キングオブコント2017

2017年10月02日 月曜日

今年の「キングオブコント2017」で一番笑ったのは、にゃんこスターだったなぁ。

にゃんこスターのアンゴラ村長と言えば、2015年に企画・構成・演出・主演・編集・ロケハン伊集院光の番組「伊集院光のてれび」で見た以来。
あの当時、アンゴラ村長はテレビ初出演で全然パッとはしていなかったのに、二年もしない内にまさかの「キングオブコント」決勝進出で驚いた。

「伊集院光のてれび」にはアンゴラ村長の他にも、メイプル超合金のカズレーザーとか、ANZEN漫才とか、今売れている人達も出演していて、伊集院光が自ら時間をかけてオーディションをしていただけあるし、伊集院光の面白い人を見抜く力が凄いと改めて感心させられてしまった。

伊集院光と言えば、まだ売れていないバイきんぐとか、たんぽぽとか、古くはアンタッチャブルとかを番組に出して、その後、その人達がガンと売れて行ったという印象があって、にゃんこスターも「キングオブコント」での跳ね方を見ると、その後に続きそうな感じがして、伊集院光は凄いなぁ…という感想になってしまった。
伊集院光がラジオで「にゃんこスターはネタがつまらなかったので、縄跳びしとけ!!」と言っていたのが、「キングオブコント」に繋がっているし。
 
 
伊集院光は凄い!という話は置いておいて、「キングオブコント」の感想だけれど、時々起こるわたしの笑いの基準が分からなくなる現象が起きた。

優勝したかまいたちは去年の首が落ちるだけのコントがおもしろくて、今回の特に二本目のネタはそれなりにはおもしろかったけれどわたしはそんなにだったのに審査員の得点が高くて「あれ?そうなんだ…」とちょっと置いておかれてしまった。

一方、勢い凄く、どんな終わり方をするのかが楽しみだったにゃんこスターは一本目でゲラゲラと大爆笑。
二本目は同じ展開でちょっと笑いは落ちたけれど、それでも爆笑。
ただ、点数は余り行かずにかまいたちの優勝と、優勝はしなかったけれど衝撃的印象を残してこれからテレビで見るだろうの予感一杯のにゃんこスターで丸く治めた感じで、「そうなんだ…」と。

にゃんこスターのネタは賛否両論らしいけれど、わたしはこういうぶっ飛んだネタは好き。
最近のネタ大会だと、「R-1ぐらんぷり2016」のハリウッドザコシショウは爆発的に笑ったしなぁ。
ただ、ぶっ飛んだ感じで言うと、「キングオブコント2011」で優勝したロバートは未だに全く笑う事が無い。
長年聞き続けていた「ナインティナインのオールナイトニッポン」からの「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で、最近やたらとロバートの秋山がゲスト出演するのだけれど、全くおもしろくなくて早送りしてしまう位。
一方で、日常の出来事を細かく見せる様な東京03とか、マツモトクラブとかも好き。
それと、今回の「キングオブコント」だと、ジャングルポケットは三人共声が大き過ぎて、そこが気になって面白い面白くないの前に笑いまで行かない。
一方で、よく「声がデカい」「うるさい」といじられるさらば青春の光の森田だけれど、さらば青春の光は面白いし、好きだったりする。
こういう傾向を今回の「キングオブコント」で感じてしまって、「わたしの笑いの基準って何なんだ?」と思ってしまった。

M-1」だと、漫才と言う、ある意味一定に形式化された枠組みの中での競い合いなので審査員の点数や面白い面白くないもある程度納得出来るのに、「キングオブコント」とか「R-1」だと皆がバラバラなので、今回のにゃんこスターの様に方向性が違うと判断基準が何なのか分かり難いし、その細かい審査基準を審査員達は気を使って決して詳しく解説しないので、「このコンビのうけ方だと、もっと高得点じゃないの?」とか、「そんなにうけていないのに何で点数高いの?」とか思う前に、わたしの笑いの基準って、何処で線引きされ、どの方向性向いているのとかが分からなくなってしまい、直感的に面白い面白くないと判断出来る以外の笑いに対して「面白いのか?面白くないのか?」と躊躇してしまい、素直に楽しめば良いのに何か面倒臭い事になってしまっている事を自覚させられてしまって面倒臭い。

« | »

Trackback URL

Leave a Reply