ブレイド

2022年02月19日 土曜日

スティーヴン・ノリントン監督、ウェズリー・スナイプス製作・主演の1998年のアメリカ映画「ブレイド(Blade)」
マーベル・コミックスのキャラクターのブレイドの映画化。
シリーズ一作目。

ブレイドは母親が妊娠中に吸血鬼に襲われて生まれた為、吸血鬼の様な強靭な肉体と強さを持っていながら陽の光の中で何とも無く、吸血鬼からは「デイ・ウォーカー」と呼ばれており、次々と吸血鬼を退治していた為に吸血鬼から恐れられていた。
人間から吸血鬼となったフロストは吸血鬼一族に伝わる古文書を解読して吸血鬼が神と崇めるマグラを復活させて人間世界を支配しようと企んでいた。

近年はマーベル本隊の映画シリーズであるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の大成功で次々とマーベル・ヒーローが映画化されている中、マーベルが本格的に映画に取り組んだ初期の映画でヒットしてシリーズ化した「ブレイド」を見てみた。

話的には中盤以降が結構ダレてしまうけれど、やっぱりウェズリー・スナイプスのブレイドが非常に良くて、このブレイドを見るだけで満足してしまった。

初めの掴みであるブレイド対多数の吸血鬼との戦いで、多数の吸血鬼に対して怯む事無く銃をぶっ放し、刀で切り刻んで行くブレイドのカッコ良さとおもしろさにやられてしまい、もう夢中。
そこから、医者が巻き込まれて、ブレイドや吸血鬼の説明を混ぜながら勢い良く話が一気に進んで行き、中々おもしろい。
中盤からブレイドが敵の所行っては捕まったり逃げたりで中々話が進まないのでちょっと退屈になったり、最後に宿敵が何故か反抗もしない評議員達を生贄にして強力な力を手に入れるとかは安っぽい感じになってしまったりもするものの、ブレイドのアクションが楽しいので、それを楽しみに見て行けた。

時々やられもするけれど既に長年吸血鬼と戦い続けているので完成されたブレイドの無敵な存在が突き抜けていて心地良く、銃撃も格闘も刀も常にカッコ良さを見せ付ける決めがあるのが笑ってしまう楽しさで、これを見れれば少々の話の不味さも目をつぶってしまう。
敵の吸血鬼が何度もブレイドにやられては回復して復活していたのが、一番最後に一瞬でブレイドにやられるとかの展開も好き。

ブレイドの設定も、吸血鬼でもあるので血への渇きが抑えられないという大きな問題を抱えていたりして、ヤバさを内包したダークヒーローとしても良い感じ。
見た目は変な髪型だけれど、全身黒く、防弾アーマーを着て、まるでサブマシンガンの様にハンドガンをぶっ放し、背筋に真っ直ぐ刀を差してと、衣装やガジェットも合わさった見た目も上手い事いっている。
相棒のウィスラーもちゃんとブレイドのピンチに突然現れて活躍するし、このウィスラーも良い味。

それにしても、元々アメコミの方で非常にマイナーだったブレイドを何故映画化しようと思ったのだろう。
吸血鬼対超人という設定がホラーやアクション映画として使いやすかったのかな?
この映画がヒットしてシリーズ化もされたのに、アメコミの方のブレイドって未だにマイナーって、そっちはそっちで何でだろう?

この映画、中盤以降の敵の吸血鬼とのやり合いが間延びしている感じもあっていまいちだけれど、ブレイドの存在やアクションが良く、ブレイドを見る映画としてはおもしろかった。
もっとアクションが見たかったけれど、続編がある事を知っていると次もと思えるので一作目としては中々良かった。

☆☆☆★★
 
 
関連:ブレイド2
   ブレイド3

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