的には、2149年の地球は人口爆発と大気汚染により居住が難しくなり、偶然見つかった8500万年前の白亜紀へ行けるポータルにより移住が進められており、過去へ主人公家族五人が恐竜のいる時代へ行くというモノ。分かり易く言うと、近未来の科学技術を持った人間が恐竜時代で奮闘する、家族愛のドラマ。
この「テラノバ」、大作的な前宣伝の割に意外とこじんまりしている感じ。平均点はあるけれど突き抜けた感じが無い。SFな未来設定で恐竜との戦いもあるのだけれど、ドラマの多くは人間関係での揉め事で、別に現代劇でも出来そうな話が中心になっているのが微妙。初めの頃は、恐竜という危険過ぎる存在と戦い、やり過ごすアクションモノの部分を押し出しているのに、暫くするとそれがほんの付け足し要素になり、派手な恐竜対未来兵器と恐竜に対する知恵を持った人間との戦闘が減り、期待しているモノと違っている事に気付く。家族ドラマとしての、夫婦の問題だったり、思春期の息子、娘の恋愛だったり、その他の人物の過去との因縁だったりはどれもそれなりなんだけれど、突っ込み切れていない中途半端感が。それに、これは一応一話完結方式だけれど、シリーズ全体を貫く謎で引っ張るという近年のドラマの様式もあるにはあるのだけれど、これもいまいち弱い。敵となるシクサーズもガンガンに攻める訳でも無く、陰謀が張り巡らされているというよりは小出しによる引っ張り感が強い。あと、CGもちょっと安っぽい。実写の風景と浮いていると感じる事もある。外の建物は結構良いのに、室内のセットが少し安い感じがする。それと気になるのは、140年も未来なのに数十年後位しか発達していない、物凄い無難な科学技術。21世紀までの設定にしておくか、もっとSFしても良いのに。まあ、地球が住み難くなったから別の惑星や衛星に移住するのは20世紀のSFだけれど、戻る事は出来ないけれど8500万年前に移住という設定は結構ぶっ飛んでいておもしろい。それと、思春期の娘が如何にもティーンなやんちゃな子じゃなくって、ギークというのもおもしろい所。普通は兄貴がそんな感じになるのだろうけれど。
吹き替え版で見ていたけれど、声優陣も良い感じ。主人公夫婦の畠中洋河合美智子が非常に雰囲気が良い。ほっこりする感じ。役者が声優に入っているので、逆に声優の演技が少しわざとらしさを感じたりしてしまう事もあるのだけれど。
これ、視聴者を全年齢向けの家族対応にしたので、どうも話が絞れていない感じがし、第1シーズン全13話の前半なのに第2シーズン以降な雰囲気がある。初めはもっと分かり易く、ガンガンに恐竜との問題や戦闘で攻めても良かったんじゃないかと思う。記憶喪失とか、電子機器が使えないなんて話、掴みの第1シーズンでする話なのかとも。
何か設定を活かしきれていない、絞り切れていない感が強いけれど、平均点は行っているドラマだと思うし、結構楽しめた。しかし、アメリカでは制作側が思っていたよりも受けがそんなに良くなかった様で、第2シーズンは打ち切りの流れが強いらしい。

「テラノバ」が週二回放送で、第2シーズンを放送していた「バーン・ノーティス」も週一回二話連続放送で、見るのが大変。あと「CSI:ニューヨーク」も見つつ映画も見ていたので、今期はやたらとドラマ・映画を見ていた印象。
「バーン・ノーティス」は第1シーズン、まさかのクリフハンガーで引っ張り、「結局分からんのかい…!」でズッコケたけれど、現代の「スパイ大作戦」「冒険野郎マクガイバー」でやっぱりおもしろい。心理作戦による押しと引き、がっちりはまる罠と決まらない時の次の手の上手さと楽しさは、登場人物達の軽い笑いと、マイアミの雰囲気もあって、爽快で愉快。一話完結できっちりと楽しませるけれど、近年の流行のシリーズを貫く謎で引っ張るのは「テラノバ」と同じ。こっちはそんなに製作費高くない様に見えるけれど、脚本の上手さで楽しい。
「バーン・ノーティス」を原語で見てみたら、吹き替え版と大分雰囲気が違い驚いた。吹き替え版はマイケル役のクリカンこと栗田貫一が訛ると物凄い笑かしにかかるし、フィオナ役の雨蘭咲木子が物凄く甘く、ネトッとしていて、本来台詞の無い所にも台詞を足したりと、結構コメディ色を前面に出しているけれど、本当はもちょっと大人な軽いコメディスパイモノな感じ。吹き替えに慣れるとこっちの笑かしが楽しくなってくるんだけれども。

今期は週に何回も連続してドラマが放送されていたけれど、またもや水曜どうでしょう」が週三本。「原付日本列島制覇」がサンテレビで始まり、同じくサンテレビで「どうでしょうClassic」、BSでも「どうでしょうClassic」を放送していて、週三本。
ハードディスクにデータが溜まり、何か時間が無い。でも良く寝れる。

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