ブルー・シカゴ・ブルース

2010年07月09日 金曜日

第5世代の家庭用ゲーム機の特徴としては映像や音声が一般的になって来た、と言うわけで、そんな特徴のアドベンチャーゲーム「ブルー・シカゴ・ブルース」をした。
 
 
0709 ©Riverhill Soft inc.
 
話は「交際していた同僚の刑事キャスリン・ホワイトがシカゴで殺され、別の殺人事件の容疑者としてキャスリンが疑われた為に、その容疑を晴らそうとシカゴで捜査を開始する主人公J.B.ハロルド」。
王道の推理モノで、謎が多い事件が聞き込みや調査で次々に知られざる過去、複雑な人間関係によって暴き出されて行き、結末に至る話はなかなか。
だがしかし、これ、ゲームとしてはあまりおもしろいモノじゃない。全ての状況は、まず実写動画で流れ、その後選択コマンドが出て来るのだが、そこからは動画無しで静止画に音声のみでの受け答えになる。その画は、常にJ.B.顔が見えない様に、J.Bの後ろ姿か、顔から下を映しているその奥に聞き込みをする人物がこちらを向いているという映像で、しかも大体ワンカットの為、演出がのっぺり。
捜査は、「見る」や「聞く」「話す」等のコマンド選択型じゃあなく、基本的に「何処へ行くか」と「何について聞くか」の二つの選択の中でそれぞれ選ぶコマンド選択型。しかも、コマンド総当りで進めるので簡単。その為か、時間の概念を取り入れ、移動や調査すると時間が進み、四日で事件を解決しなくてはならなくなっている。しかし、毎晩にその日にしなくてはならない事をしていないとゲームオーバーになり、ちゃんとヒントも出て来るので親切。初日でいきなり積んでしまったけれど、それ以降は捜査の時間は結構余るし、話もすんなり進み終わってしまい、アドベンチャーゲームとしてはやり応えがいまいち。
動画に関しては、今見ると安さもあるが、もう一回見たり、スキップ出来たりとゲームの操作としてきちんとしている。しかも、J.B.の声は郷里大輔、相棒のテッド・ロッセンの声は屋良有作だからなんか濃い。
 
 
結構雰囲気も話も操作も良い分、アドベンチャーゲームとして手応えが無いのが惜しい所。

 
このゲームを始める前はこのJ.B.ハロルドって、このゲームの脚本か原作者小説の作者の名前だと勝手に思っていた。このJ.B.ハロルドはシリーズになっていて、かつてPC-98等で出ていたとは知らなかった。携帯電話アプリケーションやニンテンドーDSで新作や復刻版が出ているようだけれど、この「ブルー・シカゴ・ブルース」がシリーズとしては最終作だそう。こういう実写でもっと難しいアドベンチャーゲームだったらなぁと思うのだが。

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