WrestleMania 35

2019年04月22日 月曜日

毎年規模が大きくなっては行くけれど、見た後の満足感は年々薄くなって行く「レッスルマニア」。
今年の「WrestleMania 35」も、まあそんな感じ。
 
 
1.セス・ロリンズ vs ブロック・レスナー

本編初っ端からWWEユニバーサル王座戦だけれども、やっぱりブロック・レスナーはつまらない。
直ぐに場外に出てセス・ロリンズをボコボコにし、スープレックスしかしない(出来ない)事の誤魔化しスープレックス・シティを始めたかと思うと、セス・ロリンズのストンピングの連続でセス・ロリンズが王座奪取という展開。
ブロック・レスナーは最早真面にレスリングを見せる訳でもないので試合内容は気にしてみるもんじゃないと分かっていても、王座戦なのに前座感が半端なかった。

 
 
2.AJスタイルズ vs ランディ・オートン

AJスタイルズって、実力的にはもっとおもしろい試合すると思うのに何かいまいち。
途中で観客の反応がいまいち鈍いと悟った二人がギアを上げる感じはおもしろかった。

 
 
3.ウーソズ vs アリスター・ブラック & リコシェ vs ザ・バー vs 中邑真輔 & ルセフ

WWEのタッグマッチって、きっちり人が入れ替わって、最終的に一人一人が自分の技をやって順番に交代してリングを出て行くというお約束的な締めをするので結構醒める。
まあ、立ち代わり入れ替わりで見せてはいたけど、WWE何時ものタッグマッチの範囲内。

 
 
4.シェイン・マクマホン vs ザ・ミズ

これ以前に訳の分からない理由で急にシェイン・マクマホンがヒールになったのは如何にもレッスルマニア前の展開っぽかったけれど、ミズの父親絡めて来て、珍しくミズがベビーだったのでちょっとおもしろかった試合。
フォールズ・カウント・エニウェア戦なので当然直ぐに場外戦になったけれど、だからどうにもダラダラ感は出てしまっていた。
場外乱闘ではシェイン・マクマホンのボコボコにされっぷりは流石だったけれど、最終的に丁寧に作られたクッション場所への落下は醒めてしまった。
この試合の中で各国の実況・解説者達が中継している場所で二人がやり合ったのだけれど、ここでのやり合いが今回のレッスルマニアで一番笑ってしまった場面だった。
実況の机を壊されてしまい実況・解説者達のマイク付きのヘッドセットが机に引っ張られて取れてしまうので何とかヘッドセットを付けようとして慌てながら必死にヘッドセットを付けて、様々な国の実況・解説者達が各国の言葉で実況している混沌さがおもしろくて笑ってしまった。

 
 
5.アイコニックス vs サーシャ・バンクス & ベイリー  vs ベス・フェニックス & ナタリヤ vs ナイア・ジャックス & タミーナ

やっぱりWWEのタッグマッチなのでそんなもんなんだけれど、アイコニックスに勝たせて王者にするんだと関心した。
今後の展開の為だとは言え、それ程アイコニックスって受けが良いの?と思ったのだけれど。

 
 
6.コフィ・キングストン vs ダニエル・ブライアン

何回か前のPPVからのコフィ・キングストンを前面に押し出して人気を爆発させたのは非常に上手く、確かにコフィ・キングストンがレッスルマニアで王座戦をするなんて、させるなんて凄いよなぁ。
逆にあれ程人気があったダニエル・ブライアンはキッチリとヒールになり、見事に人気を封じたし、この試合はスタッフ陣の持って行き方が抜群に上手かった。
試合も始まりは非常にクラシックなレスリングからダニエル・ブライアンのサブミッションを見せ、コフィ・キングストンの飛技も見せて見せ場も多く、更にはニュー・デイの二人も試合を盛り上げと、会場全体の盛り上がりが凄く、コフィ・キングストンが勝ってベルトを取った後も凄い盛り上がりで、数か月間の展開を見事に締めもし、この試合が今回のレッスルマニアの一番の試合だった。
ただ、本来ならもっとコフィ・キングストンとダニエル・ブライアンの対立で煽った方が良かったのに、コフィ・キングストンとビンス・マクマホンの対立が中心となって、この試合でも結果ビンスとの対立は解決していないし、最後のメイン戦を見てしまうと最後のメイン戦はこの試合の方が良かったんじゃないかしらん?と思ってはしまった。

 
 
7.サモア・ジョー vs レイ・ミステリオ

何だ、この試合?
レイ・ミステリオが直ぐに619出して、直ぐにサモア・ジョーが勝つって。
レイ・ミステリオの怪我の状態を考えての速攻だったのかな?
まあ、いらない試合ではあった。

 
 
8.ローマン・レインズ vs ドリュー・マッキンタイア

いくらローマン・レインズの病気からの復帰だとは言え、しょっぱいものはしょっぱいし、つまらないものはつまらない。
まあ、いらない試合ではあった。

 
 
9.トリプルH vs バティスタ

まあ、レッスルマニア用の何時ものトリプルHを出すだけの為の試合。
急にバティスタ出して因縁付けても、最早二人とも半引退状態なので今更な組み合わせ。
ノー・ホールズ・バード戦なので、最早体力的に厳しい二人の誤魔化し感は拭えないし。
トリプルHは負けたら引退という事だけれど、当然トリプルHが勝つし。
バティスタって何時の間にか映画スターだけれど、入場時にロープに足を引っかけてこけそうになるし、鼻のピアスをトリプルHが取ったという体の後に自分でピアスを外すのをもたついていたりと、役者としてもレスラーとしても何かしょっぱさを感じてしまった。
ロープに足を引っかけたのは、もう一度リングに入る際にわざとゆっくり入って来る事で失敗をネタにはしていたけれど。
それとバティスタの体中の入れ墨は結構引く。
それよりも、現役バリバリの他のスーパースターよりも誰よりも自分の入場に手間暇とお金をかけていたトリプルHに引いてしまった。

 
 
10.バロン・コービン vs カート・アングル

カート・アングルの引退試合だけれど、何で相手がバロン・コービンだったのだろう?
大して盛り上がらなかったし、これだったらTNA時代からの因縁もあったAJスタイルズの方が良かったと思うけれど。

 
 
11.フィン・ベイラー vs ボビー・ラシュリー

最後の試合の前に何故インターコンチネンタル王座戦?
時間も五分も無いし、コフィ・キングストン以降の盛り下がりったらない。

 
 
12.ベッキー・リンチ vs ロンダ・ラウジー vs シャーロット・フレアー

レッスルマニア初の女性三人によるダブル王座戦。
ベッキー・リンチの人気爆発を考えるとこのメイン戦も分かるし、数週間前にシャーロット・フレアーにベルト取らせて準備は万全だったけれど、もう一つ二つ盛り上がりが欲しかった。
机を設置して終盤の盛り上がりを期待したのに、机が綺麗に割れずに説得力が乏しかったり、最終的にあっさり過ぎる終わらせ方でいまいち盛り上がらないままで終わってしまった気がしてしまった。

やっぱり最近のWWEって、人気や盛り上げ方は良いのに肝心の試合がいまいちで満足感が少ないんだよな。
あと、人が多過ぎるというのもあるんだろうけれど、時間が長い。
本編五時間半で、キック・オフも合わせると七時間を超えるのは一気に見るのは疲れるし、見始める為の気力が必要。

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