ブレイド2

2022年02月26日 土曜日

ギレルモ・デル・トロ監督、ウェズリー・スナイプス製作・主演の2002年のアメリカ映画「ブレイド2(Blade II)」
マーベル・コミックスのキャラクターのブレイドの映画化。
シリーズ二作目。

ブレイドの基地に侵入者が現れたが、それはヴァンパイア一族からの休戦の申し入れを伝えに来た吸血鬼だった。
彼らによると、リーパーという新種が誕生し、リーパーは人間だけでなく吸血鬼も襲って次々と殺しており、人間にもリーパーに噛まれた感染者が増えているのでヴァンパイア一族とブレイドの共通の敵であるリーパーを倒す為に協力し合おうと提案して来た。
ブレイドは用心しながらもその提案を受け入れ、本来はブレイドを殺す為に結成されたヴァンパイア一族の特殊部隊と共にリーパーを探し始めた。

一作目の「ブレイド」に続けて見てみたけれど、この「ブレイド2」は話は結構こじんまりしてしまい、アクションも一作目よりもブレイドが目立たずでちょっといまいちだった。

話は分かりやすく、新種の吸血鬼をブレイドと今まで敵対していた吸血鬼達が共同戦線を張るというおもしろさはあったけれど、終わって思い返せば吸血鬼一家のゴタゴタにブレイドが巻き込まれていただけで、実は非常に狭い話でそれ程おもしろい話でもなかった。

話の初めから一作目で死んだはずのウィスラーが実は生きていて吸血鬼になって何処かに逃げ延びているという話で、多分一作目で殺してしまったのに意外と人気が出たのかでウィスラー再登場となったのだと思うけれど、その復活の理由付けが強引で、しかもワクチン打ったから一晩で人間に戻るとか凄く強引な展開で一作目の修正をしてしまって、そこで行き成り「ん?」とつまづいた。
そこまでして復活させたウィスラーがそんなに活躍しないのはどうなの?
新たにブレイドの相棒となったスカッドの方が見せ場があるけれど、結局…だし。

一作目ではブレイドが一人でバンバン吸血鬼を倒して行くのがおもしろかったのに、今回は吸血鬼の特殊部隊と行動を共にし続けるのでブレイドの活躍が少なく、アクションも一作目の方がおもしろかったかも。
アクションの途中で今見てしまうと結構しょっぱいCGになってしまう部分があって、そこで興ざめにもなってしまった。
一方の吸血鬼の特殊部隊側のアクションがおもしろい訳でもなくて、一作目はブレイドのアクションや決めがおもしろかったのに、そこを減らしてしまう勿体無さったらない。

この吸血鬼の特殊部隊の役者にはロン・パールマンドニー・イェンがいて、そこで見入ってしまった。
ただ、ロン・パールマンのアクションは少ないし、折角のドニー・イェンは初めに一回だけ剣での格闘があった位で大して活躍も見せ場も無く終わってしまってドニー・イェンの無駄遣い感があると思ったら、ドニー・イェンはアクション指導だったのが出演にもなったかららしいからか。

この映画、大体シリーズ二作目だと一作目よりも色々な部分で規模が大きくなりそうなのに、何だか一作目よりもこじんまりとした印象で、ヘンテコな髪型で時々冗談も言うブレイドの張り切りまくったアクションこそが見所だったはずなのにブレイド側の人々が多くてブレイドのアクションが減ってしまって、そこじゃない様な気がしてしまう出来になっていて色々と勿体無い二作目だった。

☆☆★★★
 
 
関連:ブレイド
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