ゲームブックは電子書籍にならない?

2010年04月28日 水曜日

この頃は、アマゾンのキンドルや、iPadが発売され、ASUSも「EeePad」なるタブレット型パソコンを発売するそうで「電子書籍」がやたらと注目を集めているけれど、わたしが収集志向の本買いなもので全然興味が行かないんだよなぁ。そっちよりは、タブレットPCの機器の方に目が向く。将来的にはタワー型のパソコンよりタッチパネル式の出力入力一体型のこちらの形が普及して行くのじゃないのだろうか?まさにスタートレックの世界、スタートレックのパッド(PADD)だよなぁ。でもあれは、入力がボタン二つ位でどうやって扱っているのかいつも疑問に思うのだけれど。

で、電子書籍化によって全ての紙の本が無くなる事は有り得ないけれど、「じゃあ電子書籍にならない、なり難い本とは?」と思い浮かんだのは、「飛び出す絵本」と「ゲームブック」。
飛び出す絵本はもちろん、折り畳まれた紙が立体で飛び出すので電子書籍じゃあ無理。モニター上で3Dで表せても、結局は拡張現実であくまで擬似の映像でしかないし。モニターが実際に隆起して表現したら凄いが、もうそれは飛び出す絵本なのかどうかも分からないし。
ゲームブックは、元のそのままで電子書籍にするとめんどくさそう。次のパラグラフの指示が出た時、そこのパラグラフに行く時何回ページめくる為に何回ボタンを叩く、クリックしなくちゃならんのだろう?パラグラフはページと関係なく配置されていて、本だと一気にパラパラ検索が簡単だけれど、端末だと手間も時間もかかりそうで、ただでさえ絶滅危惧種のゲームブックを読む人がいなさそうで電子書籍にならなさそう。「じゃあ画面の端にでもパラグラフ検索用のタグも付けるか。」となると手間だし資料っぽくなって「これってゲームブックなのか?」となるし、「それだったらパラグラフの指示が出た所を直接次にリンク張った方が便利だろう。」となれば、音が無いからサウンドノベルじゃなくノベルゲームになってしまう。
それに問題は戦闘。ゲームブックだと「サイコロ振りながら戦闘での能力値の変化をメモに記入」するけれど、電子書籍でもサイコロと紙と鉛筆使って同じ事するのだったら、何の為のペーパーレスなのか!になってしまう。じゃあ、そのサイコロ振るのと同じ機能を端末に付ければ、やっぱりノベルゲームだし。それと、ゲームブックの各ページの上部に印刷されていた、サイコロ無い時用の二つのサイコロの絵もどうするんだと言う話になるし。

と言う訳で、ゲームブックは本という形態だから出て来た、その形態に依存した形態なんじゃあなかろうかと思ったのでした。

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