ブラック・マスク 黒侠
2011年10月09日 日曜日リー・リンチェイは好きな役者で、そのジェット・リー主演の「ブラック・マスク 黒侠」を見てみた。
1996年の現代劇、近未来SFアクションなので、日本でもあった90年代の映画の安っぽさと言うか、しょっぱさと言うか、それが満載。
話的には仮面ライダーの様な特撮ヒーローモノのノリで「うわ~…。」という感じだし、ぐちゃっと展開するので盛り上がりに欠ける。一番の見所はやはりジェット・リーのアクションになるのだろうけれど、活躍が最後のボスとの対決位で、それまではマスクで少しは戦うのだがどうもジェット・リーの良さが発揮されていない感じがあり、やっぱり盛り上がらない。それにブラック・マスクが黒いダンボールで作った様な安さとかっこ悪さ。しかも学生帽みたいな帽子に黒い目元のマスクってグリーンホーネットだし。後、香港映画の真剣、暗めの映画でも笑いをねじ込んで来るのは何なのだろう?緊張を削ぐし、笑いは無いし。
監督のダニエル・リーは何だか凄い。最近のアメリカ映画やテレビドラマよりも早いカット割りで時々置いて行かれるし、その為なのか結構話が端折られている様な早さだし。
このぐちゃっとしたのが香港映画の魅力なのだろうけど、時代劇なら喜んでワクワクして見るのに現代劇だとしょっぱさが先走って、ジェット・リーの魅力と格闘の美しさで持った…かもしれない映画。
あと、友人の警部を見ているとゆうたろうを、敵方のボスを見ていると千葉繁を思い浮かべてしまっていた。
☆☆★★★