大脱走

2011年10月22日 土曜日

「ゴッドファーザー」三部作に続いて、やはり名作「大脱走(The Great Escape March)」は以前見て「おもしろかった!!」とは思った物の、やはり忘れていて改めて見たが、やはり「おもしろかった!!」。

大脱走計画の起案からトンネル掘りのワクワク感。脱走実行のゾクゾク感。脱走後の見つかるかどうかの緊張感。この構成が良く出来ている。何気ない搖動から秘密裏に行われる脱走計画は、関心と感心でもうニコニコしながら楽しんでいたし、それぞれが自分の専門分野で大活躍する人物設定も上手いので、初めはむさ苦しいおっさんばっかりで引きが弱いと思ったら、どんどん登場人物達が輝いて来る。当然スティーブ・マックイーンがおいしい所持って行くけれど、群像劇としても良く出来ていて、それぞれの人物に微笑み、泣かされ、オールスター映画で良くあるエンドロールの役者名・役名・更にそれにあだ名を付けた人物紹介までで最後まで爽快に楽しませる。本来は戦争映画なので陰鬱で陰惨になる所を、反抗的でいかした台詞とあの軽快な大脱走マーチ(The Great Escape March)で明るく、笑いももたらしてくれる。大脱走マーチからの始まりなんて、ワクワク過ぎて合わせて口笛吹いてしまった。
脱走中の闇夜の設定とは言え、気付くだろの場面はあるけれど、戦争の無慈悲な嫌過ぎる哀しみも見せ、しかし娯楽大作として最後まで三時間弱あるが飽きさせず走り切る。これはやはり名作の娯楽映画。

見ていて思ったのは、現代の日本のチャールズ・ブロンソンは照英だなと。

☆☆☆☆☆

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