ビバリーヒルズ・コップ
2017年10月11日 水曜日マーティン・ブレスト監督、ドン・シンプソン、ジェリー・ブラッカイマー製作、エディ・マーフィ主演の1984年のアメリカ映画「ビバリーヒルズ・コップ(Beverly Hills Cop)」。
デトロイト市警のアクセル・フォーリーは上司の命令を聞かず、無茶な捜査をして怒られていた。
アクセル・フォーリーの元に旧友が久しぶり訪ねて来るが何者かに殺されてしまう。
アクセル・フォーリーは友人の話を頼りにビバリーヒルズへと向かい、犯人を捜し始める。
エディ・マーフィの出世作であるヒット映画なんだけれど、今見ると大しておもしろくない。
無茶をする刑事が手八丁口八丁で無茶をしながら事件を解決して行くって、まさに1980~1990年代に粗製濫造された刑事アクションコメディの典型作で、今更これを見せられても…としかならず、この当時に見ておくべき映画だったと思う。
それにどの要素も非常に中途半端。
エディ・マーフィの無茶も今見ると大して無茶でも無いし、犯人を追い詰めて行く捜査モノとして大しておもしろくないし、最終的に問答無用で皆殺しというハリウッドのB級アクション映画の典型で強引に締めるし、エディ・マーフィの喋りも時々爆発的に喋るけれどそれも多くなく、アドリブ交じりの自由な感じではなくきっちりと台詞を喋っている感じでぎこちなさもあるし、展開はもっちゃりしていて間延びしているし、至って退屈。
おもしろかったのは、エディ・マーフィを敵視していたビバリーヒルズ警察の面々を徐々に味方にして行くという展開。
警察でもむやみやたらと敵対したり、実は警察が黒幕だった的なしょうもない展開よりも、この仲間化して行く展開は好き。
あと、流れる音楽が一々ダサい。
わたしは結構1980年代の80’s ポップは好きだけれど、それにしてもこの当時の流行の音楽は聞いていても、「うわ~!時代!時代!ダサい!ダサい!」だった。
この映画、今見てしまうともっさり感ばかりで、エディ・マーフィのおもしろさも爆発仕切れず、何処を取っても弾き切れていない感じ。
正直、何でこの映画がヒットして続編も作られたのかが今だとよく分からなかった。
☆★★★★