バーン・ノーティス シーズン1 終

2010年05月11日 火曜日

どうも「バーン・ノーティス」って、日本での宣伝が余り良くなかったのでどうも興味が湧かずにいた。「『24』『プリズンブレイク』に続く第三のヒーロー!」と言われると、「当たった有名な作品の力を借りて…と言う事はイマイチ?」と思ってしまうし、コメディ調でもあると聞くとどうも飛びつき難い。

で、地上波で「バーン・ノーティス」の放送が始まったので見てみると、これが予想とは違いおもしろい!。「スパイを突然解雇され、その理由を探し悪戦苦闘」という主題は毎回小出しで、あくまでそこはこれからのシリーズを引っ張って行く要素で、毎回のお話は「依頼を受けた普通の人の揉め事を解決する為に走り回る」のが見せ場で、そこは一話完結モノ。この何でも屋、便利屋の話が、「別人に成りすまし敵を罠にはめてマイアミから追い出して解決」という、まるで「スパイ大作戦」的な展開。しかも、一応銃も使うことは使うが、むしろ身近にある家庭用品や大工用品等を使って武器やら道具をさっと作って切り抜ける所なぞ「冒険野郎マクガイバー」的おもしろさも。過去のおもしろいドラマの良い所を発展させ、さらに謎で引っ張るなんて美味しいとこ取りのドラマ。
それに、「説明しよう!」じゃないけれど、スパイ的行動や会話がどういう意味や精神的な圧力を持っているかを毎度きっちりとナレーションで説明してくれ、見ていてなるほどとうなずく所も。

その声、吹き替えが、主人公のマイケル・ウェスティンを二代目ルパン三世と言うか、もはやルパン三世の栗田貫一で、初めは「どうなの?」と思っていたけれど、マイケル・ウェスティン役のジェフリー・ドノヴァンの軽くて優しそうな雰囲気に合って段々と心地良くなってきている。ジェフリー・ドノヴァンも変装は無いけれどいろんな役をこなしていて、やっていて楽しそう。この前「CSI:マイアミ」見ていたらジェフリー・ドノヴァンが出ていて笑ってしまった。CSIの方が先だからこっちの場所がマイアミになったのだろうか?
周りの役者陣は、珍しくレギュラー陣が少ない。いつも必ず出て来る人と言えば、付かず離れずの微妙な関係がおもしろい元恋人と、調子が良すぎる相棒くらい。この相棒が、何とあのブルース・キャンベル!。「見た事あるなぁ…?」と思っていたけれど、初めの字幕で「Bruce Campbell」と書いてあって「ああ!」となるまで気付かなかった。やっぱり「The Evil Dead」のアッシュの印象が強すぎるからなぁ。今回の役は、冴えないヒゲ面でお喋り、軽い乗りのコメディ人だけど、最近、と言うか「Evil Dead II」の時からそうだけど、お笑い役が多いよなぁ。
ブルース・キャンベルで言うと、「My Name Is Bruce」と言う、本人監督でブルース・キャンベルがブルース・キャンベル役で主演して、蘇った関帝を倒すという、それを聞いただけでワクワクする映画があるのだけれど、見てみたいのに日本じゃ商品化されていないんだよねぇ…。

さて、バーン・ノーティスだけれど、「スパイ大作戦」や「冒険野郎マクガイバー」の様な昔のTVドラマのワクワク感があるし、第一シーズン終わった所でまだまだ謎は引っ張るし、続きが楽しみな所。どうやら第六シーズンまで続けるそうだし。
だけどこれ、第一シーズンが十四話しかないのは2007年の全米脚本家組合ストライキで分かるのだけれども、その後の第二・第三シリーズが全十六話という中途半端な話数は一体なんなんだろう?

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